中西りえさんといえば、パンチのきいた歌声を持ち味にした力強い演歌とのイメージが強いですが、昨年12月15日に発売された新曲『純愛記~大切な宝物~』はそんなイメージをすっかり変えて、同じ歌手が歌っているとは思えないような曲になっています。
曲調は昭和の歌謡曲にも通ずるような優しさ、懐かしさに満ちたものです。
内容は、幸せをつかんだ時にあって、ふと感じる初恋の思い出を胸に秘めた宝物として大切にしておこうという心境です。
作曲は『海峡迷子』などで彼女の曲をいくつか書いている樋口義高氏、作詞は彼女の曲では初めての新進作詞家、日野浦かなで氏です。
彼女は『北海男節』でデビューしてこの4月で10年という節目に当たります。そんなときにこういうイメージチェンジを図る曲で勝負するのは大変面白い試みだと思いますし、やはりどんな曲でも歌いこなせる卓越した歌唱力のなせるわざなのでしょう。
この曲でオールラウンドな歌手としての彼女の存在が大きく輝きそうに思います。
これまで彼女の曲をあまり聴かなかった歌謡曲ファンにもおすすめしたい素晴らしい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=1TQjl9MMznQ