inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

平戸便り13

2013-10-28 11:30:20 | 平戸

土曜日のお天気もまあまあという仕合せに恵まれ、皆様のお帰りを心配せずに済みました。最後には早々と「良いお年を・・・・・」とのご挨拶をいただいて、笑いながら皆様と今年最後の教室でお別れのご挨拶を繰り返しました。

平戸の我が家の庭は夏の終わりから晩秋まで、さまざまな様相を呈していました。芙蓉が咲いているかと思えば、金木犀がさいている・・・・・かと思えば、山茶花が咲いている・・・・・・つわぶきの花も咲いている・・・・・・

            

蛇とも出くわしました。産卵前であろう大きな蟷螂と出会ってひとしきり話しかけると、例によって三角の顔を傾げました。ヒイラギに生みつけられた卵もみつけました・・・・・・

                      

 

それでも平戸はやはり晩秋、枯葉がカサコソと音を立てています。柿の木もすっかり葉を落としていますし、どうだんつつじも葉を赤くしてもうすぐ枝ばかりになるでしょう。まもなくまた平戸を離れます。

 

それでは今日も:

        私たちは横田めぐみさんたちを取り戻さなければならない!!!


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平戸便り12

2013-10-24 22:24:50 | 平戸

今日の夕方平戸に戻りました。一宮を出たときもどこからか香ってくる金木犀を感じましたが、車窓からもあちこちに金木犀の黄金を見つけました。自宅の金木犀も雨にぬれていました。

台風が予定より遅れているので私は自宅にうまく戻れましたが、教室に参加してくださる皆様は・・・・・・・・と気になっています。無理をしないで気をつけておいでください。

 

それでは今日も:

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博多うどんと讃岐うどん

2013-10-21 09:36:24 | Weblog

九州人の主人にとって、何処に行っても口に合うラーメン屋さんは無い!!!吉祥寺に3年余り居ましたが、それでもなかなか・・・・・・・一宮に来て間もなく一年半、美味しいラーメンを求めてさまよった(?)ようですが、未だに達成していないもようです。

ラーメンと同じように、九州人にとって、うどんも同じです。もうどれくらいになりますか、松見先生に連れていって頂いた有名な『讃岐うどん』!!!でも、でも・・・・・・・私にとっては、硬く腰が強い!!!私はどうも、あの腰の無い(?)もやっとした『博多うどん』が好みらしい・・・・・です。関東のお醤油色のおつゆに初めて出会った学生時代の驚きを思い出します。お醤油の角ばった味よりも、お塩とうすくち醤油の柔らかいお汁が好きです。一宮に来ても見つける看板は『讃岐うどん』ばかり・・・・・・・一度も探検したことはありませんでしたが、先日近くのうどん屋さんに初めて入ってみました。そしたら本場の讃岐うどんと博多うどんの中間くらいでした。

関東から一宮まで、美味しいのは『お蕎麦』ではないでしょうか。吉祥寺時代にも娘夫婦が連れて行ってくれたお蕎麦屋さんをはじめ、あちこちでお蕎麦屋さんを見つけました。和みの堀江さんも東京育ちでなじみのお蕎麦屋さんがあるそうです。ここ一宮に来ても美味しいお蕎麦屋さんを見つけました。それにたまたま出会った主人の友人が教えてくださった、『有漏路(うろぢ)』さんというお蕎麦屋さん、ちょっと遠いのでなかなか行けませんが、ここのお蕎麦はたいへんに素晴らしいお蕎麦でした。

 

それでは今日も:

        私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

コメント (4)
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教室情報

2013-10-17 22:58:52 | 教室情報

今月26日の教室時でもよいかとも思いましたが、早い方が良いと思いますのでご連絡します。来月11月の教室はお休みにさせていただくことにしました。それで今度の10月教室が今年最後となります。お会いするのを楽しみにしています。お申し込みはいつも通り、和みさんまでお願いします。

 

それでは今日も

     私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

              


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『知られざる日露の二百年』3

2013-10-07 19:45:31 | その時々・武漢ウィルス騒動・・・2020

やっと再読が終わり(?)ましたが、この本は読みにくい・・・・・分かりやすいのは第7章と第8章のみでした。その中で、ちょっとだけご紹介しておきたいと思いますが、特に私達の明治以降の歴史は、良いことも悪いことも含めて、全て世界の思惑の交錯する中で起こったということが良く分かりました。そして今日の日ロの領土問題が如何に起こったのか、私の伯父も含めていかに日本人が抑留されたのか、良く分かりました。

