いよいよ駅伝の季節を迎えようとしています。先日から熱田神宮から伊勢神宮までの学生駅伝と箱根駅伝の予選会のテレビ放送を見ました。放送はされていませんが、元日に向けて実業団駅伝の予選会も各地で行われているし・・・・・選手達の思いに胸を熱くして勝手に仲間に加わる、という観客側の駅伝もあります。楽しみです!!!!!
今月13日に高校の同年会が大阪の茨木でありました。3年前から私達の同年会は東京と大阪で年2回の開催になりました。それぞれ舞台(?)色があってとても良い旧交を温める機会になっています。その時卒業以来50年ぶりにあった友人から、「高校時代のマラソン大会でそれなりに速くて頑張っていたのが意外でよく覚えている・・・・・」と言われました。そうなんです。男子は10キロ、女子は僅か5キロのマラソン大会が恒例だったのですが、それでも『自分をいじめる』という貴重な体験を獲得しました。『辛い時間の向うに何があるか?』・・・・・これは順位という表面上の成果とは別に、もう一つ極限状態に至った自分の内面に起こる現象を体験できるかどうか・・・・・それを体験することが出来れば後の人生の大きなカギになると思います。受験勉強にも社会生活にも同じことが起こると思うからです。『この辛さを過ぎると、あの自由な解放感を味わうことが出来る!!!!!』、この喜びにも似た感覚を知ると大方のことを耐え忍ぶことが出来るような気がします。私の体験は小さくて拙いものですが、例えばあの川内選手の何度も死んでしまうような辛い表情を見ていると、最後は笑っているのかと見まがうような表情になるのもわかるような気がします。
その上に駅伝選手は、もう一つ自分に課された役目に対する義務感という束縛からの解放を、仲間で共有する喜びとしている・・・・・そんな気がします。そして自分のことは何も言わない・・・・・仲間の義務感の重みを知っています。それが私達の胸を打ち、ついつい感情移入して声援を送ってしまいます。駅伝観戦が大好きです。
今年は主人のラグビー好きに付き合っているうちに、ニュージーランドのノヌー選手を『私のサムソン』にしました。髪を振り乱して走る姿が印象的です。そんななかラグビー日本チームの活躍でラグビー熱が高まって楽しくなりました。それで思ったのですが、
ラグビーは駅伝と似ているところがある!!!・・・・・駅伝選手とラガーマンには似ているところがある!!!
どちらの選手達もお役目とそれに対する義務感を背負って、寡黙で謙虚です。時には悲壮です。精神朦朧として戦線離脱してしまったランナーの涙を見ました。それを分かち合う仲間たちとともに奮起する姿を見ました。そういった心のうちを共有することが駅伝観戦の魅力だろうと思います。これからが楽しみです。学生駅伝は色々な体験をして成長していく子供たちを見る喜び、実業団駅伝はそうして成長した我が子たちが活躍して日本を背負っているのを見る喜び・・・・・他人とは思えません。