
中村仁美さんは、旧芸名が戸川よし乃さんで、今年の6月1日から本名の中村仁美さんへと変更されました。歌手の方にとって芸名を変えるということはやはり相当な決心のいることだと思いますし、ぜひこれが彼女にとって吉と出て、飛躍のきっかけになることを願わずにはいられません。
その彼女の改名後の第一弾が9月19日発売の『冬紅葉』です。歌詞はすべて七五調のワンコーラスが5行という構成の曲で、安定感と格調のある王道演歌です。特徴として各コーラスのラストの行にある「点点(てんてん)」「深深(しんしん)」「燦燦(さんさん)」という語句があり、安定感の中にもワンポイントの音韻の面白さがあります。
冬紅葉というモチーフも、冬の紅葉の紅さのような情念と、忍びの恋の儚さを象徴していて印象的です。
彼女の安定した歌唱力が、この曲の雰囲気にぴったりで、安心して聴いていられます。また聴き映えがするので、カラオケでも人気が出ると思います。
これからの季節にぴったりな『冬紅葉』のヒットを期待しましょう。