山本智子さんもデビューからはや10年になるんですね。前作「炎(ひ)の川」に続く歌手生活10周年記念シングル第2弾の「若狭恋唄」は、彼女にとって初めてのご当地ソングです。演歌にはご当地ソングがつきものと言ってもいいのに、これまでの彼女の持ち歌になかったのが意外に思われます。
舞台は米国新大統領の名前と発音が同じということで、一躍世界的(?)に有名となった福井県小浜市です。
この曲の価値は、彼女の美しい民謡調の高音が味わえることでしょう。女性の一途な思いがひしひしと聴く者の心を打ちます。彼女が円熟した演歌歌手として新たな飛躍をする記念碑的作品となるのではないでしょうか。