inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

アジサイⅡ

2007-07-29 14:56:33 | Weblog
梅雨の花アジサイがきれいにその生涯(?)のうつろいをまっとうできないで、灰みどりのモンスターのような花塊をさらしています.これも異常気候の所為でしょうか.夏草がむんむんしてはいますが、何かがおかしい・・・・.トンビがピーンヨロと鳴きました.とんびは秋空にピーンヨロ、ピーンヨロと鳴くのだと思っていました.コノハズクも夜昼無関係に鳴いています.夏真っ盛りの猛暑に日中は汗が噴出しても、田舎の我が家の夜風は冷たい・・・・.

何をするにしても私達現代人の活動は急速に環境を破壊してしまいます.テレビ番組を楽しんでも、美術館の芸術鑑賞も・・・・・テレビ番組の制作も、本の出版も・・・・・選挙運動も投票も・・・・・そのまた開票も・・・・・私たちは電力にどっぷり頭の先まで沈没しています.一体どうやって不便をしのぐ覚悟を表明できるというのでしょう.このインターネットの意見発表もまた環境破壊の裏返しの便利さですよね.どうやって反省すればよいのでしょう.大きな規模で連絡すること事態がそもそも環境破壊なんですね.

お台所で積み重ねる小さな節約も小さな反省には違いないけれども、私達人間が地球上の生物に対して犯しているわがままの罪の贖いにはなりません.人間の生死も青虫の生死も同じ気持ちで慈しまねば、命を本当に慈しんでいることにはなりません.私に何が出来るでしょう.カマキリの巣からたくさんの小さなかわいいカマキリたちが緑色のきれいな姿で這い出すのを今年も来年も見せてくれるのを喜ぶこと.蝉の必死の羽化を慈しむこと.庭の木々や花々の自然をいとおしむこと.季節季節に訪れる変化を喜ぶこと.

私たちは小さな命のために自分を犠牲に出来るでしょうか.そのことを真剣に考えること.かわいい孫達の成長を喜ぶこと.そのために何を・・・・・私達は人間社会の基盤も危機に追いやっています.周囲の異常に触れるたびに思います.日中働いて夜は働かない!寒くても暑くても我慢する!??? 世界中の人間がマクロビオティックに従って少食になったら、社会の生産活動を縮小できるでしょう.そしたら炭酸ガスも減らすことが出来るでしょう.私のブログを読んでくださる道連れの皆さん、それを信じて道連れを探してコツコツ謙虚に倹約して暮らしていきましょう.

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぶくぶく装置

2007-07-23 10:52:14 | 出版記事
21日に教室の1学期が無事終了しました.教室を始まって以来最初のお魚料理でした.アジのおろし方から皮のはぎ方、たたき方、すり方、・・・・・アジの身を背骨からこそげとればおろし方が下手でも大丈夫!!日頃のお料理より生臭い時間を過ごしましたね.平戸は海の側ですから新しいお魚がたくさんですが、それでもお魚臭かったですよね.でも最後の試食は皆さん満足だったのでしょうか?男の人の参加が普段より多かったので、すりこぎ要員に期待していましたけれど・・・・?主人のお手本は本人の言うがごとく力の見せ場でした.ああいう風にすりこぎもすりおろすつもりでどうぞ???

随分使わなかった出刃包丁を研ぎに出し柄も付け替え替えました.特大のまな板も久方ぶりに登場しました.若い人たちが日頃使わない(?)包丁や扱いなれないとがったお魚のひれの鋭さにおっかなびっくりでしたが、ほとんど怪我も無く無事楽しく終わってホッとしています.食べるということと生き物の命のつながりも実感できたのではないかと思います.

お魚をきれいに美味しくするための抜気装置というものを説明しました.野菜にでも何にでも利用できるのですが、特にお肉やお魚を利用する時は欠かせないものです.私が勝手に「ぶくぶく」とその過程名で通称しています.マクロビオティックでは殆んど登場してこないお肉やお魚ですが、お客様に合わせたり、主人や息子の希望に応えて私は時々料理をします.そのとき威力を発揮するのが、このぶくぶく装置です.

