FPの家で暮らす

ストレスフリーなFPの家で ひとり暮らし満喫

北海道旅行2013-5 上富良野

2013-07-11 14:25:33 | 北海道旅行

麓郷から上富良野へ向かう途中の風景。



どこもかしこも絵になる。

そして最終日の宿泊先、旅の宿ステラに到着したのは4時過ぎだった。
ここは今回一番期待していた宿だ。今年2月だったろうか、夕方6時ごろ、
なんの気なしに新聞の番組欄を見ていて、北海道という文字が目に飛び込んできた。
運よくちょうど番組の始まる時間だったので、テレビをつけて見始めた。
それは『人生の楽園』という番組で、この宿のオーナー夫妻を取り上げた回だった。
見終わったとき、次に北海道へ行くときは、ぜったいここに泊まりたい!と
思ったというわけ。ご主人は宿を始めるまではNTTファシリティーズに勤務して
天文台建設などにかかわったそう。宿の玄関には望遠鏡が置いてあるし、
天気が悪くて星空が見られないときに星空を投影できる200インチスクリーンもある。
部屋には星の名前がついていて、わたしの部屋はスピカだった。
これは次の朝に撮ったダイニングルームだが、十勝岳が眺められる大きな窓には
夜でもカーテンが引かれることはない。窓の外には家どころか畑もないからだ。
冬に雪が積もった景色は絶景だそうだ。


まだ時間が早いので、部屋に荷物を置いたあと近くの日の出公園へ
行くつもりだった。そしたら、宿のご主人にフラワーランドかみふらのも
近いので寄るといいと言われ、そうすることにした。
宿から見える日の出公園展望台。


この日の出公園は、去年までは斜面がラベンダーで埋め尽くされていたそうだが、
ラベンダーの寿命が来て(15年)いっせいに植え替えしたため、今年は残念な
状態だった。でも、展望台からの景色はすばらしかった。




パノラマで。


フラワーランドかみふらのにはお花畑があったが、四季彩の丘やファーム富田ほど
の規模ではなく、こちらも遠くの山並みの眺望の方が魅力だった。


同じくパノラマで。


この日、ステラに泊まっていたのは、上海からの小さい子どもも含めた家族5人と、
60代の夫婦2組、そして、仙台からのふたり連れアラフォー(?)バイカーさんだ。
このバイカーさんたちは、1300ccという大型のBMWに乗っていた。
でも、片方はオフロード・タイプなのに対して、もう片方はオフロードご法度とのこと。
夕食はこのバイカーさんたちと同じテーブルになった。
けっこう話がはずんで楽しかった。料理もおいしかった。

夕食のあと、玄関前からきれいな日没が眺められた。


そして7時15分にはご主人の運転で温泉ツアーに出発した。
メンバーは上海からの一家を除いた7人。
温泉は十勝岳にほど近い吹上温泉・白銀荘というところ。30分ほどの距離だ。
山道の途中、ご主人は目ざとく道路脇にいるキタキツネを見つけて車を止める。
キタキツネは帰途でも見た。どうやらここのキタキツネは、以前通りすがりの
車からエサをもらった経験があるらしく、またもらえるのを期待しているようだった。

白銀荘の近くまで行くと、十勝岳の噴煙がはっきりと見えた。
日によっては噴火口の赤い光も見えるのだそう。

そもそもわたしはそれほど温泉好きというわけではない。
娘に聞いたところでは、近視の人はそういう傾向があるんだとか。
メガネをはずして入るとよく見えないからという理由には、わたしもうなずける。
でも、ここの露天風呂はそのわたしにしても、すごく気に入った。
屋外に4つの露天風呂があるのだが、少しずつ温度が違っていて、
一番低いのは39度ほど。わたし好みの湯温で、岩に囲まれた感じもすてきだったし、
いつまでもつかっていたくなる温泉だった。空には星が見えはじめていたが、
わたしの視力では一番明るい星くらいしか見えないのだけが残念だった。

温泉のパンフレットには雪が積もった冬の露天風呂の写真が載っていたが、
きっと夏よりもっとすばらしいだろうと思った。

温泉の外で1時間後に集合だった。それがなければもっとずっと
つかっていただろうが、もうすでに指がしわしわだった。
帰り道、開いたサンルーフから星を眺めながら走ったりもした。
(サンルーフじゃなくてスタールーフだ)

そうこうするうち、車が細い横道に入った。さらに何度か曲がって、
やがて止まったのは麦畑の只中。なんと温泉ツアーは星空観望ツアーでもあった。
夕方には少しあった雲もこのころにはすっかりなくなっていた。
周囲にはまったく明かりがなく、視界をさえぎるような建物もない。
1日目に見た天の川よりはるかにはっきりした天の川が空のやや東寄りを横切り、
ものすごい数の星が散りばめられていた。地平線に近くて、ふだんはなかなか
全体を見ることのできないさそり座まで、尾の先まですっかり見えた。
この日、流れ星はあいにく見られなかったが、人工衛星は空を横切った。

もともと旅のプランを立てるとき、星空がよく見えるように月のない週を選んでいた。
でも後半は雨がちという予報だったので、ここで星を見ることはあきらめていたのだ。
それなのに、こんな最高の快晴になるなんて。
この日一日、朝からすごい経験をして、まさに今回の旅のハイライトだった。


コメント