inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

秋日和

2007-10-28 11:44:51 | Weblog
平戸地方はとても良いお天気になりました.ですが台風20号の影響か、昨日は秋らしくない雨と風でした.今年は金木犀が間をあけずに木全体で満開となってあたり一面に香りを漂わせていました.それで早く開いていた花が風で落ちて直径8メートルもあろうかというオレンジ色の絨毯になりました.あの可愛らしい十文字の花で一杯です.人が出入りするたびに家の中に香りが新たに入り込んで、ハッとさせられます.まだまだたくさん花が木についていますし、オレンジになっていない若い花もあります.ここ当分は金木犀の香りに包まれています.

ところで先日のマクロビオティック教室に参加して下さった皆様に補足いたします.調理実習の茸の炊き込みご飯をしましたね.日頃の私の持論では、炊き込みご飯はちょっと分づきにした方が美味しいと思っています.ですがちょっと趣向を変えて玄米で実習してみました.皆さん美味しいと言って下さったのですが、正直な感想を発表しますと、私はやはり分づき米が美味しいと思います.昨日分づき米にしてもう一度作り直してそのわけを考え直しました.

その理由は、玄米だと出し汁に馴染みにくい(事前に浸水させていることと被膜があるから).
      分づきにすると、ご飯に味が染み込みやすい.
以上の二点ではないかと思います.玄米だと口の中でつるつる(?)した感じがします.まあ好き好きではありますが、どうぞ実験してください.

分づき程度は、2合の玄米を1合の目盛りで三分づきにする.
1時間くらい前に洗って水を切る.
乾燥まいたけは20分くらい、干し椎茸は2~3時間くらい(マクロビオティックの家庭ではたいてい常時ある?)戻しておく.
あぶらげを油抜きして適当に細切りにする.以上をお醤油等でちょっと下味を付けます.お米と具材を入れて戻し汁を加減した水を加えて、味の補正をして・・・・炊き込みご飯は一発勝負です.今ひとつというところで止めておきます.濃すぎると取り返しがつかないし、炊き上がりは味が濃くなります.昨日はこれに銀杏をからいりにして加えました.(彩りがきれいです!)やはり味が馴染んでご飯が本当に美味しかったデス.時には分づき米がいいと思います.どうぞお試しあれ.
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ススキ

2007-10-18 14:03:57 | Weblog
若いススキの穂がきれいです.すっかり白くなった穂が日に照らされているのもきれいです.どちらも風に吹かれて秋の野原や道端を彩っています.若いススキは緑と茶色の黄金色.場所によって赤みを帯びていたり、黄緑が強かったり.白くなったススキは日に照り映えているのが一番ですが、日が陰った時の風情もまたそれぞれに好いものです.

昨日は裏庭の溝に柿の落ち葉が溜まってしまいましたので、溝さらえをしました.いささかワードのタイプを打つ腕が重く感じます.葉もすっかり落ちて、柿の木は枝を天に伸ばしています.葉を落とした幹の風情が好きな木があります.桜と柿です.この二つは葉が無くても本当に芸術的だと思います.初夏には目覚めて先ず目に飛び込む柿の若葉に幸福を感じましたが、今度は黒々とした幹や枝振りを楽しむ季節です.その下にはお茶の花が白く楚々と咲いています.


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言葉について

2007-10-16 10:50:19 | Weblog
数日前私もテレビでボクシング観戦のお相伴をしました.途中で先に寝てしまったのですが、その数日前からその試合についてテレビは持ちきりの賑わい(?)でした.その選手達は特別だとは思っていたのですが、その言葉に対する嫌悪感はどうしてもぬぐえませんでした.そして『大阪の人たちの感じ方はそれほどでもないんだろうか?』と疑問に思っていました.それが今朝すっきりしました.今朝の番組で、「あれは大阪弁ではない」とどなたかが仰っていました.よかった!!大阪の方々とこんなにまで違和感があるのは、同じ日本語の音を発する人間として悲しく思いましたから.

ところでついでですが、もう一つ気になること.それは最近各テレビ局のアナウンサーやキャスターが軽々しく「ごめんなさい」ということです.子供の頃父母に言われました.日常の対面している場合の「ゴメンナサイ」はかなり一般化しているが、元々「なさい」は命令形であるから、正式の場、目上の人には使うものではないと.テレビ画面は誰に向かい合っているのでしょうか.一般的に向かい合っている場合に、ゴメンナサイは不適切です.いつも違和感を覚えます.

