一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

884  近江にも富士にアルプス山笑ふ   弘 

2013年03月22日 | 

  近江の三上山は、古事記」「延喜式」にも記述が見え、また和歌にも詠まれた由緒ある山である。紫式部が 「打ち出でて 三上の山を 詠れば 雪こそなけれ 富士のあけぼの」と詠んだように近江 富士と呼ばれている。又、近江には、近江湖南アルプス、近江金勝(こんぜ)アルプスと二つもアルプスがあるそうだ。

 日本に「○○富士」は相当あるが、「○○アルプス」は、どのくらいあるだろうか。又「南アルプス市」という名前を平気で付けるくらいだから、最近の日本人は、日本人としての伝統や文化への誇りやプライドなど喪失しているのだろう。

 この句の作者が、そういう安易な命名を笑っていると、私は思う。

雪割草

 

コメント
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