社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

11月13日(日)

2011年11月13日 23時51分05秒 | 2011年

  9時起床。10時半過ぎに家を出て、大宮ソニックシティで開催されている「地産地消祭り2011」を見に行く。このお祭りは主に、地元の農家で採れた農産物を販売する「地産地消即売会」、県内のB級グルメを集めた「埼玉B級ご当地グルメ」、農商工連携及び地域資源活用事業を紹介している「埼玉元気産業紹介コーナー」、県内産の食材を使った地元スイーツを集めた「さいたまTHE(地)スイーツフェア」で構成されている。

  大宮駅からソニックシティに向かって歩いていくと、まずは地産地消即売会の会場(鐘塚公園)に出る。今回は地元の農産品だけでなく、東日本大震災の復興支援の一環として東北地方からの出展ブースも用意されており、どこもたくさんの人で賑わっていた。


福島県からの出展ブース

  続いては、B級グルメの会場へ。ちょうどお昼時だったので、数あるお店の中から悩んだ末、熊谷の「ホルどん」を購入する。「ホルどん」とは、味付けした豚ホルモン肉を野菜やうどんと共に炒めた焼うどんである。私は、購入するまで「ホルモン焼き丼」だと思っていた。ホルモンと熊谷の関連性はよくわからないが、「熱い町」のイメージにぴったりなメニューである。肝心の味のほうも、ホルモンはもちろん、うどんにもコシがありタレとの相性も良く、とても美味しかった。


B級グルメ会場では、ヒーローショーも行われていた。

  「埼玉元気産業紹介コーナー」では、農商工連携・地域資源活用プログラムに認定された県内企業(連携体)の事業がパネル展示されていた。私はこれまで神奈川の認定案件しか知らなかったので、こんなに数多くの認定事業があるということに驚かされた。埼玉県民なんだから、地元の認定案件にも少しは目を向けなければならない。

  最後はお待ちかね、「さいたまTHE(地)スイーツフェア」へ。一通りのブースを見回った後、まずは「洋菓子の森コスモス」の「どら焼きプリン」を購入する。どら焼きの中身がプリンと生クリームになっている。さいたま市内の養鶏場でとれた卵を使って作られたという、フワフワのどら焼きの皮が印象的だった。その後、「栗こま娘本舗 亀屋」の「絹とろプリン」と、「松月堂」の「招きうさぎ」はお持ち帰りで購入。前者は非常にクリーミーでトロトロなプリンで、後者は様々な種類の餡が中に入っていて、所沢産の柚子の入ったものが特に美味しかった。


「どら焼きプリン」


「絹とろプリン(栗・餡子)」


「招きうさぎ」

  今日食べたものを振り返ってみると、確かにどれも美味しかったが、どれもこれといった特徴はない。ジャンルが違うので単純な比較は出来ないが、昨日食べたもの(天史朗寿司、石田牧場のジェラート、高座豚)と比べると、どうしてもインパクトが薄いのだ。味だけで画期的な違いを出すことは難しいだろうが、見た目や販売方法など、工夫できることはたくさんある(そういう点では、招きうさぎはパッケージも含めて工夫が見られる)。また、この記事にリンクを貼るために各店のホームページを検索したのだが、いずれのお店もまともなページを持っていない。これはあるコンサルタントさんの受け売りだが、戦略的にそうしている一部の企業を除いて、きちんとしたホームページを持っていない企業はこの世に存在しないに等しい。今回のようなイベントで知名度向上を狙うことも重要だが、そこで掴んだ顧客をいかに固定客にしていくかを考えないと、単なる打ち上げ花火で終わってしまうだろう。

  夜、テレビで少しだけ日本シリーズを見る。昨日に引き続き、中日が延長戦を制した。おそらく戦力的にはソフトバンクのほうが上なのだが、戦術では中日のほうが上を行っている。しかし、いずれにしても日本シリーズにふさわしい好ゲームだった。

 


11月12日(土)

2011年11月13日 00時45分59秒 | 2011年

  7時半起床。今日は、結果的に神奈川グルメツアーとなった。

  9時過ぎに家を出て、東京駅から東海道線に乗って小田原へ。11時半の開店と同時に「天史朗寿司」に入り、地魚のおまかせ握りを注文する。相変わらず、ここのお寿司は美味しい。今日は、特にワラサ(ブリに出世する前の名前)と軽く炙った太刀魚が美味しかった。

