6時起床。今日も、昨日に引き続いて支援先企業の施策認定準備に費やす。これがかなり複雑なことになっていて、右往左往させられる。原因は複数あって、私たちの側にも反省すべきところはあるのだが、一番の問題は認定を出す国と、その国直轄の支援機関との間で言っていることが異なるという点である。国の担当者から高評価をもらったにも関わらず、その下にくっついている支援機関から厳しいことを言われるのだから、当事者としては(我々としても)困惑してしまう。これは自戒も込めてだが、行政と支援機関の意思疎通が疎かになると、事業者が被害を被ることになる。結局、今日中にはどうにもならなかった。期限が迫っているので早急な対応が必要なので、もしかしたら明日も打ち合わせのため出勤になるかもしれない。ただ、月曜日の夏休みは予定通り頂けるとのことで、それには感謝している。
夜は、商店街が集まって行っている研究会に参加する。今回のテーマは、防災対策。その中でひとつ、印象に残る話があった。現在、被災地に対して全国各地から支援物資が届いている。一見すると、これは問答無用で素晴らしいことのように思える。しかし、被災地が様々な無料の物資で溢れ返ることにより、地域の各種店舗で物が全く売れないという状況が生まれている。一例を挙げれば、全国から被災地の子どもたちに向けてノートや鉛筆が届けられることで、現地の文房具屋ではそれらが一切売れない。こうした状況に対応するためには、義援金・支援物資という考え方から、支援金という考え方への移行が必要である。要するに、被災地に直接お金や物資を届けるのではなく、被災地で物資を調達し、配るという考え方である。これにより、これまでと同じ100円の鉛筆を届けるのでも、鉛筆を受け取る被災者が100円分の支援を受けられるだけでなく、同じく被災した地域の文房具屋も100円の売上を得ることが出来る。かなり単純な考え方をすれば、こうすることで同じ支援でも2倍の効果が出るのだ。もちろん、全ての地域においてこのやり方が適切であるとは言えない(極端な話、文房具屋が一切なくなってしまった地域もあるだろう)が、大部分の被災地において、この支援方法は有効に機能するのではないかと思われる。もちろん人命が最優先だが、同時に産業再生も支援することが出来るとすれば、より迅速な復興が実現できるだろう。
研究会終了後、上司や先輩たちと軽く飲みに行く。昨日と今日は精神的に疲れることが多かったので、若干愚痴が多くなってしまった。しかしまあ、たまにはこんな日があってもいいだろう。帰宅は0時過ぎ。