黒川真一朗さんは、私が若手演歌に関心を持ち始めた頃にデビューしたので、印象の強い歌手です。2003年デビュー曲の『家族』や2006年の『グラスの氷』はよくカラオケで歌ったものです。
なかなか彼の持ち味を活かす曲にめぐまれない感があり、最近の抒情演歌や特に酒もの演歌は、あまりカラオケで歌うことがありませんでした。
新曲は2月10日に発売された『誰かあいつを知らないか』という少し長いタイトルの曲で、内容的にもちょっと異色の新境地です。というのはイタリアのヴェネチアでの二人の思い出がテーマになっているからです。
相手の女性が現地で知った人か、二人で一緒に旅行したのか、そのへんは色々想像するのもいいのでしょう。その相手が今どうしているか誰か知らないかとの想いを歌っています。
歌詞に「運河」「ゴンドラ」とヴェネチアの情景が出て来ますが、「ため息橋」がヴェネチアにある橋だと初めて知りました。
曲調はレトロな感覚のムード演歌で親しみやすく、カラオケでも人気が出そうです。私も久しぶりに彼の曲に入れ込もうという気になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=2I3ZdEtNskY