♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

あさみちゆき “四畳半の蝉”

2018年10月22日 | 演歌・歌謡曲

あさみちゆきさんの『四畳半の蝉』の発売は、2017年11月15日ですからもう1年近く前になります。彼女は2003年のデビュー以来、私が最も目をかけていた歌手の一人ではありますが、最近はやや関心が薄れがちでした。この曲も一度聴いて、何かすごく暗い曲だなと思って正直なところ敬遠していました。

その曲をなぜ今取り上げるかと言いますと、youtubeで私が最近よく視聴している「カラオケ!オサムチャンネル」の動画で、この曲を石橋修氏が生徒役の娘さんの石橋優子さんにレッスンしているのをたまたま見たのがきっかけです。

確かに暗い曲ではありますが、ここまで強く狂おしいばかりの情念を表現した曲はやはり特筆すべき名曲だと言えるでしょう。

作曲の山崎ハコさんは著名ですが、作詞の結木瞳さんは新人で、昨年の日本作詩大賞最優秀新人賞をこの曲で受賞しています。

この曲の歌詞の中で最も衝撃的なのは「わたしは時々 死ぬのです」「私はやっぱり 死ぬのです」ですが、これはもちろん本当に死ぬのではなく、精神を無の状態に、空っぽにして悲しみに耐えるという意味に考えられます。

あさみちゆきさんはこういう曲を歌うのにまさに適任で、彼女あってのこの『四畳半の蝉』と言っても過言ではないでしょう。

結婚そして出産という人生の転機を経た彼女が、今後とも魂の琴線に触れる歌で活躍を続けることを期待しています。
コメント