① ゴスペルを聴く/亡き妻と春の闇
私は一人ゴスペルを聞いている。そこには、亡き妻がいて春の闇があった。
② ゴスペルを亡き妻と聴く/春の闇
私は亡き妻と一緒にゴスペルを聞いている。そんな時があった、そこは春の闇であった。
③ ゴスペルを聴く亡き妻や/春の闇
亡き妻はゴスペルを聞いている、それは春の闇であった。遠くから、私はそれを見ている。
ゴスペルという神の領域に近い音楽。それを聞いているのは、私なのか、妻なのか、二人でなのか、この句は、そこが曖昧である。しかし、曖昧だから駄目とは言えない。曖昧にしておいた方が、良い場合だってある。いづれにしても、夢の世界のようである。
④ ゴスペルや亡き妻といる春の闇