先ず大きなボールに海水濃度に近い3%塩水を作ります.丸ごとのお魚や塊肉はこの濃度で、おろし身や薄切り肉は1~2%に薄めます.その中に金魚の飼育ケースよろしく酸素を送り込んでお魚やお肉を入れます.5分もすればお肉の場合には特に原爆のきのこ雲のようになります.汚れていればいるほどひどいのです.天然の取れたてのお魚では殆んど出てきません.野菜も1%程度でぶくぶくをすると、美味しくいきいきとします.特に腸の中で様々な不都合を作り出す脂肪や蛋白質の腐敗をせめて食べる前には最低限にしようという装置です.

時々平戸の自然食品店“和み”さんの広告?をしていますが、これも和み製です.多分新しい金魚の酸素装置でも構いませんが、和みさんのは様々な工夫がしてあります.それほど高いものではありませんので気になる方はお尋ねください.0950-23-2566、和みです.お塩もエネルギーのあるお塩ほど、汚れを取り去る力と細胞を活性復元する力がありますのでよいお塩をお使いください.ぶくぶくのきのこ雲は見ものです.あれを一度見れば、せずにはおれません.

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒグラシ

2007-07-16 20:26:10 | 教室情報
台風が通り抜け木の葉や枝が散っています.お蔭様で私共の地方にはたいした被害はありませんでした.梅雨の晴れ間には蝉が短い生涯を懸命に鳴き始めていましたが、台風が去った後には何とヒグラシが大気を切り裂くような声を響かせました.あぶらぜみが暑さを盛り上げるかのように鳴き声のシャワーを浴びせ掛けるかと思うと、シーンと静まり返った静寂をカナカナカナ・・・・とヒグラシがつんざきます.

いよいよ夏ですね.それにヒグラシも一緒に!ヒグラシは立秋の声でしたのに・・・・?今週末21日は1学期最後の教室です.今回は夫の漏らした一言により変則料理教室になりそうです.前回出席してくださった生徒さんの賛成で、何とちゃんこ鍋実習???どうアレンジの仕様があるというのでしょう?夫の好物のちゃんこ鍋?は(ブログでもご紹介している通り)アジのつみれの水炊き鍋です.アジのほかに白身のつみれでも作りましょうか・・・・お料理実習はお魚を食べる場合のマクロビオティックです.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨の大雨

2007-07-04 10:35:16 | Weblog
一日おきに大雨が続いています.アジサイは大きな七色のお饅頭頭(?)を雨に打たれて枝を垂れ、風に吹かれて姿が乱れてしまいました.昔の梅雨とははっきりと風情が違っています.当地平戸でも大潮の日には、潮の水位が上がって陸がつかりそうです.かと思えばそれでも水不足!!ダムの水位はどれくらい上がっているのでしょうか.これは明らかに保水力の問題です.我が国は山国、川は水をためるほど長くありません.日本人の祖先が如何に治水工事に命をかけて来たか、それも我が国では官民挙げて取り組んできたのです.日本の治水は山を守り、水田を守ることで成り立ってきました.これは国民の総意だったのです.何が崩れたかといって、日本人が農民ではなく消費者になってしまったくらい大きな変化はないと思います.

私達日本人は上下共に農民でした.アマテラスオオミカミがニニギノミコトにたくされたのも稲なのです.カミもタミも稲を植え、トミはその流通業者(?)でした.私達はアオヒトクサであり、湧き出したように生える稲でした.稲の心を持った人間でした.まさしく身土不二です.日本人は稲の心で社会を築き上げたのだと思います.稲の心になって、籾の落ちた所に懸命に生える・・・どんな不利な場所にも懸命に水を張って水田をこしらえて生きてきました.冨山和子さんが言われるように、水田はダムなのです.美しいダムです.毎年毎年稲の心で作り上げられるダム、人の心が変わらない限り永遠に続くダム、自然の一部となったダム.

一粒の籾のように一滴の水を大事に暮らしてきた日本人がいます.私達が子供の頃にはまだポンプがありました.お風呂の水汲みも記憶にあります.お台所の水がめに井戸から汲んできた水を張りました.つるべの経験があります.井戸にテボでスイカを冷やした経験があります.お水の大事さを教える父が引き合いに出すのは、乃木大将のお話でした.つい最近まで私達は質素に暮らしてきたと思います.それが今では何という変わりようでしょうか.お水も灯りもふんだんに手元に押し寄せてくる??と錯覚しそうな日常です.私達が何を失ったかといって、一番は質素さと倹約の心だろうと思います.これが私達の心の謙虚さをあらわす物差しだと思います.たった60年足らずの人生ですが、何という変わりようでしょうか.マクロビオティックの心である謙虚さを取り戻して暮らしていきたいと思います.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする