市川由紀乃さんはもうすっかり中堅演歌歌手というか日本を代表する演歌歌手としての貫禄がついたように思います。思えば私が演歌に関心を持ち始めた平成15年頃、彼女は歌手を休業中でした。それ以前からの彼女のファンの方とたまたま当時ネット上で親しくなったのですが、その方は復帰を熱望されつつ、不治の病に冒され、彼女の復帰前に亡くなられました。その方が存命であれば、今の彼女の活躍をどれほどか喜ばれているだろうと思います。
それはさておき、年が改まってまもなく発売された彼女の新曲「うたかたの女」は、大ヒット間違いなしの素晴らしい作品です。
今回はメジャー演歌で、内容は幸せ薄い女のせつなさを歌っているのですが、その中にも力強く生きてゆく意志の強さがうかがえる曲調です。大変覚えやすいメロディーですので、カラオケでも人気曲になることでしょう。
「うたかた」を辞書で引きますと、漢字では「泡沫」と書き、水面にできる泡のことで、消えやすくはかないことの例えとあります。しあわせと思っても、またはかなく消えてゆく、そんな悲しい運命を「うたかた」と表現しているのですね。
もちろん市川由紀乃さんの活躍は「うたかた」どころか盤石ですが…