♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
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竹川美子・岡千秋 「お蝶次郎長恋姿」

2009年03月09日 | 演歌・歌謡曲

竹川美子さんの新曲が岡千秋さんとのデュエット曲だと知ったときは、ちょっと意外な感じもしましたが、何しろ相手が「浪花恋しぐれ」の大ヒットデュエット曲を持つ岡千秋さんなのですから、これは彼女にとっては光栄なことに違いありません。

岡千秋さんの声はいわゆる“だみ声”で、はっきり言って個人的には好きではありません。でも今回は主人公が任侠の大物、清水の次郎長親分ですから、いいんじゃないでしょうか。竹川美子さんはその妻、お蝶の役です。私はこのお蝶さんがどういった奥さんだったのか知識がないのですが、歌詞がいきなり「清水次郎長 女房がえらい」で始まるのですから、しっかり者の世話女房だったのでしょう。美子さんはその感じをうまく出しています。

この曲がいいのは、せりふの部分がユーモラスで明るいことでしょう。こういう夫婦ものデュエットは往々にして「おのろけ」一辺倒になりがちで、特にせりふなんか聴いていて気恥かしいことが多いですが、この曲のせりふは、酒の肴を石松が全部食べてしまって次郎長が憤慨する場面や、石松が斬られたと聞いてあわてて報復に出かける情景といった、芝居の一場面を見ているような感じがあって面白いです。

竹川美子さんもまもなくデビュー以来6年となり、若手から中堅としてますます活躍が期待されるところです。今回のデュエット曲は、彼女がまた新しい魅力を発揮して、演歌歌手としての円熟味をかもし出すきっかけになるでしょう。
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