中部地方の新緑は本当にきれいです。道路沿いの柔らかな新緑の色が目を楽しませます。一年前にも書いたような気がしますが、あふれる新緑のところどころに藤の花の紫、馬酔木とヒトツバタゴの白・・・・・ただただきれいとしか言いようのない初夏の風景です。そんなゴールデンウィーク・・・・・休みとはいえ休みでない産婦人科医の夫と、気分転換に近辺巡りのドライブに出かけました。
焼きもの好きの私は途中にあった『志野織部の里』という道の駅によってもらいました。焼き物は見るだけでも楽しいものです。ましてや大好きな志野ともなれば、推して知るべし・・・・・そこで夫が『美濃陶磁歴史館』の催事案内のポスターを見つけました。「近くだしせっかくだから行ってみよう。九州人にとってまたの機会があるとは思わないほうがよい・・・・・」と、寄り道をしました。そこには古い志野・黄瀬戸・織部の器や陶片がきれいに展示されていました。初期の志野は灰志野と呼ばれているらしく、想像していたより固くくすんで、思いのほか薄手でした。感嘆するばかりでしたが、係の方に写真の『元屋敷発掘誌』という資料集を分けてもらいました。するとその方が「すぐ上に窯跡があるから見学していかれたら・・・・・」と提案して下さったのです。
行ってみてびっくり!!!!!こんなに壮大な先人の情熱の跡があるとは!!!!!写真を撮るには撮りましたが、これは本当に『一見に如かず』です。興味がおありの方なら、(機会があれば決して逃さず)見学をお勧めします。ただただ感嘆するばかりでした。薦めてくださった係の方に心から感謝しています。
それからまた、今月の教室用にすりばちをいくつか探そうと、土岐市の駄知(だち)まで出かけました。折しも『だち窯やまつり』でとても賑わっていました。最近のすり鉢はとても多彩で、若者の感性にも合うと思います。ミキサーやプロセッサーも便利だとは思いますが、『すり混ぜる』というお料理の過程に穏やかな『すりばち』をもう一度取り入れていただきたいと思います。それからもう一つ、『すりばち』にとって大事な相棒『すりこぎ』・・・・・中部地方は山椒のすりこぎが豊富で、ともかく安い!!!!!九州では山椒はなかなか大きくなりません。苗を買ってきてもなかなかつかない・・・・・すりこぎの命は固さと重さ、名前がユニークな道の駅『どんぶり会館』で買いました。
『どんぶり会館』ではもう一つ掘り出し物がありました。一本のままのヘチマのたわし・・・・・背中をこするのに便利です。早速使って大満足でした。重宝です!!!!!