来月多治見を引き払って平戸に戻ることになりました。それで何となく身辺が乱雑になり落ち着かない感じです。そんな中めづらしく主人が朝からテレビの時代劇(リバイバル?)をつけたまま出勤して、私はつい何もしないで続きを見てしまいました。それは松平健演じる斎藤道三の物語で、『油売り』というセリフに子供の頃の父の≪講談(?)≫を懐かしく思い出させられたからかもしれません。
『松平健』と言えば『暴れん坊将軍』・・・・・ で、私はこれがあまり好きではありませんでした。だから『松平健』よりも『高橋英樹』・・・・・という図式(?)でした。だけどこの『斎藤道三』はなかなか素晴らしい・・・・・信長の先駆者としての道三の業績も描いており、『松平健』もとても似合って梟雄道三らしい風格を漂わせていました。随分以前に記事にした韓国の時代劇『朱蒙』を思い出す場面もありました。
ですが・・・・・今回心惹かれたのは、道三と信長の対面の場面で道三が信長に『一指し舞って進ぜよう』と後に信長が好んだといわれる敦盛を舞う場面・・・・・その松平健演じる道三の足捌きに、ひときわ感動しました。あの足は確かにあの空間を制御しており、お寺の床畳と足の場面は大変美しかったと思います。もしかしてあの足は別人だったのかもしれませんが、でも『松平健』演じる道三の足に見えました。朝の貴重な時間何もしませんでしたが・・・・・良い劇を見ました。