門松みゆきさんは、昨年の『花の命』では女性の力強い意志をうまく表現していて、さすがにガイドボーカルで鍛えた歌唱力と思わせるものがありました。
5月25日に発売された彼女の新曲が『彼岸花咲いて』です。
日本コロムビアのサイトでは「正統派演歌バラード」と銘打っている、聴き応え十分の曲で、彼女の力強い歌声が存分に味わえます。
内容は、女性主人公が、去った恋人の面影を探し求めて旅をする切ない心情を歌っていて、1コーラス11行と長めの歌詞です。
歌詞を見て気づいたのは、演歌に多い七音句と五音句が中心の構成で、そのためどっしりとした納まりのよさが感じられます。
サビで「彼岸花 咲いて秋」と季節感や情景が広がり、ラストでは「彼岸花 紅く燃えて」と自らの情念を表現するように終わります。
カラオケではかなりレベルの高い、それだけにチャレンジのしがいがある曲だと言えるでしょう。