土曜の午後、東京ビックサイトでの展示会の帰り、仲間と月島の「魚仁」で一杯となった。ビッグサイトから東京駅八重洲口行きのバスに200円払い月島へ。都営バスの運転手さんから所用時間25分と言われぴったり5時5分前に到着。バスの時間さえ合へば臨海線新木場経由より安い上に時間も変わらない。
着いた「魚仁」では親父さんが築地から仕入れから帰ってきたばかりで準備の真最中。いつものことだが刺身がテーブルに乗るのは30分待ちかとビールを頼んで、まずは乾杯。いつもより早く店の女の子が注文取り。ウニの大箱(1500円)、マグロのぽっぺ刺し500円、煮込み300円など、いつものメニューのほか一串300円のマグロのネギ間大串。十分食べ応えのある量、二人で一串で十分である。
酎ハイ、ウーロンハイなど、それぞれ2から3杯飲んで日本酒に切り替え。まわりを見回すと既に席は一杯。道路には待ち人が。日本酒もお代わり2杯するうち、隣のグループで飲んでる酒に見慣れない赤い焼酎の瓶。芋焼酎「海童」である。大分飲んではいたが早速頼むこととする。結局この一本も飲み干したところで、次の勝どきの「ダボハゼ」に向かう。
立ち飲み「ダボハゼ」の前で、先客3人組が入れるかどうかガラス戸越しに覗いていた。中ではカウンターに6人、一杯に展開している。それを見て諦めて帰っていった。こちらは4人。なんとしてもと戸を開けて店のカウンターに並んでいるお客さんに、何人入れるかと聞くと何とかなると気分よく詰めてくれた。ここは下町、常連はいつも気持ちがいい。
体を斜めにしながら席を確保。早速、しめ鯖と親父さんおすすめのまぐろ赤身。酒はやはりお勧めの芋焼酎をロックで。口当たりのよい酒をしばし楽しんだ後、絶品の「あら汁」で締めるのが、この店のならいである。
しかし、この店も地区の再開発で立ち退きのため閉店も間近と聞いている。立ち飲みの名店が、また一つ消えるかと思うと残念だ。