一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

889  実朝の沖の小島も霞みをり

2013年03月29日 | 

  金槐和歌集には、恒例の二所詣(伊豆山・箱根権現参詣)の折、[箱根の山をうち出て見れば浪のよる小島あり。供の者に此の浦の名は知るやと尋ねしかば、伊豆の海となむ申すと答え侍りしを聞きて……箱根路を、我が越えくれば、伊豆の海や、沖の小島に波のよる見ゆ]と記されている。この沖の小島は、初島だとされている。

  実際は「相模の海」と答えるのが正しいのだが、「伊豆の海」では駿河湾も含まれ範囲が広過ぎて曖昧である。但し、「伊豆」と「出づ」を掛けているのが味噌。

モクレン(木蓮) モクレンモクレン属の落葉低木

コメント
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