田中あいみさんといえば、昨年末の日本レコード大賞で最優秀新人賞に輝いた新進気鋭の歌手です。
まあレコ大といっても往年の華やかなりし時代に比べると、その相対的価値が随分下がっていて、話題性も小さくなったことは否めませんが、それでも一度しかないチャンスをものにした運の良さがあるのは違いありません。
ソウルフルな歌声が魅力で、何か天性のオーラが感じられる歌手です。
彼女のデビュー以来3枚目となるシングル新曲『愛の懺悔じゃないけれど』が5月31日に発売されました。
タイトルはちょっと大げさなイメージがあります。「懺悔」って難しい漢字ですね。北原ミレイさんの『ざんげの値打ちもない』を思い出す方も多いでしょうが、これは「ざんげ」と平仮名でした。
作曲はベテランのシンガーソングライター、杉本眞人氏です。この方は本当に歌謡曲作りの名手で、とにかく印象的で、ほのかに哀愁感ただよういいメロディーの曲が多いです。
この曲も杉本カラーのにじむ素晴らしいロッカバラードになっています。
特徴としては冒頭からタイトルの「愛の懺悔じゃないけれど Wow Wow」のフレーズで始まる、いわゆる「前サビ」があることで、力強い彼女の声でいきなり曲の世界に引き込まれる感じです。
曲の内容は港が舞台で、女性主人公が丘の上からフェリーを見て、別れた恋人への未練心をつのらせるものです。
地名は出てきませんが「100万ドルの夜景」と歌詞に出てくるので、その由来の神戸港と思ったらMVではちらっと函館の夜景が出てきます。
実際のところ、函館や長崎など他の港夜景の名所も同じようにそう形容されているようなので、その辺は聴く人が自由にイメージすればいいのでしょう。
彼女のようなパワフルな歌唱は好き嫌いが分かれるでしょうが、歌謡界の貴重な逸材として順調に伸びていってほしいと思います。
歌謡曲ファンを中心におすすめしたい曲です。是非一度聴いて、彼女の素晴らしさを堪能してみてください。
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