去年の3月にリニューアル・オープンして以来、人出が一段落したら
一度行きたいと思っていたものの、いまだに土日は混雑しているという。
春休みになったらもっと混むと思ったので、今のうちに行ってみることにした。
開館50分ほど前に行くと、並んでいた人は10人だった。
去年は9時半の開館なのに7時ころから並んでいて、
1時間前には100m以上の列になったと聞いていた。
開館して入場券を購入するとき、プラネタリウムの指定席券も買う。
昨日は午前中の投影は学校の団体用だったので、わたしは12時半の回にした。
入場するとまっすぐ5階へ向かい、極寒ラボの整理券をもらう。
これは1回20名で1日10回(休日は12回)しかやっていないので、
早く行かないと参加できないのだ。無事最初の回をゲット。
モニターに映し出された極寒ラボ内部のようす。
まず-10℃の部屋で体を慣らし、それから-30℃の部屋へ、
そしてまた最初とは別の-10℃の部屋へ戻るという順序になっている。
ここには防寒着も用意されているが、これは軽装の季節に来館した人のためで、
真冬の服装のわたしたちはそのままでいいでしょうと言われた。
わたしはダウンジャケットのフードをかぶり、手袋(指なし)をはめ、ついでに
風邪予防に持ってきていたマスクもした。このマスクはけっこう効果的だった。
早朝のうちの庭は-7~8℃のときもあるから、-10℃なんて大したことない
と思ったけど、考えてみたら家の中から温度計を見ているときがほとんどで
外にじっと立っているわけではない。-10℃の中にいるとやはり寒い。
-30℃の部屋へは参加者がドアのボタンを押して入るのだけど、
案内のアナウンスが次の部屋へ移ってくださいと言う前にだれかがフライングして
開けて移動してしまった。で、通常より少し早めに次の部屋へ。
-30℃の部屋では天井にオーロラが映し出されている。
ここには自由にさわっていい北海道の流氷や南極の氷の展示もある。
指なし手袋だったのを幸い、全部に触れてみた。
部屋の温度計。このときは-32℃。
息が真っ白で、マスクの隙間から漏れる息でメガネが曇る。
滞在時間は5分。重ね着している上半身はまだいいが、
足はコーデュロイのズボン1枚なので、冷気がしみとおってくる感じ。
欲を言えば、極寒の北海道でテレビのレポーターがやっていたみたいに、
濡れタオルを振り回して棒状に凍らせるのをここでやってみたいと思った。
極寒ラボのあとは、竜巻ラボの実演を見に行く。
これは高さ9mあり、人工竜巻発生装置としては日本一だそう。
いつもきれいな竜巻ができるわけではなく、十分発達しないときもある。
渦がだんだん伸びていくようすは圧巻。
実演時間になると、魔女の扮装をした女性が現れて説明・実演。
音楽やライティングも加わる。風船を放り込むと――
吸い上げられていく。
館内の展示は触れて遊べる要素もあって、見学に来ていた児童だけでなく、
大人でも楽しめるものがけっこうある。ふだん使っているIHクッキングヒーター
内部が見られたりするのは興味深かった。
こういう展示品だけでなく、館内のエスカレーターやエレベーターも
内部構造が見られるようにスケルトンになっている。
エレベーターホールは、壁もエレベーターの扉も透明なのだ。
残念ながら、床だけは不透明(笑)。
そうそう、もうひとつおもしろいと思ったのはコインロッカーで、
番号の代わりに元素記号がふってあった。
原子番号を知らないと、見つけられなくなるかも?
お昼は科学館のレストランで名古屋版ロコモコを食べた。
(ハワイで食べそこなったので比較することができない)
敷いてある紙には科学者の似顔絵が印刷されている。
メニューにはボルケーノ・カレーなんてのもあった。
さて、本命のプラネタリウム。これは内径が35mと世界最大で、
去年の暮れにギネス世界記録に認定された。
大きいだけでなく、座席もすごく快適になった。
間隔がゆったり取ってあり、リクライニングだけでなく、
左右に30度ずつ振ることもできて、全天が見やすい。
わたしは早かったので、北側の最前列と、一番いい場所だった。
でも、解説はちょっと退屈で、寝心地のいい椅子と相まって、
今にも寝てしまいそうになった。
これが新しい投影機だ。
でも、なつかしい古い投影機も残してあった。
最後にプラネタリウム・ドームを下から。まるでデススターだ。
この外壁は連絡通路の部分では内部にも続いていて、触れることができる。
うちのガルバリウム外壁と似た感触だった。
ちなみに、このドームがブラザーアースと呼ばれるのはネーミングライツを取得した
ブラザー工業によるもの。