ヒロのあるハワイ島の東側は全米でも屈指の降雨日数を誇っているが、
反対に西側はものすごく降雨が少ない。年間降水量が250mmほど。
1ヵ月あたり2センチくらいしか降らないことになる。
また、ハワイ島には台風とかハリケーンといった嵐が来ない。
コナ空港の建物はすべて平屋なんだけど、そういう理由から屋根だけで壁がない。
ホテルだって、フロントは張り出したひさしの下にあり、ふつうのホテルに
あるようなドアがない。車寄せに向かってすっかりオープンになっている。
もし横殴りの雨が降ったりしたら、パソコンなどたちまちだめになるはずだ。
1階のロビーや朝食のビュッフェ・コーナーのあいだにも壁はなく、
その先の海まで見通せる。これはホテル前の海。
海に張り出しているデッキの下は浅く、魚がたくさんいた。
エンゼルフィッシュもいた。
壁がないから鳥たちも出入り自由だ。朝食時、ゲストが立ち去るや、
すぐに鳥たちがやってきて、食べ残したパンやスクランブルエッグをついばむ。
写真に写っている鳥のほかにも、赤い頭をしたきれいな鳥や、桜文鳥みたいな鳥、
あざやかな黄色の鳥などもいて、種類は豊富。
ホテルのある敷地はもともとハワイ王朝の別荘地だったところで、
コテッジが再現されていた。
コテッジ横には小さな池がある。ここは王族のプールとして使われていたそう。
ハワイ島はまた、思ったより涼しかった。朝夕は長袖でちょうどいい。
日本なら春の終わりか秋の初めごろの一番すごしやすい時期くらい。
ところがだ。スーツケースを開けてみて、忘れ物をしたことに気づいた。
薄手のUVカーディガンを2枚持ってくる予定でいたのだが、
早くから詰めるとしわになると思い、クローゼットにかけておいて
最後に入れるつもりが、入れるのをすっかり忘れてしまったのだ。
おかげで1枚だけ持っていった長袖Tシャツを工夫して着まわす結果となった。
まあでも、ツアーのバウチャーとか、チケットとかの致命的な忘れ物は
しなかったのは幸いだった。