この本の中で誰もが興味をもつであろうと思う内容の中に『イワノフのコップ』というものがあります。それは第6章の一部ですが、原爆投下後の1945年8月16日、『スターリンの命令で二名のソ連諜報員が広島と長崎に行った』んだそうです。ソ連公使のミハイル・イワノフとソ連大使館員ゲルマン・セルゲーエフだそうです。その二人が受けた命令は『爆心地を突き止め、爆発の際に出来るくぼみの深さを測定すること』だったのだそうです。彼らの受けた命令の是非は別として、この世のものとも思われない人類史上初めての惨状を見ることになります。そして二人は現在私達が言う『放射線被爆症』になりました。当時は誰もそんなことが起こるとは知りませんでした。以前お話しした通り、私の祖父は三日後の長崎に入って救助活動をしたのです。多くの人々が広島に、長崎に入ったと思います。

無事東京に戻ったセルゲーエフは健康を害し帰国して当時不明だった病気で亡くなったそうです。イワノフの方はそれからもう一年東京で勤務し、モスクワに召還され、ブルデンコ記念軍事病院に入院させられあらゆる検査をされたそうです。そしてセルゲーエフとイワノフに起こった健康上の違いに対する結論は『血中アルコール』だったそうです。イワノフを救ったのは彼が飲んでいた(あるいは飲まずにはいられなかった?)『サントリーウィスキー』との結論だったのだそうです。そして2012年11月、イワノフは100歳を迎えたのだそうです。日本人の中では頑健だった私の祖父は80にならず白血病を発病し亡くなりました。

その時以来ソ連の原子力施設で働く従業員はすべて44ミリグラムのアルコール摂取が義務付けられたそうです。原子力潜水艦ではこの摂取すべきアルコールのことを、日常のルーティーンの中で『イワノフのコップ』と呼んでいるそうです。これは日本の(少なくともマクロビオティック上の)考え方とずいぶん異なっています。長崎の秋月辰一郎教授の体験から、あのチェルノヴイリの事故以来『味噌』が盛んにソ連に届けられたと聞いています。もちろん日本人と外国人の体質の差、伝統的食事の差など考慮するべきことはたくさんあります。・・・・・だけど、だけど・・・・うならされてしまうばかりです。よくよく考えてみたいと思います。

第7章は『ロシアにおける日本人捕虜』という章題です。ここは理解しやすいのでそれぞれお読みになられたらいいと思います。私は伯父のことが偲ばれて、スターリン体制のソ連に憤りを抑えることが出来ません。これは正確な人数すら分からない、日本人66万人余に対するソ連の国家犯罪です。北朝鮮の国家犯罪・拉致と同じです。凍てつくシベリヤで亡くなった伯父を追悼せずにはおられません。その中にこんな文章がありました。それは、『何十万人の日本の人々が「行方不明」の親族について何も知らず、何処かで生きているのではないかと秘かな希望を抱き続けていることなどソ連の役人たちにとってはどうでもいいことだった。』という残酷な文章です。

私達は希望を抱き続けるしかないではありませんか!!!横田めぐみさんのご両親もそうにちがいありません。私の伯母もそうだったに違いありません。伯父の両親である私の祖父母もそうであったに違いありません。伯父の死はかなり経ってから従者の話として伝わってはいましたが、それでも目の当たりにしていない限り身近であればある程かすかな希望として、心の中に生き続けるものです。それがどんなに辛いものであるか・・・・・日々胸をつぶされ心身は傷つけられるのです。亡くなった方々に鎮魂の祈りをささげその親族は慰められなければなりません。そういう意味でこの本『知られざる日露二百年』の第7章は全国民が読むべきだと思います。

 

それでは今日も:

          私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!


