人間という言葉に対峙しているものがこれまた日本独特(?)の「世間」です.自分の家から外にいる人間の集まり、というより自分や家族の人間も含まれているのが「世間」です.日本人は哲学的ではないと言われていますが、これは大地に足をつけた哲学の証拠ではないでしょうか.日本人は何よりも絵空事をさけたのだと思います.「人間」という言葉を作った人は、なるほど全てを知ったのに違いありません.これほど素晴らしい言葉を使って、「人間とは何ぞや」などと自問しているのが、なんともおかしくなりました.
人間は世間と交じらわねば、空しい存在です.人間は世間の一部なのですから.楽しみも世間と一緒、幸せも世間と一緒です.それで人々はついつい集まりや団体を作ったのでしょう.世間と心を同じくして居たかったのですね.世間様を気にしてきた日本人は、自然な人間の姿だったんだと思います.会社人間がいじらしくなりました.現代日本の男達、私と同年代の男達は、会社に一生を捧げて生きてきました.これって自然ではないのでしょうか.もう一度人間と世間とを見直して本来の社会を取り戻すのに、マクロビオティックがおおきな力になるはずです.一人の人間が変われば、世間は変わるはずです.一人一人がマクロビオティックを知ることが出来たら・・・・・・