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父の空気を漂わせている男

2020-03-22 14:34:24 | Weblog

父の空気というか、雰囲気というか・・・・・そういう男の人を見つけました。国際政治学者の藤井厳喜という方です。もちろん父とは分野も違うし、年齢も違う・・・・・私達と同世代だと思います。風貌も違う・・・・・だけど、私は父を見つけた!!!と思いました。

父は職業軍人でした。敗戦後、真逆に陥った社会の判断基準の中を、自分の信念の国家観で生きました。母から漏れ聞いた父の苦悩に娘の私は聞きました。『どうしてお父さんはいつもにこにこしているの?』父は答えました。『玄関の前で、にこっとしてから、只今と言うんだ』・・・・・私達は母の『お出迎え!』との掛け声で、一斉に(狭い我が家の)お玄関に飛んでいき父を迎えたものです。

藤井先生も国際経済学の学者さんなのですが、戦後70年以上もたっている自由の国日本で、左翼でないという理由で大学の教授になられなかったらしいのです。右翼と思われているらしい・・・・・父も右翼と目されて自衛隊退官後は本州製紙の寮の舎監になりましたが、要注意人物とみなされてかお巡りさんが時々巡ってこられたとか・・・・・そのお巡りさんとは仲良しになったと言っていました。父は『自分は真ん中だ!』と言っていました。そんな『真ん中』のにおいをこの藤井先生に感じています。

今私は再び若返って(?)学生になり、毎日この藤井先生の講義を聴講しています。どんな風に思われるかは、ご自分でお試しになってください。無料のユーチューブの講義もありますから。現在日本は未だに、アカデミアもマスメディアも左翼なんです。ですから、多くの人々が知らず知らずに左翼傾向になっています。今は亡き西部先生は、50年以上も前に左翼の道を突き進んで、とどのつまりを体験なさった方です。そして、結局人間の守るべきものは先祖代々守ってきた良き伝統だということを体験なさった方です。西部先生の真ん中は『伝統』という言葉で表されると思います。自分にとっての真実をつき詰めるべきなんだと思います。歳はとっても、学生にはなれると思います。


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オーガニック直売所タネト

2020-03-13 14:49:39 | Weblog

雲仙市千々石で娘夫婦が関わっている直売所です。夫が覘いて貰ってきてくれた案内カードです。この人参の美味しそうなこと・・・・・娘達は『種』というものに人生をかけているようです。何しろ『種』というものは、生命が発見した不老不死の答えなのですから。そして『種』というものが自分の未来なのですから。私のブログのテーマは同じ命でも『来し方』による未来だけれど、娘夫婦のテーマは『行く方』で、未来に直接携わろうという覚悟を感じています。たくさんのお仲間がいて、いろんな方々のお世話になっているようです。

                   

 

最近は『種』の危機のようです。命のつながりの基本である『種』、これまで商売の道具にしてしまうのは、『生命の自滅』への道だろうと思います。『種産業』はあってもいいけれど、『種』にだけは『自由』を残していかねばならないと思います。『種』を独占するのは、生命への冒涜だと思います。そういう意味で娘夫婦たちの企画が大きくなるようにと願っています。この『タネト』という命名・・・・・なかなかです。『ト』という音は、もう傍らにある関わり合いを感じさせます。半分の空間がこの直売所で、もう半分を埋めるものが娘たち夫婦の仲間であり、あるいはそこに買いに来てくださる方々・・・・・なかなかだと感心しています。

 


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モクレン花盛り

2020-03-08 19:41:22 | 季節・週末散歩

姑が植えたモクレンが真っ盛りです。白蓮はもう散りかけています。

      

