今日は令和の御代の『天皇誕生日』、せめて身の程を弁えて呼ぶならば、『天皇陛下のお誕生日』。良いお天気に恵まれて、夫がドライブに誘ってくれましたので、平戸島南端の『志々伎神社』へお参りに出かけました。
志々伎神社の御祭神は、十城別王(トオキワケノミコト)。この方は我らが日本史の英雄・日本武尊の第六皇子です。志々伎山頂に上宮(上都宮・かみつみや)、中腹に中宮(中都宮・なかつみや)、宮之浦側に邊都(へつ)宮、湾内の島に沖都(おきつ)宮があります。今日は後に修験道のお山にもなった志々伎山中腹の中宮にお参りしました。ここから段状になった参道を上ります。足が上がらず堪えましたが、夫に引っ張り上げてもらいながら、息を切らせて境内にたどり着きました。山伏は駆け上がったのか・・・・・と思ったり、『金比羅山でも大変な目にあったなあ』と思ったり・・・・・。その参道では、写真を撮ることさへ思いつきませんでした。お参りを済ませておみくじを頂きました。『大吉』。冒頭のお歌は、『さびしさに 何とはなくて 来て見れば うれし桜の 花ざかりかな』
志々伎神社の新しい縁起碑。駐車スペースが境内にあって、車道が廻っていました。その車道に降りたところに上宮への坂段がありました。
夫は上ってみるというので、二手に分かれて私は車道を下ることにしました。坂段を上ってきたので、段を下ると足ががくがくして崩れそうになります。およそ800メートルの道のりは、快適でした。 下り始めてすぐに見つけた可憐なやぶ椿・・・・・きれいです。ここからは、全く知らなかった平戸の原生林を思わせるすがすがしい山道でした。子供のころ『オランダいちご』とか言って山で食べたつるいちごも見かけました。水が湧いていそうなところも・・・・・今の時期は枯れていました。
平戸は五島列島から続いている火山岩の島なので、崩れて岩肌を見せているところなどはそうした島の面影がしのばれます。
追いつかれるかなと思いながら、写真を撮り撮り楽しみながら下ってきましたが、夫は修験道を体験したようです。なかなか下りてきませんでした。志々伎山には修験道の霊場があったと言われています。最初の鳥居のところに参道に入るところの案内板を見つけました。
志々伎神社は、肥前の国といわれた地域で、おそらく一番古い格式のあるお宮です。9世紀ごろまでは勅使の御参向まであったと言われています。研究するべき古いゆかりがあるに違いないと思っています。故郷の歴史に思いをはせることができて、良い祝日を過ごすことができました。