inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

今年の一年

2010-12-31 07:46:54 | Weblog
今年の思い出の筆頭は何といっても『マクロビオティックに学ぶ暮らしの知恵』と言う本を出版したことです。この私の分身みたいな本は全国津々浦々何処にでも出かけて、多くの方々とお話をしていることでしょう。どんな方の心の音叉をたたいて、どんな新しインスピレーションを湧きおこらせているのかと私の楽しみになりました。

それから年末にあたって自分の中で現在もう一つ温めているひらめきと言うか、確信と言うか、来年度のテーマと言うべきものがあります。私のブログに接触して下さる方の中には、『あわ歌』に興味を持っておられる方が多いようですが、かの昔イザナギ・イザナミ両尊がなぜあわ歌で国民の発声を教化して巡回なさったのか、結論を出せそうな予感がしています。

こんな風に大晦日をはっきりとした今年の思い出と来年の希望で迎えることが出来ました。今年一年ありがとうございました。来年もまた袖振り合って、ヒレフリ合って、ご一緒に歩んで行きたいと思います。


私達はまた拉致被害に遭われた同胞を取り戻すことに何の進展もなく今年を終えようとしています。どうやって被害者やご家族の方々をお慰め出来ましょうか。私にはブログの最後に必ず一行を添えることくらいしか出来ませんが、もしご共感下さるなら皆様も何かの発表の場でご同調ください。これもまた今年最後に当たっての希望です:

     私達は今年もまた横田めぐみさん達を取り返せないまま終えようとしている!!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻の牡蠣

2010-12-26 21:55:08 | 平戸
ここのところ急に寒くなってきました。東北地方は大雪!!ヨーロッパ各地でも大寒波の襲来で被害が出ているとか、温暖化というのは寒暖の異常ということらしいですね。それにしても先日の平戸での野外パーティーには穏やかな暖かい日に恵まれ、今年も楽しい思い出を胸に刻むことが出来ました。そしてその翌々日は夫は同級会で私はパーティーの残り物の最終片づけ??たくさんの殻付き牡蠣が残っていましたので、叔母や従弟にわけて私も豪華な夕食を頂くことにしました。

皆様は殻つきの牡蠣をどうやって召し上がるのがお好きですか?海から揚げたばかりの牡蠣はもちろん生でシンプルなのが最高です。この場合殻付きの時はレモン、むき身になったら橙と私の中では決まっています。微妙に味が殻つきとむき身では違うからです。洗い方も殻つきの場合はまずたわしで殻表面の汚れを落としきれいな水を3%の塩水にして例の“ぶくぶく装置”で酸素を送り小一時間ばかり呼吸をさせます。覆いをして暗くし、塩水にも良いお塩を使います。私は何度かご紹介したことのある和みさんの“イキな塩”です。平戸界隈でむき身で売ってあるものは“うちがき”と言って小ぶりのころっとしたものです。そうしたむき身は下ろした大根で2、3回洗って汚れを取り、それから塩水で振り洗いします。

今夜の御馳走の牡蠣はもう二日ばかり経っていますから、殻つきのまま火を通すことにしました。これは私のお勧めです。殻つきの牡蠣を厚手のフライパンで蒸すのですが、お酒で蒸すと磯の香ぷんぷんで私は辟易してしまいます。白ワインで蒸すと本当に上品に蒸しあがりますよ!!!きれいになった牡蠣をフライパンに並べ火にかけます。そして白ワインを回しかけ蓋をします。すぐに殻が開くので加熱しすぎないように火を止めます。平戸の暮らしが日常でなくなった私は「白ワインがあったかなあ・・・・?」とちょっと心配しながら探しましたら、ありました、ありました。白の井筒ワインです!!これはもう最高です。裏庭になっている金柑子をレモン代わりにたっぷりしぼりかけた下ろし大根をこれまたたっぷりとワイン蒸しの牡蠣に添えました。