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乳の実と柞葉(ははそば)

2013-10-05 10:38:12 | 日本語・古事記・歴史・日本人

先日ご紹介した大伴旅人の歌の冒頭、乳の実の父の命 柞葉の母の命(ちちのみのちちのみこと ははそばのははのみこと)・・・・・・これにはもう一つ忘れられない思い出があります。それはこの歌とは全く無関係に聞いた父の言葉です。私が中学生の時末っ子の妹が生まれました。その妹にお乳を飲ませる母を見ていたら父が言いました。

お乳は父の心なのだと・・・・・・その時は意味がわからないまま強烈な印象を持ちました。そしてずっと何となく、出産にも育児にも直接体を張らない男の願望のように感じてきました。そしてまた夫の愛が妻の授乳の支えのように、意味深く感じてきました。そして初めてこの歌を知った時父の言葉を忽然と思い出し、父はこの歌を知っていたに違いない・・・・・・とそう思いました。

 

あるいはこれは単に枕詞ではなく、私達の祖先は『乳は父だ』と男親の子どもとのかかわりを感じていたのかもしれません。そう思うともっともっと密接に山上憶良の、・・・・・まされる宝子にしかめやも、と詠んだ日本人の心情としてつながってきます。そしてその時『乳の実』は『いたぶ』だと心に決めていましたが、実はこの『いたぶ』イチジクの原種に近い野生の実で、平戸の自宅の庭に下る私道にあっていつも実がたくさん落ちます。乳のように白い灰汁が出ます。昔はよく食べたものです。昔は何でも食べました。『いたぶ』に『うべ』に『ぐみ』に『まきのみ』・・・・・『しいのみ』『まてのみ』・・・・・・

でも、柞葉(ははそば)はどんなものか知りませんでした。そして先月この乳の実の歌の記事を書いた後ちょっと調べてみました。そしたら、『ははそ』『ほうそ』『いすのき』とあり、その葉は虫こぶが出来る・・・・・・と書いてありました。その写真を見ると、何とこれまた平戸の自宅の生け垣に使ってある木で、その木の葉はいつもハエ(の一種・平戸では・・・・ちょっといやですね)の時期に卵を産みつけられてぷくりと膨らんだ虫こぶだらけになります。これが母のお腹なんですね・・・・・・そうだったのか・・・・・・柞葉『ははそば』でなくてはならない訳が分かりました。

これらが川崎先生のいわれるように言語伝来の秘密を解くものであったにしても、この言葉を音に重ねて選んだ万葉の時代を生きた人の心を感じます。現在の私達もそのつながりの中に生きていることを感じていたいと思います。

 

 

それでは今日も:

     私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

 

 


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平戸便り11

2013-10-04 06:50:57 | 平戸

一昨日三か月ぶりの平戸より戻りました。先日からお知らせしている通り、一宮と平戸に咲いている花々にはそれほど変わりはありません。九州でも萩の花が満開でしたが、一宮でも住宅の庭の塀から咲きこぼれている萩の花を見つけました。ですが博多から佐世保に向かう『みどり』の車窓から、駅の構内に咲いている赤と黄色のカンナの花を見つけました。この花はもちろん東京にもありませんでしたし、一宮でもまだ見たことがありません。平戸瀬戸にはそこにだけ亜熱帯性植物が生えている小さな島があります。九州はそんな性質の植物も受け入れられる土地の限界なのかもしれないと思います。強く郷愁を感じました。

まだ小学生だった頃、実家の石段の横に黄色いカンナが咲いていました。父の仕事の都合で子供の頃の私にとって、平戸は夏休みか冬休みの思い出です。それで黄色いカンナは祖父母の思い出と共にあります。父母や祖父母のお陰で楽しい思い出となったあの頃を、いとおしく一つ一つ心の中で繰り返しました。それから刈り入れの時期を迎えた稲が美しく輝いていましたが、今年の稲は丈が短く感じました。雨が降らなかったから・・・・・???

我が家の庭には、例の楊貴妃の酔芙蓉とコノハナノサクヤヒメのピンクの芙蓉が今を盛りと咲いていました。寝室の窓からコノハナノサクヤ姫を見下ろしながら考えました。酔芙蓉はそこからは見えないのです。もしかすると彼の楊貴妃は夜が更けると真っ赤になる・・・・・?????明け方開いた雪のように白い若き日の楊貴妃の横に濃いピンクのしぼんだ昨日の楊貴妃がいます・・・・・・これまで妖艶な楊貴妃までしか想像しませんでしたが、酔っぱらってしまった楊貴妃・・・・・・・これまた確かめませんでしたが、想像するのも楽しい・・・・・???

来月には咲いているだろうと金木犀のつぼみを探しましたが、我が家の金木犀は大きくなりすぎて一昨年丈詰め(?)をしたため、どうやら昨年に引き続き今年もお預けのようです。そして平戸はまたアゴの季節・・・・・・・・・そして弟が今年もまた彼の〝とんご柿〟を届けてくれました。こうして『繰り返し』の私の秋も巡っています。

 

 

それでは今日も:

         私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

コメント (2)
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