五条哲也さんは最近、歌謡バラードのしゃれた楽曲が続き、いずれもいい味わいを出していました。10月7日に発売された待望の新曲『まよい川』では、趣を変えてメジャー演歌の原点とも言えるような曲になっています。
彼の曲では2011年の『北へ流れて』のカップリング曲『指輪のあと』と同じタイプの女唄の演歌で、作曲も同じ水森英夫氏です。
構成的には定番の演歌そのものですが、こういう曲は演歌ファンの琴線に触れるような安心感をもたらす感じがあります。
作詞は高畠じゅん子氏で、「胸にくすぶるおもいでを 並べてくずしている」や「指でつまめるしあわせ」といった印象的なフレーズを用いて、揺れ動く女心をうまく表現しています。
歌唱は彼の持ち味のハイトーンボイスが存分に発揮されていて、聴いていて心地よさがあります。
演歌のカラオケファンには男女を問わずおすすめできる曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Frjtl83nUHk