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万世一系の天皇①

2022-08-25 22:04:31 | 父の背負子3(雑記)

前記事、天帝とは誰かの問題提起から、一連の記事を書こうと思っています。それは、ちょっと早いかもしれないのですが、私の心の遺産を子供達に文字に残して小冊子にしようと思いついたからです。このブログに残したまま放置したら、いずれ消えてしまうでしょうから。子供の目に触れることも孫の目に触れることも無くなるのが、現代の核家族の運命のように思います。歴史が本当は個人個人の記憶の集合物であるはずなのに、集合する術が消えかかっている・・・・・家族というつながりこそが歴史に命を吹き込むものです。大事に守っていくべきものです。

 

今回は日本の歴史の背骨、『万世一系の天皇』についてです。現在最近皇位継承をめぐって国民の間でいろいろな意見が飛び交っていますが、この事態は全く異様な状態です。そもそも日本は戦後国や天皇というものに対して全く無関係な教育をしてきたがゆえに、自分の存在すら何にも依ってないかのような錯覚に支えられた国民になってしまいました。そしてひとたび問題が起きると、人権だ国の保証だと、訳の分からない欲求に取りつかれてしまいます。国との関係を明確に持っていないのに要求だけするというあさましい国民になってしまいました。自分が日本人であるという根拠を何も教えられてこなかったので、日本人であることもまるで偶然の他人事のようです。日本人は、日本という国の意味も知らずに、そのことを無視して生きています。

 

天皇とは日本の歴史そのものであって、私たち個人個人の名も知らぬ顔も知らない先祖がそれぞれの時代をそれぞれの天皇の名のもとに生きて命を繋いできました。有名な源氏物語は、『いずれのおほんときにか・・・・・』と言って何という帝の時代であったかという書き出しで始まります。そういう生きた年代感覚が天皇の在位期間であったのです。私たちの祖先は、その時の帝の世に生まれたという実感を繋いできました。私達は先祖をしのぶときに、例えば景行天皇の御代に生きた自分のご先祖様とか、誰それ天皇の御代に生きた私のご先祖様とかをしのぶのです。そしてそれが『君が代』の意味なのです。結論を先に言いましょう。その理由は後から述べたいと思います。

天皇とは日本の国柄です。天皇のおわす国が日本です。主義主張ではありません。皇統は私たちの背骨で、私達はその日本の小さな細胞の一つ一つです。同時代に生きている細胞たちはもちろん横につながっていますが、その一つ一つは縦のつながりをも持ってそこに存在しています。私達は束なのです。その縦のつながりは万世一系で保証され紡がれてきたのです。そのことを万世一系というのです。なぜそれが大事なのか・・・・・それは万世同じ歴史を営んでいる国民の証明だからです。私達は少なくとも神武元年の国民の子孫です。あの時いた人々の子孫なのです。私達はそういう一体感を持っています。皇統が一体感の証です。これは本当に稀なことであって、そういう歴史を持っている国民は、今ではこの地球上で日本だけになりました。これは今後作ることもできないありがたい事実です。日本人の義務は、この日本を守り続けることです。生きた人々の束を守ることです。

 

『万世一系』の反対語というか対象語は、『易姓革命』です。王朝が乗っ取られるか滅亡させられて交替するのです。中国大陸の内乱の歴史、戦争の歴史です。違う国の国民になるのです。『万世一系』は秩序と平和を維持して束の国民として生き続ける思想です。『万世一系』は『万世一姓』というのが元だろうと思います。その意味は、同姓による継承ということです。その姓については②に譲ろうと思いますが、なぜ『一系』に替えられたのかということを推測すると、それは皇室が姓を捨てられたからだと思います。私は子供の頃父から、『日本では一番上位におられる皇室と一番下位にいる被支配階級に姓がない』と教えられました。英国の王室はハノーバー家ですが、ギリシャ王家の夫君を迎えられて、エリザベス女王がマウントバッテンハノーバーと付け加えました。ヨーロッパの王室は大体みんな親戚で、国民とより外国の王家とのつながりが強いのです。みんなハノーバー王朝と言ってよいと思います。中世以降でさえそういう王家という世界に対して、神武天皇は二千年以上も前に『八紘一宇』、つまり『みんな一家族』と大和民族にまとめてしまわれて個別の姓を捨てられました。以来日本人は皇室を宗家の家長とした精神構造を作り上げました。日本人の宗家は『万世一系』になったのです。それがなぜ男系となるのかについて、次章②で述べたいと思います。