牡蠣と言えば私には思い出となった牡蠣があります。それは取る人がいなくなり海が汚れて何処ででもは取れなくなって幻となってしまった牡蠣です。『石華(せっか)』と呼ばれる野生の牡蠣で1センチにも満たない小さな小さな牡蠣です。この石華の牡蠣打ちはそれはそれは大変な作業です。牡蠣打ち用のげんのうで磯の岩に張り付いた牡蠣を打つのです。愛情なしにはできない作業です。家族のため!恩人のため!打つ人の心の味です。舅が大好きで、舅の患者さんが季節になるとこの石華を届けてくれました。舅のおかげで私はいつもおこぼれ(私の方がたくさん食べたかもしれません・・・・・!)にあずかって幸せを満喫したものでした。生で食べたり、掻き揚げにしたり、それはそれは美味しいものでした。こればかりはもう一度食べたいと思います。



それでは今夜もまた:

     私達は今日も横田めぐみさん達を取り戻すことが出来なかった!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忘年屋外パーティー 2

2010-12-21 10:19:17 | 平戸
休暇を頂いて帰省した夫は懐かしいお仲間と我が家の庭で恒例の屋外忘年パーティーで旧交を温めました。その中にはご高齢(と言われるとおいやかもしれませんが・・・・)の恩師もおられ、先輩・同輩・後輩の方々と積もる話に花が咲きました。

好みのお酒を持ち込まれる方、自慢のお肉を調達してくださる方、手をかけられた自然農法の野菜や手作りのお漬物を差し入れてくださる方・・・・・・。今年は海水温の変化が影響しているのか、成長が遅いために手に入りにくい牡蠣を探してきてくださる方、一月も前から山に入って薪を軽トラ一杯届けてくださる方!!面々が楽しみにしているお得意の焼きそばの腕を振るってくださる方!そんなパーティーを楽しみにしてくださるお仲間との郷土話や人生談義は尽きることがありません。

写真が小さくて迫力がありませんが、昨夜はおりしも満月!!!??ドラム缶仕立ての暖炉(?)で勢いよく燃え上がる炎と満月のコントラストです。薪をくべる楽しさも加わり頭も口もお腹も満足して、真っ赤になったドラム缶の熱によって描き出される模様を眺めながらの夜更かしでした。


そしてまた希望を込めて:

     今日私達は横田めぐみさん達を取り戻せるだろうか!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世相あれこれ

2010-12-08 10:48:58 | Weblog
ここ数カ月尖閣諸島で領海を侵犯され、我が日本の防衛事情が明るみに引き出されました。私たち一般人はやっとここまで来て何とか事情を知り始めましたが、国土をぐるりと取り囲んでいる海で生活をしている人々、そしてその治安維持にあたっておられる海上保安庁に勤務しておられる方々にはずっと以前からの緊迫した事情だったのです。そして今回私たちが知ったのは、現実を映し出したフィルムの語る緊迫した現場と政治のお粗末さと公務員の義挙という義務違反でした。

義挙と言って私達日本人の頭に浮かぶものは、赤穂義士の吉良邸討ち入りです。公方様のお膝元で庶民が待ち望んだ赤穂浪人の敵討ち!大石内蔵助以下四十七士が最低の武士の成敗・喧嘩両成敗さへ認められなかったことに対する幕府への抗議!これは江戸幕府の刃傷事件にたいする始末に逆らった上、『府内で徒党を組んではならない』という江戸府内の治安の掟をも破る違法行為でした。それでも庶民はもちろん誰しもが心情として義挙と思う行為だったのです。それで現代にいたるまで赤穂義士のお話は芝居になり小説になり、私達日本人の心とともにあります。時の江戸幕府は当然その処置に大変困りました。そして熟考の末出した裁きは『武士の礼をもって切腹』というものでした。内蔵助以下四十七士は当然とそれを受け入れ主君の後を追いました。

