男性歌手の曲が続きます。もはや女唄の名手との評価が高い、こおり健太さんの9月14日発売の新曲『忘れ針』です。
この曲はちょうど1年前の前作『乗換駅』と同じく、歌詞は故・木下龍太郎氏の遺作で、時を経て陽の目を見たもので、それだけに大変重みがあって、味わい深い曲と言えるでしょう。
内容は女性主人公が紬の着物に袖を通したときに、襟元あたりにチクリと痛みを感じたことから、いろんな想いが出てくるというものです。
心の痛みを針が刺す痛みに例える未練心がテーマではありますが、よく練り上げられた歌詞によって、聴いていていろんな想いが湧き上がってくるような感じがします。
彼の女唄の真髄が心ゆくまで味わえる、素晴らしい曲で、演歌ファンには絶対におすすめできます。