数日前にはまだ蕾に色がついてところどころ開いていたくらいで、『もうすぐだなあ~~~~~』と楽しみに思っていました。

    こんなに大きくなってしまったモクレンですが、庭師の従弟が姑の植えた大きな花を取り戻すべく、挿し木か接ぎ木かわかりませんが、苗を作ってくれるそうで楽しみです。


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やせ我慢

2020-03-03 13:35:39 | Weblog

まさかまたトイレットペーパー騒ぎを見ることになろうとは・・・・・・あれは石油ショックの時、私は長女を妊娠していて、夫がトイレットペーパーを一袋買ってきてくれました。マンション暮らしは水洗トイレが必須だし、水洗には流しても良いトイレットペーパーが必須・・・・・でもその一袋が無くなるころには騒ぎもおさまっていたのではないかと、あんまり覚えていませんが思い出しました。

 

近頃よく思うのが、世の中にやせ我慢をしている男が少なくなったなあ~~~~~ということです。子供の頃よく聞かされました。

     『そもそも、サムライというものは・・・・・

      腹がへっても、ひもじゅうない!!!

戦後の食糧難の時代です。お芋や大根で量を増やしたりしていた時代です。子供のお弁当にも不足して、友達と分け合ったり、珍しい『人参いも』と交換してもらったり・・・・・みんなお腹を空かしている時代でした。

 

要するに『サムライ』というものは、ひもじい素振りはしない、ということですよね。『サムライ』とは何だろうと思ったものです。今回の世情で考えさせられました。『サムライ』を漢字で書くと『侍』『士』・・・・・何かしらに『仕えるもの』のことですよね。『侍』ならば主君に、『士』ならば志に。だから時にはやせ我慢をしなければいけないこともある・・・・・男の正しいやせ我慢が男の度胸であり、女の度胸はそんな夫や息子を世の中でやせ我慢させること・・・・・現代は女も社会に出て活躍するのですから、その時は女も『サムライ』になって、社会でやせ我慢をしなければなりません。家にいる女として思うのは、やせ我慢がない男ってつまらないと思います。夫や息子には、やせ我慢をしてもらえる女でいたいと願っています。


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楽老膳事始め

2020-03-01 23:17:55 | 鍋物語・楽老膳

 

以前ご紹介したお粥鍋です。私の『楽老膳』のとりかかりは、玄米がゆです。夫婦二人の朝ご飯は、玄米がゆとお味噌汁、それに梅干しとゴマ塩と焼き海苔・・・・・このお粥用土鍋の優れた点は溝があって噴きこぼれを処理できること。素晴らしい工夫だと思います。

3月になって、段々お粥が熱すぎると感じる日も出てきました。雑炊にしようか・・・・・朝ごはんのメニューから外れそうです。

2月の楽老膳の主役は、『芹』でした・・・・・芹の胡麻和えが恒例メニューです。 白ゴマと黒ゴマを半々にしました。それから嬉しいのが、つわぶきの油揚げとの炊き合わせ。夫の叔父がいつも山野から採ってきてくれた『つわぶき』・・・・・今では海岸の瀬戸市場で買ってきます。これが美味しくて、飽きることがありません。

 

3月になって『春キャベツ』・・・・・『春キャベツ』の美しい黄緑は本当に魅力的です。私は茹でて『ぬた』で食べるのが大好きです。その『ぬた』は、白みそにりんご酢と、バルサミコ酢を少し、それにおろししょうがを、かなりたっぷり加えます。それに隠し味の『イキな塩』・・・・・これが、抜群に美味しい春の『ぬた』になります。ヤリイカを茹でて加えました。母の好物だった『結びねぎ』・・・・・・春のぬたは、この『生姜ぬた』にすることが多い・・・・・木の芽のぬたはお客様向きですが、生姜のぬたは飽きることのない普段のぬたです。青じそを加えたりもします。

この生姜ぬたは、固めの木綿豆腐に火を通して水気をきり、ぬたで食べるのも美味しいと思います。ワカメを和えるのも美味しいです!!!!

 

 

外も春めいて可愛い水仙の花盛り・・・・・   これからが楽しみです。


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