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マクロビオティック考・理想と現実

2007-10-11 11:28:54 | 出版記事
マクロビオティックを知って、喜びに溢れ真理への確信に燃えて突き進んだ日を懐かしく(?)思い返しておられる皆様に申し上げます.皆様の理想と現実はいかがだったでしょうか.このことを新しくマクロビオティックを学ぼうとされている方々に発表する必要があるのではないかと思うのです.半分は老婆心、半分は余計なおせっかいかもしれません.

そもそも理想とは何なのでしょうか.敢えて申し上げます!理想とは永遠の目標です.したがってこの世に実現することはありません.そのわけは理想は絶対世界のものだからです.私達はその絶対無限の世界から、この相対有限の世界に生まれてきました.それで回帰を願望に目標に理想にして、私達の無限への回帰の旅を進んでいます.頭で無限のイメージはどんなにでも描くことが出来ますが、現実にはどうしても具体化することは出来ません.このことは個人的規模で日々体験しておられましょうし、世界規模で共産主義という理想を追い求めた人もいます.でもそれは永遠の夢なのです.理想的な現実を獲得した瞬間から、反理想的な現実が出現してくるのが相対世界の宿命です.

というわけでマクロビオティックの理想と現実はどうでしょうか.理想を語ることはその人の夢ですからいろいろどんなにでも出来ます.「大いなる命を生きる」マクロビオティック!!でもその現実は玄米ご飯を食べることから始まります.野菜を塩と火で調理して食べることから始まります.目標を人間の中庸に置いたとしましょう.自分の生活が中庸から大きく外れている時は、その中庸も定めやすいものです.動物性を取らない!砂糖やアルコールを取らない!陰陽の出すぎを外せばよいのです.でも段々その最初の中庸に近くなって来たらどうするのでしょうか.

たいていはもっと厳格により正しい食を求めます.陰陽は?量は?自分の状態は?次から次へと物差しの目盛りは細かくなっていくでしょう.そして行き詰まりを感じる人もいます.健康に関して、精神に関して、家族や社会的状況に関して・・・・・そんなとき皆様はどうして次のステップに進まれたのでしょうか.大体行き詰まりというものは、飛躍の前触れです.飛躍というのも大きく言うと2種類あります.飛躍するということは絶壁があるということです.その絶壁は前にそそり立っているのか、崖っ淵となっているのか.飛び上がるのか飛び降りるのか.以前ご紹介した中田先生のバイナリー理論ではありませんが、二者択一です.でもどちらも進歩なんです.突き進むか、それとも修正するか.この世はまさにバイナリー!!でも捨ててしまうことは出来ないのです.今ある自分を捨てることは出来ません.

突き進む人は修験者の道を選んだのです.これから難行苦行の末に真理を発見するでしょう???或いは途中で修正を選ぶかもしれません.ですからこのお話は修正を選んだ場合用です.修正って要するに自分に合わせるわけです.そうしないと進めないわけですから賢い選択です.このことを久司先生は既に予見されていて、自己改善の道が次の三段階を螺旋状に繰り返しながら進むと言っておられます.
          1)原則の厳守
          2)束縛の解放
          3)超越と自由

これを考えますと、悩んだ時には気分転換が必要ということになります.排除したものを食べてみて自分をチェックするのもよいでしょう.誰か他人の意見を聞くこともよいでしょう.もう一度復習しなおしてもよいのです.行き詰まるということは、自分が答えを出す準備が出来たということでもあるのです.問題意識を持ったということですから.そのときにしてはいけないことは唯一つ.自分と他人を責めることです.それ以外であれば、何でも構いません.やってみて自分の道を見つけ出してください.2)の段階、3)の段階に入って、また1)に戻り2)、3)と繰り返して人生を完成するのです.たくさんの道連れさんがいます.先輩達もいます.先輩は後輩から昔の記憶を呼び戻してもらうのです.みんな先輩であり後輩です.

