前回の天童よしみさんに続いて、今回もベテランの演歌歌手で、大川栄策さんを取り上げます。
2月5日に発売された新曲が『大河のしずく』です。
大川さんの昨年の『命かさねて』は、夫婦ものの幸せ演歌で、私はカラオケでよく練習し、久しぶりに人前で歌ったので印象に残る曲でした。
今度の『大河のしずく』は、いわゆる人生演歌と言われるもので、自分の人生を振返ったり、人としての生き方を歌うものです。
意外なことですが、大川さんはこれまでこういう人生演歌はあまり歌ってこなかったそうです。しかし、聴いてみると味わいのある歌唱、また年格好といい、誠実で朴訥な人柄といい、こういった曲にはまことにふさわしい歌手だと実感します。
内容は、人生を大河の流れに例え、涙のひとしずくも無駄にせず、泣き笑い、苦労をいとわず、人生の大河を進んでいきたいとの心がまえを歌ったスケールの大きな曲です。
曲調は、大河の流れを思わせるようなゆったりとしたメジャー演歌で、聴いていて本当に暖かい気分に包まれる感じがします。
作詞は日本作詞家協会会長のベテラン、石原信一氏、作曲は『命かさねて』と同じく筑紫竜平のペンネームで大川栄策さんが自ら手がけています。
演歌ファン中心におすすめできるとってもいい曲で、カラオケでもきっと人気曲になりそうです。私も早速マスターしてレパートリーに加えたいと思っています。