朝8時20分に富良野の宿を出発して、一路釧路湿原を目指す。
途中、高速道路のSAや道の駅で休んだり食事したりして、
(とはいっても、道東自動車道のSAにはトイレと自販機しかない)
釧路湿原の北東に位置する塘路に着いたのは2時ごろ。
最初は晴れていたが、釧路に近づくと、あたりは霧に包まれた。
それほど濃くはないので走るのに支障はなかったが、さすが霧の街だけある。
ちなみにこの距離はわたしが1日で走った最長距離だ。
これまでの最長は家から八ヶ岳まで走った200キロだった。
予定していたとおり塘路湖の北にある展望台に登ってみた。
この分岐点までの木の階段は一部板が欠けていたり、
踏み面が斜めになっていたりで、なかなか大変な登りだった。
登り口で出会った人が、登りはきついけど、サルルン展望台の方が
お薦めと言っていたので、まずそちらへ行ってみた。
曇っているが風が強くなって霧が吹き払われ、まずまずの眺め。
湿地のあいだに沼が点在している。左奥が塘路湖。
時間があったので、サルボ展望台の方へも行ってみた。
こちらからは塘路湖が見渡せる。たしかにどちらかを選ぶならサルルン展望台だ。
展望台から下りると、日ごろの運動不足がたたって、脚ががくがく。今度は
坂を登らなくていい塘路湖エコミュージアムセンターあるこっとへ寄ることにした。
センターの裏は塘路湖で、岸辺にカヌーが何艘も並んでいた。
8人は坐れそうで、わたしが2日あとに乗ったカヌーよりはるかに大きい。
その後シラルトロ沼を眺めるビューポイントなどで止まったりしつつ今日の宿、木理へ。
旅行計画を立てていたとき、最初は娘が以前来たときに泊まった塘路湖畔の
ユースホステルにしようかと思ったのだが、こっちの方が料理がおいしそうで、
(お腹を空かせて来てねとHPに書いてあった)しかも安い!(1泊2食で5千円)
前回の北海道旅行ではホテルに泊まった日もあったのだが、
一人旅ではやっぱり民宿・とほ宿に泊まるほうがだんぜん楽しいと実感したのだ。
広い敷地にゆったりと建っている宿。ここで2泊した。
北海道ではサクラソウも巨大だと思ったら、クリンソウとのこと。
(点々と咲いているピンクの花)
上の写真の林を抜けると、そこはもう釧路川の堤防。
でも、川は左に見える林の向こうを流れていて見えない。
河川敷がものすごく広いのだ。
ここの食事は味付けがどれも絶妙で、とてもおいしかった。
繁忙期は相部屋になったりもするのだが、この日の宿泊客は夫婦づれと
一人旅の女性とわたしの4人だけ。オーナーのご夫婦もいっしょに食卓を囲んで
おしゃべりしながらとても楽しい夕食になった。オーナーのご主人は
カメラマンの仕事もしていて、カタログ撮影で使ったあともらったという
ヨーグルト味の日本酒をごちそうになった。味は飲むヨーグルトのようで
お酒とは思えない。口当たりがいいので飲みすぎてしまいそうだ。
一人旅の女性はこのあと温泉に出かけたが、わたしは長距離を走って疲れたので、
温泉には明日行くことにして、この日は宿のお風呂に入って寝た。