久司先生のイエスについてのお話はとても興味深いものです.教えて頂いたイエスの言葉です.
          『後が先になり、先が後になる!』
キリスト教徒でなくとも、イエスの言葉をかみしめて生きたいと思います.

余談ながら突き進んだ人はどうなるでしょうか.それはある日ふと跳び上がった自分を発見します.3)に行きます.いつかまた1)に戻ります.どれも同じです.

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金木犀

2007-10-09 15:32:59 | Weblog
またこの記事を書く時期が巡って来ました.昨夜主人を佐世保まで迎えに行って帰宅すると、真っ暗な中で私達の動きに誘われたかのような香りがしました.まだ花は蕾で色も目立ちませんが、暗闇で「確かに咲いているんだなあ」と懐かしさがこみ上げました.これから北側、南側と咲いて一月あまり楽しませてくれます.

紫蘇の穂の塩漬けも作りました.これがまたあまりに美味しいのでご飯がすすみます.食べ過ぎないようにしなければなりません.食欲の秋は、恵みの秋あってこそですね.これから迎える冬の食糧難に備えてたくさん食べるんだったら、動物と同じようにならなければいけないのかもしれません.でも私達人間はたくさん食べるんではなくて、貯蔵しなければいけないんですね.そうやって一年中食糧の心配をしないで暮らせるようになったのですから.自制します.(ちょっぴり言い訳をしながら食べてみたりもします.)

紫蘇の穂は上から下にしごくと簡単に取れますよ.指先が真っ黒になりました.すごい灰汁ですね.春のつわぶき、秋の紫蘇、同じくらいかもしれません.塩漬けはご飯にそのまま乗せても美味しいし、調味料にしても香り豊かな味付けになります.パスタに混ぜるだけでも美味しいかもしれません.私は洋風のお料理はあんまりしないのですが、ふとそう思いました.こういう極端な食物は相当お塩やお味噌で加減しないと食べられませんから、毎日食べるものではありません.でも健康であれば、季節の楽しみの枠が広くなります.ちょっとだけ文化の味(?)を楽しみたいと思います.

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たま先生からの贈り物(ゲーム)

2007-10-06 10:12:46 | Weblog
やってみました.おっしゃる通りに.でも私は趣旨をうまく理解しなかった所為か、ややピント外れです.娘達は笑うことでしょう.たま先生と同じように、願い事を思えばその祈りを絶つ事は出来ません.それで別の解決法をもって終わらせたいと思います.私の願いが力を得て動き出しますようにとの祈りを込めて、私の答えを公表します.たま先生も気にしておられるような締めくくりをしておられました.それでもってこのゲームの最後に張り付いたマイナスの呪縛を解きたいと思います.このゲームが自由になりますように!! 喜びの祈りになりますように!笑ってください!!
ではそのゲームと私の答えを公開します.

ゲーム
約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。たったの3分ですから、ためす価値ありです。



まず、ペンと、紙をご用意下さい。先を読むと、願い事が叶わなくなります。




1)まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。






2)1番と2番の横に好きな3~7の数字をそれぞれお書き下さい。






3)3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味のある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同性の名前をかく)





必ず、1行ずつ進んで下さい。先を読むと、なにもかもなくなります。






4)4、5、6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。



まだ、先を見てはいけませんよ!!

8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。






5)最後にお願い事をして下さい。






さて、ゲームの解説です。


1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。


2)3番に書いた人は、貴方の愛する人です。


3)7番に書いた人は、好きだけど叶わぬ恋の相手です。


4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。


5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。


6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。


7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。


8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。


9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。


10)そして11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。




私の答え

1.  5
2.  7
3.  柿本人麻呂
4.  夫の名
5.  長男の名
6.  次男の名
7.  聖徳太子 、父の名を書いて消しました
8.  月見草の丘
9.  惜別の歌
10. さくら貝の歌
11. アザミの歌


願い事は秘密です.みんな男を書くことにしましたので、長男は長女でもあり、次男は次女でもあります.事務的に書きました.


呪縛というものは喜びよりも力を発揮するものです.でもマイナスの力がマクロビオティック界を行き来しませんように!!私の結果をお笑いください!!笑いが災いを消してくれます.天岩戸屋にお隠れになったアマテラスオオミカミを表にいざなったのは八百万の神々の笑いさざめく声でした.笑い声は世界を明るくします.真っ暗になってこの世にはびこったあらゆる災いを取り除きます.笑いは岩戸を押し開いたタジカラオノミコトの力です.災いは全て消えるでしょう.