いかなる法でも法は法、施行されて効力を持っている法に従うのが法治国家の国民の義務です。これを思うと遠い昔のソクラテスを思います。ソクラテスは、確か国家の敵(?)とみなされて、毒杯か国外追放かの二者択一をせまられ、毒杯を選択しました。ソクラテスは市民権を持つ以外は奴隷という都市国家に生きましたから、現代の私達の観念とはかなり違います。多分ソクラテスにしてみれば毒杯と国外追放に大して開きはなかったと思います。いずれにしろ国法を遵守しました。そして私達の江戸時代にはかの悪名を現代に届かせている時の老中(でしたっけ?)柳沢吉保も落ち着くべき処罰をしました。そして幕府という法体制の体面は保たれ、赤穂義士の面目は義挙として後世に名を残すことになりました。

それに引き換え我が国の現状は法治国家も砂漠状態です。今回の海上保安官の公務員法違反はどうなるのでしょうか。『禍福はあざなえる縄のごとし』です。この処罰を誤ったら、ここから様々なひろがりを生んで目立ってくる物は悪しき慣例となるでしょう。時代の大老の役目を果たす者は誰でしょうか。この事を考えていたら、私が大学四年の秋の三島事件を思い出しました。市ヶ谷の駐屯地は私の通学と一緒に父が通勤した勤務地でした。毎朝中央線新宿で父と別れ私は山手線に乗り換えたものです。当時お隣にはアジア経済研究所があり、私は就職の面接試験を受けた思い出(その面接試験で落第しました)があります。そんな市ヶ谷で起きた衝撃の事件!あの日の夕方弟は異常な様子で帰宅しました。父は言いました。「○○は三島由紀夫が好きだから・・・・・」あの場面をよく思い出します。

なぜ三島由紀夫氏は切腹まで、それも確実に遂行すべく介錯まで用意してあの日の事件(?)を決行したのか、私はやっと心情的に納得しました。やっと戦後の父の人生のもどかしさを得心しました。裁く法が無かったのです。『自分がいかなる法で裁かれるのか・・・・・』と三島由紀夫氏は自分の『義挙』の行く末に暗然としたはずです。あの事件が世間に警鐘を与える目的であったにしても、あの自死はそうではなかったと確信します。あの自死は義挙が義挙たる生命を持ち続けるように、三島由紀夫氏本人が自分に与えた法の裁きだったのだと思います。あれから40年、依然として私達はその法を持ちません。さらに膠着した法と権力(行政府)を持っているだけです。私達は未来をいかなる形で迎えようとしているのでしょうか。



それでは今日も:

    私達はまだ横田めぐみさん達を取り返していない!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次回教室のお知らせ

2010-12-01 20:01:16 | 教室情報
昨日平戸から帰京いたしました。柊の小さな白い花と清楚なお茶のこれまた白いお花に送られて長崎空港のある大村へ向かう途中はあちこちに黄色いつわの花を見つけました。途中に川棚と言うところがあるのですが、そこには何と青紫の朝顔の花が咲いていてびっくりしてしまいました。おかしな取り合わせですよ、朝顔の花とつわの花!!!これが日常的になったらそれこそ異常気象です。

お知らせしていますように、12月と来年1月の教室はお休みです。早めにお知らせしておきます。


ところで松見先生から次のようなお知らせをいただきました。


さて、来年の話で鬼が笑いますが、2月26日(土)勘働き料理教室メニューを以下お送りいたします。

●雑穀和風ハンバーグ 〜しぐれ味噌ソース〜

●切り干し大根の焚いたんバリエーション
   
   切り干し大根のパスタ 桃ジュースのジュレ 
   切り干し大根のスチームケーキ 雛かざり

●里芋の味噌ポタージュ(豆味噌)

まだ考え中ですが、開催日が2/26ですので、お雛様のお節句をイメージした演出ができればと思っております。


それでは来年2月、またお目にかかります。

では今夜も焦りと苛立ちを込めて;

     私達は今日もまた横田めぐみさん達を取り返すことが出来なかった!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする