このブログ再開の最初の記事は、休止前の最後の記事と同じく、あさみちゆきさんを取り上げます。もう彼女もまもなくデビューから6年になります。「公園の歌姫」としての地道な活動が徐々に実を結び、昨年はNHKのクローズアップ現代でも取り上げられました。ファンの間では、紅白出場を期待する向きもあったのですが、それは正直なところ高望みでした。
最新シングルは、アルバム「あさみのうたⅣ」からのシングルカット「鮨屋で…」です。この曲は、私小説的歌謡とでもいえる、娘と父の情愛をテーマとしています。両親が離婚して父と逢えなくなった娘が、結婚を控えて両親に感謝の気持ちを伝えるという内容です。
こういう曲って何か湿っぽくて、聴いていると気恥ずかしくなってくるという面も確かにありますが、彼女の憂いを帯びた歌声は、この曲にぴったりで、まさに彼女のために書かれた、彼女あっての曲と言っても過言ではないでしょう。
ところで昨日買ったTV番組情報誌にこの曲の広告が1ページ全面にわたって掲載されていました。歌詞がすべて記されているのが目につきます。キャッチコピーは「大切なひとが いつもそばにいてくれるとは限らない」 そう、人生は寂しいものなんです。寂しさを共感し、生きる力を与えてくれるのが彼女の歌なのだと思います。