小桜舞子さんの曲を取り上げるのは2010年9月の『こころ川』以来ですからほぼ10年ぶりになります。
彼女はイメージ的に地味な王道演歌の感じがあって、今一つ関心が向かなかったのが正直なところです。
昨年12月16日に発売された彼女の新曲『お帰りなさい』も、そんなに期待せずたまたま耳にしたところ、意外と言っては失礼ですが、すごくいい曲で、彼女ってこんなに歌がうまかったのかと改めて見直してしまいました。
イントロから一味違って、曲調は歌謡曲のテイストをきかせた演歌、それもどことなく懐かしさを感じる印象的なメロディーです。
この曲の彼女の歌声を聴いていると、素朴な可愛らしさを要所要所で実にうまく出していて、「お帰りなさい」と呼びかけるその真心が、胸にひしひしと伝わってきます。
これは彼女の新しい魅力を発揮する転機となる作品だと思いますし、演歌の好きな方、歌謡曲の好きな方を問わず広くおすすめしたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=grq6K-y9-OI