 

 


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月遅れの七夕様・・・・・天帝とは誰か。

2022-08-08 09:33:11 | 父の背負子3(雑記)

九州では、七夕様もお盆も夏の行事は今でも月遅れの事が多い・・・・・というわけで昨夜から今朝方七夕様の名残の雨が降りました。2年余りのコロナ騒動続きで、昔からの行事が減ったような気がします。お正月も豆まきも、ひな祭りも端午の節句も、七夕様も・・・・・お花見も、挙句の果てにはご法事までも!!!入院した家族も見舞えず、私達は散り散りになりそうです。こんな時こそ私達は自分のアイデンティティを確認して、縦横のつながりを取り戻さなければならないと思います。

 

そこでアジアにおける最古の絆ともいえる国家の王である天帝について私の説をご披露したいと思います。天帝とは誰か・・・・・。私達は七夕祭りの行事を持っています。七夕祭りの主役は織姫様。織姫様は天帝のお姫様です。そこに牛飼いの彦星が現れ二人は恋に落ちますが、天帝はお許しになりません。これまでも記事にしたことがありますが、織姫様は鳥族、彦星は牛族・侵入民族です。(この部族についてはすでにいろいろと記事にしましたので、今回は省略します。)そして二人は天の川の両岸に別々に住まわされましたが、哀れに思われた天帝は一年に一度、七夕の夜にだけ会うことをお許しになりました。天の川にカササギが橋を渡すのです。

織姫様の父君、鳥族の王である天帝とはいったい誰だとお考えですか。私はツクヨミノミコトだと思います。アジア大陸最古の王朝は、アマテラス、スサノオとともに三貴子と言われるツクヨミノミコトの王朝だと思います。この方は『月読』というお名前が示す通り、暦をつかさどるので天帝と言われるのだと思います。中国三千年とも四千年ともいう中国の歴史に月読はいません。女媧伏羲といわれる織姫彦星から始まります。鳥族の王朝を牛族が乗っ取って天子(天帝の子・後継ぎ)を名乗ったところから始まります。それ以来中国の国は易姓革命、つまり乗っ取りの歴史です。『夏』という牛族の国に遅れながら重なって『殷』が起こったとされていますが、この殷が鳥族最後の天帝の王朝です。私はこの殷が我らが天孫降臨という日本渡来の主だと考えています。天孫というのは、鳥族の孫だという意味です。そして、随想古事記のカテゴリーでご説明したとおり、『鳥』が『邪馬』に替えられたのです。『邪馬』は『猪』であると、『混血の神々』の著者川崎真治先生はおっしゃっています。私達の日本は、もともと同種だった鳥族の天孫族と蛇の縄文族が天津神と国津神、天神地祇として建てた大和の国です。

七夕様はそんな鳥族の残した伝え話です。また織姫という名のしめす通り、ツクヨミ王朝に機織りは始まったのです。それで昔話に機織りをするのは、天女であり、鶴の恩返しに見られるような鳥の化身です。古事記では、天照大神の機屋が描かれています。そんな昔の私たちの国の始まりの始まりを、天の川の七夕様にしのぶのも良い風習だと思います。


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平戸の長茄子

2022-08-06 18:32:41 | 平戸

子供の頃の夏の味・・・・・きうりとスイカ、それから茄子とおそうめん。それもきうりと茄子は大きく長くちょっと都会の方々には想像がつきにくいかもしれません。きうりは味のないスイカのようですが、お日様の恵みを受けて青ぐさみがすっかり抜けたきうり。きうり揉みには最高です。ナスは30センチは優にあります。これを焼きナスにすると最高です。母が昔したように、焼き立てを水で指先を冷やしながら皮を剥きます。焼き芋のような身です。

            

この時季、舅と姑はテーブルの横にロースターを持ってきて、毎日囲碁友達差し入れの長茄子を焼いていました。飽きることのないメニューだったようで、長茄子を見ると思い出します。


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夫の動物園

2022-08-02 11:01:38 | その時々2

              

これに、猫が加わり、夕方にはトンビの家族が現れます。        

 

二月あまり更新しませんでした。記事の書き方も忘れそう・・・・・というのは大げさですが・・・・・近頃はイノシシは現れません。たまにイタチが走り抜けます。飼い主の急死で野良ネコちゃんになっている猫が二匹・・・・・キジとクロ。慣れませんが餌をもらいに来ます。そのおこぼれに、色々来るようになりました。観察だけの動物園です。


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