真木ことみさんは1月の『東京しぐれ』に続いて、早くも今年第二弾シングルの『天の糸』が10月6日に発売されました。
『東京しぐれ』は優しさを前面に出した男歌の幸せ演歌でしたが、今回はがらりと趣向を変えて、女性の情念をテーマにしています。
女性主人公のゆれ動く恋心を、鬼と仏との対決・葛藤に始まって、最後は鬼と仏を抱きしめ、堕ちる覚悟をする過程で描くという、何ともインパクトのある歌詞が特徴の曲です。
各コーラスのラストが「ハァ~」というため息で終わっているのも印象的です。
タイトルの「天の糸」は、こぬか雨を糸に見立て、それがまとわりつき、あやつり人形の糸や、心に刺さる針のイメージにもなっています。
作曲は彼女のシングル曲としては初めてとなる弦哲也氏で、ダイナミックな曲調になっています。
作詞は前曲に続き朝比奈京仔氏で、女性の微妙な心情表現に巧みな方ですが、今回は激しい情念の表現でもうまさが光っています。
真木ことみさんの低音の持ち味をうまく効かせた曲で、彼女は感情表現を重くなりすぎないよう巧みに歌い上げているように感じます。
歌い映えする曲なので、カラオケでも人気が出ることは間違いないでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=VNqyoA4OYSo