最後にこのゲームにはこう書いてありました.

これを読んでから、1時間以内にブログに貼り付けなさい。


そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、送らなければ、願い事と逆のことが起こるでしょう。

でももう笑いとともに災いは消えてしまいました.アマテラスオオミカミの前に闇はないのです.これ以後は最後の分は効力を失ったことになります.



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クマと もりと ひとと

2007-10-02 15:09:46 | 出版記事
これは日本熊森協会の小冊子の題名です.最初のページに、「愛は言葉でなく、行動である」とぽつんと書かれています.私達大人は、わかってはいるけれど行動出来ません.ニュースで熊が射殺されたと聞くたびに胸をいためますが、何が出来るというわけでもなく心の隅のほうに押しやってしまいます.この日本熊森協会はそれを見過ごすことの出来なかった兵庫県尼崎市の武庫東中学校の生徒達に後押しされて森山先生という方が作られた自然保護団体です.さっき読んだばかりです.平戸の「自然食品店・和み」から貰ってきました.

この小冊子は無料で配布されていますが、一冊につきカンパを100円を希望されています(だから100円で買っていただくというわけです).教えていただいて行動費にして頂けるのですから、カンパさせていただくお礼を言わなければならないと思います.小冊子を読んでいただければ分かりますが、日本は森の国であったこと.森に雨が降り、地に潜り、湧き出した水を私達が頂いていること.田畑が潤され、私達が飢えないでいること.森は動植物全体で生きていること.熊の生き方が森を生かしていること.昆虫が、植物が、菌類が・・・・・全部あってこそ全部が生きられること.

棲む場所を奪われると、大きい動物の危機から順々にやって来ること.生態系が崩れると、危機は連鎖反応的に起こっていくこと.一度絶滅した動物は二度と戻らないこと.私達日本人は、トキの絶滅を知っています.どんなに国家規模でお金をつぎ込んでも、命は戻らないことを知っています.トキにはトキの感情があるはずでしょうから、人間の都合で勝手に番いをつくって、やれ産めと言ってみたところで・・・・・と、ご苦労をなさっている映像を見ながら空しい感想を抱いたことを覚えています.トキの棲む場所は森の周辺地域でした.熊の棲む場所は森そのものです.森の心臓の危機と言ってよいと思います.トキの危機は、森の危機の予言だったのです.熊の危機は、人間の危機の予言です.

蟻の社会、蜂の社会をご存知ですよね.私達は蟻一匹、蜂一匹を見て、蟻の巣、蜂の巣に驚嘆します.でも蟻一匹、蜂一匹は、私達の細胞一つ一つかもしれません.その証拠(?)に、働き蟻や働き蜂は生涯何も食べません.女王蟻も女王蜂も卵を産むだけ.全くの分業社会です.人体は蜂の巣、蟻の巣と同じかもしれません.多細胞動物の進化を教えられるような気がします.この世は宇宙の秩序を作った力が支配する世界ですから、何でも同じなのだと思います.大きい目で見るか、小さい目で見るか.私達人間は自分だけを大きな目で感じて、自分以下のものも自分以上のものも小さな目で見ていると思います.科学は自分も小さい目で見てきましたけれど.

森は一つの生き物です.そこに棲む動物達は血液みたいなものです.あっち行きこっち行きして暮らしています.それが森の健康です.私達人間は森周辺に住む生き物です.森の健康に支えられています.私達マクロビオティックの徒は、何よりも知っている筈です.「身土不二」だということを.桜沢先生のおっしゃる通り、言行一致、決して嘘をつかない!だったら何かの予算を削らなければなりません.幸いなことに少食が究極の生活です.里に下りてこなければならなかった熊の生活を思って、飢えてみましょう.哀れな熊をしのんで、食べ物を求めてうろつきまわる思いを感じてみましょう.そして日本熊森協会の活動に寄付をして下さい.

日本熊森協会:0798-22-4190
       Eメール:jbfa@nifty.com
       ホームページ:http://homepage2.nifty.com/kumamori/

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