今回取り上げますのは、昨日11月6日に発売されたばかりの野村美菜さんの新曲『哀愁埠頭』です。
この曲は彼女のデビュー20周年記念曲ということですが、前の曲は2019年10月に出た『天文館の夜』ですから5年ぶりの新曲になります。
野村美菜さんはデビューから色々と紆余曲折のあった歌手で、はじめは「三代目コロムビア・ローズ」の芸名でした。
2013年には「三代目コロムビア・ローズ野村美奈」に改名し、2015年には日本クラウンに移籍し「野村美奈」に、さらに2017年には本名の「野村美菜」に改名しています。
5年間のブランクは事務所からの退社という事情もあったようで、現在はフリーになっているようです。
おそらく今回の新曲は彼女にとって新たなスタートという心境でしょうし、そういう彼女にまことにふさわしい曲だなと感じます。
私も最近彼女の情報が途絶えていたので、ほとんど忘れかけていたのですが、久々の新曲を耳にして、それがいい曲なのでよかったなと思いました。
YouTubeでは発売前からこの曲のカラオケ動画が多くアップされていて、期待の大きさがうかがわれます。
曲調はノリのいいリズミカルなもので、伴奏には「テケテケテケ」のエレキサウンドが入り、ベンチャーズ歌謡の味わいを思わせる懐かしい感じがたっぷりのポップス歌謡です。
内容は女性主人公が相手の男性との港での別れにあたっての心境を歌ったもので、「あんたなんか 忘れるわ」「消えちまえ」と突き放しているものの、最後には「愛してる」とちらっと未練心も出ます。
作詞は若手演歌歌手中心に多く書いている、さくらちさと氏、作曲は師匠の水森英夫氏です。
野村美菜さんの新しいステップを飾る素晴らしい曲で、歌謡曲ファンにも演歌ファンにもおすすめできますし、カラオケではきっと気分良く歌える曲なので多くの人に歌ってもらいたいと思います。