月日の過ぎるのは本当に早いもので、もう10月も末日になりました。
10月のしめくくりに今回取り上げますのは、五十川ゆきさんの9月11日発売の新曲『三日月と赤い橋』です。
五十川さんのイメージは、大人の歌謡曲を歌うのが上手な歌手といった感じが強いです。それは彼女の人気が急上昇したのが『愛はさりげなく』だったからでしょう。
その後も昨年の『愛のままで愛を眠らせて』まで、いくつもいい歌謡曲がありました。
一方、彼女はもう一つの持ち味として、女性の情念をテーマにした本格演歌があります。
今度の新曲『三日月と赤い橋』はまさにその女の情念を歌い上げた聴き応えのある本格演歌です。
曲の舞台は佐賀県の嬉野温泉なのでご当地ソングの演歌で、赤い橋はこの地に実際にある赤い欄干の橋のことです。
赤い橋を自分に、三日月を恋人になぞらえ、女性主人公の激しい恋心を表現しています。
歌詞では「私の胸を突き刺して」「このままいっそ葬って」といったドキッとする表現があります。
作詞は冬弓ちひろ氏で、これまでも五十川さんの曲をいくつか書いています。作曲は演歌のベテラン、岡千秋氏です。
演歌ファンを中心におすすめしたい一曲です。