社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

7月5日(火)

2011年07月05日 23時13分31秒 | 2011年

  6時起床。午前中は、今年第1回目の内部監査。対象は、環境管理責任者。要するに、(事務方の)トップである。その内容は、私にとって非常に良い意味で衝撃的だった。EMSに限らず、業務全体についての将来的な目標と現状把握が出来ており、それらから明らかになる今後の課題とそれを克服する方法についても非常に現実的なスキームが考えられていた。しかし問題は、こうしたトップの考えが下になかなか伝わらないということである。少なくとも、私のようなペーペークラスの職員には、今日伺ったような話は一切伝わってきていない。伝えるほう(トップ)の問題なのか、伝えられるほう(各部署長)の問題なのかはわからない(おそらく後者だろう)が、そこを改善しないとそもそもスタート地点に立つことすら出来ない。

  「なぜトップの考えが職場全体に浸透しないのか」について、もう少し考えてみる。それはおそらく、うちの組織がそもそもトップマネジメントが行われる状況にないからである。うちの組織を一言でいえば、「上の言うことを聞かなくても許される組織」である(※ただし、これは上層部に見られる現象であって、中堅クラス以下についてはそんなことはない)。つまり、トップの指示に他の管理職が従わないという恐ろしい事態が起こりうるのである。もちろん、私も別に「上からの指示には問答無用で従うべき」だと思っているわけではないし、反論や意見をすることは必要だと思う。しかし、そうしたやりとりを経つつも、最終的にはトップの指示の元に組織全体が同じ方向を向く必要がある。それが出来ない組織はもはや組織としての意味を持たないし、それが出来ない人間はそもそも組織に必要ない。私からすれば、「どうしても言うことを聞かない人はクビにすればいいのに」と思うが、そこまで極端なことはせずとも、時にはそれに近い圧力をかけることがあってもいいのではないだろうか。ってゆうか、普通の会社で社員が社長の言うことを聞かなかったら、普通はクビになるんじゃないの…。

  午後からは出張。詳しい話は書けないが、とある企業に行って、全く新しいビジネスモデルの構築についてお話を伺った。これが、めちゃくちゃ面白い。どんどん話にのめりこみ、あっという間に2時間近い時間が過ぎていった。諸々の制約や限界を抱えつつも、それを上手に乗りこえて事業を実現させようという姿を見て、純粋に「経営者ってすげーな」と思わされた。

  21時過ぎに帰宅。明日はほぼ丸一日の出張の後、全社的な新人歓迎会のため、なかなかハードな1日になることが予想される。そのため、既に職場のすぐ近くに宿をとった。ここの日記には書いていないが、最近の私は結構なストレスを抱えている、というか、ストレスのなかった頃が思い出せないぐらいの状態なので、久しぶりに時間を忘れて楽しみたいと思う。

 


7月4日(月)

2011年07月05日 00時18分59秒 | 2011年

  6時起床。午前中は出張。タクシー会社へ伺い、事務処理をしつつ社長から業界についてのお話を伺う。タクシー業界では、2002年の規制緩和によって急激に車の台数が増えた。市場規模の変わらない(むしろ下降気味の)中で台数が増えれば、当然ながら1台当たりの売上も、従業員1人当たりの給料も、そして企業の利益も、減る。しかし、本来であればそれは一時のことで、いずれは競争によって市場淘汰が起こり、結果的に適正な規模と良質な会社の生き残りが実現するはずだった。ところが、そのような市場淘汰が起こる前に国による弱小業者への支援策が実施され、質の低い業者がいつまでも生き残るという状態になってしまった。また、現在は規制緩和への反省を踏まえて減車方針が採られており、それゆえ1台の営業権に高値が付いている。要するに、新たに台数を増やすことが難しくなったため、増車するためには既存の車の営業権を購入することが必要になったのだ。そして、これがまた質の低い業者の生き残りを助けてしまっている。経営が苦しくなっても、自社の台数を減らして営業権を他社へ販売することで現金が手に入るため、規模は縮小しても会社自体はなかなか潰れないのだ。適正な業界の規模を維持しつつ、自然と良質な企業だけが残っていくようにするというのは、なかなか難しいことのようである。

  午後は、来週月曜日のセミナーの資料作成や、明日に第1回目が実施されるISO14001の内部監査の準備に費やす。それにしても、今日のオフィスの中は暑かった。空調の設定を28℃にしているとのことだが、だからといって実際の室温が28℃になるとは限らない。実際に28℃にするためには設定を何度にしなければいけないかということは、検討して然るべきだろう。同じ設定でも1階と10階では日光や外気からの影響も空調の効果も異なるわけで、何でも一律的に節電すればいいというものではない。熱中症で倒れる人が出てからでは遅いのだ。…ということを内部監査で言いたいのだが、実際のところは言えるかどうかわからない。

  20時前に帰宅し、弟と一緒に箪笥の中身を整理する。最近は服が増えすぎて収納がいっぱいになり、インナーや靴下といった細かなものが紛失するということが増えた。そのため、一度思い切って断捨離をして収納スペースに余裕を持たせ、収納方法にも規則を作ろうということになったのだ。これがやってみると大量の不要品が出てくるもので、大きなゴミ袋で4袋分、全体の半分以上が廃棄と決まった。私と弟の間で、「これは自分は着ないけど、弟(兄)が着るのかもしれないから」といって取って置いたものの大半が、どちらも着ないものだということが判明したのも大きな発見だった。今後は使用スペースを完全に分離したので、そういうことが起こる心配はなくなるだろう。