羽山みずきさんも若き演歌のアイドルの一人で、先に取り上げた津吹みゆさんとは同じ東北出身ということもあり、いいライバルだと言えるでしょう。
彼女も昨年12月に待望の新曲「酒田カモメ唄」が出ました。前作「雪んこ風唄」は童謡的フレーズを入れた可愛い曲でしたが、今度は彼女の出身地鶴岡市の隣の酒田市を舞台に、失恋した女性の情感を歌うしっとりした内容です。
それでもこの曲のキャッチコピーが“哀しくも明るい正統派艶歌”とあるように、せつない内容ではありながら、その想いを港のカモメに託してサラリと断ち切るような気風のよさが感じられる曲となっています。
彼女の衣装はこれまでは袴姿が多かったですが、今回は上品な着流し姿で、可愛い丸顔が一段と映えているように思います。
デビュー3曲目にして新しい境地を澄み切った声で歌い上げる彼女の活躍を、大いに期待したいものです。