松川未樹さんの新曲『私らしくて』が10月7日に発売されました。昨年は『祭だ!和っしょい』という令和の始まりを祝う、ハッピーなお祭ソングで気を吐いた彼女ですが、今回はぐっと趣を変えて、新境地の歌謡バラードに挑戦しています。
作曲は歌謡曲の名手、杉本眞人氏で期待度は十分、そのうえ作詞の「古伊志」とは実は彼女自身であることを動画のコメントで明かしています。
キャッチコピーは、「女性の目線による男心への応援歌」ということで、彼女の歌詞は技巧や難解な表現は一切なく、等身大の優しさに満ちています。
一言ずつゆっくり語りかけるようなメロディラインは、微妙な間合いがあって、うまく工夫されていると思います。特に歌い出しの「泣いても」のあと、一瞬伴奏が消える演出は、この曲の一番のポイントでしょう。
女性が男性をなぐさめ励ますという内容は、演歌・歌謡曲にこれまであまりなかったと思いますが、それだけに新しいパターンの女唄として注目したいです。
彼女は今年でデビューから13年、このへんで中堅歌手として大きく飛躍してほしいところなので、この曲がそのきっかけになればいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nqZg-MtxDzM