社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

11月20日(土)

2010年11月21日 02時43分21秒 | 2010年

  8時半起床。朝食は抜き、身支度をして家を出る。10時前に早稲田へ到着し、文キャンを一回り。土曜日ということで人も少なく、キャンパス内はゆったりとした雰囲気に包まれていた。卒業してから2年半以上が経っているというのに、ここへ来ると本当に落ち着く。


ここへ来ると、毎回スロープの写真ばかりを撮っている気がする。

  10時の開店を待って、念願の「maruharu」へ。「本日のサンドイッチ(ツナとリンゴ)」と「本日のスープ(牛蒡とほうれん草)」を注文する。正直、どの具材もあまり好きなものではなかったので、「これはハズレの日に来ちゃったかも…」と思ったのだが、サンドイッチを一口かじり、スープを一口飲むと、そんな不安は一気に吹き飛んでいった。ツナがこんなに美味しかったとは、リンゴがこんなに美味しかったとは、牛蒡が、ほうれん草がこんなに…(以下同文)。そんな感じで一心不乱に食べているところへ別の女性のお客さんが入ってきて、お店の方と雑談を始める。

「○○先生のブログで、いつも店先につないでるうちの犬が紹介されたのよ」
「そうそう、そのブログを見て来たっていうお客さんも結構多いのよ」

そこで私が、「僕もそのブログを読んで来たんですよ」と言うと、お2人が一気に笑顔になり、それまで若干のアウェー感を感じていた私も、一気にホームグラウンドに立ったような気分になった。先生のブログ効果、おそるべし。そして、「maruharu」のサンドイッチ(&スープ)のクオリティの高さも、これまたおそるべし。


ツナとリンゴのサンドイッチ


牛蒡とほうれん草のスープ

  その後、新宿へ出て京王線に乗り換え、笹塚へ。駅から歩いて5分ほどのところに、伊那食品工業株式会社(長野県)のブランド「かんてんぱぱ」のショップ兼レストランがある。この会社は、中小企業支援者なら知らない人はいない(と言われている)「超」が付くほどの優良企業で、ブランド名の通り寒天の製造・販売をメインに事業を展開している。この会社の特徴は、商品や経営状態の素晴らしさはもちろんだが、何と言っても従業員を大切にしているところである。給料や福利厚生は充実しているし、リストラとは無縁、社員に不慮の事態が起きた時には社長自ら先頭に立って徹底的な支援を行う…などなど、「社員は家族」というモットーをそのまま実践している。以前、過去最高の売上アップを記録した際の総会で、社長が「予想以上の売上上昇によって社員に大きな負担を掛けてしまい、本当に申し訳なかった」と謝罪したという話もある。「こんな企業の作る寒天なら、是非食べてみたい」ということで、今回わざわざ笹塚までやってきたのである。


ちなみに、残念ながら現在は中途採用の募集はない。

  随分と前置きが長くなってしまった。店内は、寒天商品の販売コーナーとレストランコーナーに分かれている。さっそくレストランコーナーへ入り、「クリームあんみつ」と「寒天レモネード」を注文。正直、寒天の味の違いをどうやって判断すればいいのかはよくわからないが、美味しいことは間違いない。ちなみに、「寒天レモネード」には「寒天の蜂蜜(蜂蜜の寒天?)」を入れるのだが、この蜂蜜がとても濃厚だった。これまで、「寒天」と聞くと1つのイメージしか浮かばなかったのだが、実際には様々な活用の仕方があるのだということを学んだ。


塩味のアイスクリームが良いアクセントになっている(バニラ味等も選べる)


添えてある蜂蜜が印象的。

  13時過ぎに帰宅。14時から、テレビでサッカーJリーグ第31節、清水エスパルスvs.ベガルタ仙台(@ユアスタ)の試合を観る。前半15分に先制を許したものの、28分にはゴール前でのファールで相手選手が退場、かつそのPKを藤本選手が決めて同点に追いつき、48分にも藤本選手がゴールを決め、2-1で折り返す。後半は、数的優位に立っているにも関わらず、天皇杯からの中2日の疲れで足が止まってしまったが、終了間際にカウンターから大前選手がダメ押しのゴールを決め、3-1で勝利した。タイトな日程(現時点で中2日が2度続いているし、次節も中2日だ)に加えて、ボコボコの芝という最悪のピッチ状態や、めちゃくちゃな判定を繰り返す松尾主審という三重苦の中で得た今日の勝利は、本当に大きな1勝だと思う。唯一の心配は、先にも述べた松尾主審によって捏造されたファールにより(VTRで見ると、全くファールではない)、小野選手がイエローカードの累積で次の2戦に出場できないことだ。ACL出場権の獲得に向けて大事なこの時期に、よりによってこれほどレベルの低い審判に当たってしまうとは、不運としか言いようがない。日本サッカー界の抱える当面の課題は、選手のレベルアップではなく、審判のレベルアップなのではないだろうか。

  夜は、友人たちと銭湯&びっくりドンキーへ。何だかんだで彼らと会うのは久しぶりだったので、いつも以上に話が弾んだ。ひょんなことからクリスマスの話になり、私が何の予定もないけど24日は休みを取るという話をしたら、大笑いされた。「クリスマスは、何もカップルだけのイベントじゃないぜ!」と強がりのひとつも言いたいところだが、現実クリスマスはカップル(もしくは家族)だけのイベントである。夏頃には「クリスマスまでに彼女を作る」という目標を立て、当時は「まあだいぶ先だから何だかんだで彼女ぐらい出来てるだろう」と思っていたのだが、どうやら人生はそんなに甘くはないようだ。「おひとりさまの老後」にはまだまだ現実味を感じないが、「おひとりさまのクリスマス」は切実な懸念事項である。帰宅は2時過ぎ。