男性若手演歌歌手のホープとして期待されている松尾雄史さんの新曲は、東京の亀戸天神を舞台にしたご当地ソングです。
何でもこの神社には「うそ替え神事」というのがあり、木彫の鷽鳥が去年の悪いことを嘘にしてくれる御利益があるそうです。
この曲の内容はその神事にあやかって、別れた女性にもう一度逢わせて欲しいとの想いを歌ったものですが、神社の神事をモチーフにした歌とはなかなかユニークだなと思いました。
それからこの曲のイントロですが、何か懐かしい感じだと思ったら、前の東京オリンピックの頃にヒットした新川二郎さんの「東京の灯よいつまでも」のイントロによく似ていました。
松尾さんの歌唱は荒削りな感じではありますが、若さがあっていいと思います。見た目も現代の若者そのものというか、演歌歌手らしくないところがかえって新鮮で、ちょうど氷川きよしさんのデビュー当時がそういう印象でしたね。
次世代の演歌を背負っていく意気込みで、ライバルと切磋琢磨して頑張ってほしいものです。