  せっかくなので、駅周辺を散策する。まずは、ういろう屋へ。多くの人は、ういろうを名古屋のものと思っているだろうが、実際には本家本元は小田原にある。元々は、外郎(ういろう)という氏の家で、お客の接待用に作られたのが始まりと言われている。そして、現在もこのお店(本舗ういろう)を運営する「株式会社ういろう」は、この外郎家によって経営されている。本店は駅から少し離れたところにあるようだが、東口からすぐのところにも店舗があって、店員さんが丁寧にういろうの歴史について教えてくれるので、小田原に行った際には立ち寄ってみる価値はあると思う。

  そのまま、小田原城まで足を延ばす。小田原城では現在、菊花展が開催されている(今月15日まで)。そのためかどうかはわからないが、城内は結構な人で賑わっていた。しかし、敷地も広いので、人混みに辟易するようなこともなく、ゆっくりとした時間を過ごすことが出来た。雰囲気から察するに、おそらく観光客だけでなく、地元の方々にとっても憩いの場として重宝されているんだと思う。

  小田原駅から小田急線に乗り、伊勢原へ。車内で完全に眠ってしまい、愛甲石田まで行ってから引き返した。駅から、「石田牧場」を目指して歩き始める。距離にして片道約2.5キロ、時間にして約30分のウォーキングである。ちょうど気温の高い時間帯だったこともあって少しつらかったが、道沿いの景色が素晴らしかったので、楽しく歩くことが出来た。


とあるパチンコ屋の前にマネキンが…。


こういうセンス、嫌いじゃない。


小田原厚木道路を越えると、石田牧場はもうすぐ目の前。

  石田牧場に到着し、さっそく併設されているジェラート屋「めぐり」へ。以前も説明したが、ここでは自家製ミルクのジェラートはもちろん、近隣農家で採れた果物や野菜のジェラートを販売している。今回は、「原さんの摘果みかん」と「青木くんのトマト」のダブルを注文する。みかんのジェラートも素材そのままの甘酸っぱさが活かされていて美味しいが、何よりトマトが感動的に美味しかった。しかも、せっかくなのでもうひとつ購入しようとした際に、店員さんに「このトマトのジェラートは本当に美味しいですね」と言ったら、「実はこれ、私の兄が作ったトマトなんです」とのこと。店員さんの名札には名前が書いていないので、彼女が青木さんだとは全くわからなかった。「すごく嬉しいです。ありがとうございます!」と言われて、私も思わず「こちらこそ、(こんな美味しいものを作ってくれて)ありがとうございます!」と答える。兄が丹精込めて作ったものを大切にする妹という、何とも心温まる兄妹愛を見せて頂いた。おふたりとも、これからも頑張ってください。ちなみに、2回目の注文は、今朝搾りたてだという「石田ミルク」と、スミレの入った「京子さんのホワイトチョコフラワー」。こちらは、どちらも濃厚で美味しかった。


みかんとトマト。色合いも綺麗だ。


こちらは、見た目はあまり変わらない。


牛さんありがとう。

  帰りは、ひたすら来た道を引き返す。目的を達成してしまったため、往路に比べると若干足取りも重くなるが、それでも景色に癒される。野田総理のTPP交渉参加表明の直後にこんな景色を見ると、何とも複雑な気持ちになる。保険や金融など他にも考えなければならないことはたくさんあるが、この景色、守れるんでしょうね。

  伊勢原から小田急線で町田まで出て、横浜線に乗り換えて淵野辺へ。駅から15分ほど歩いたところに、「株式会社高座豚手造りハム」の相模原店があり、その2階に直営レストラン「Schwein haben(シュバイン ハーベン)」がある。高座豚とは、神奈川県のブランド豚のひとつで、脂身の甘さとまろやかさが特徴と言われている。その味の良さから神奈川名産百選にも選ばれ、海外でも数々の賞を受賞している。

  1階にある店舗を一回りしてから、2階にあるレストランへ。注文は、「スモーク盛り合わせ」と「岩塩焼き(ハーフサイズ)」。スモークは味が凝縮されているし、岩塩焼きは純粋に豚肉の味を楽しめるので、高座豚の特徴を体感するのにはもってこいのメニューである。まずは、スモーク盛り合わせ。美味しい。ただただ美味しい。特にハツが美味しい。ただ、豚肉のスモークを食べることがなかなかないので、他の豚との相対的な違いはよくわからない。そこで、次の岩塩焼きへ。これで、明確な違いがわかった。先にも書いたように、脂が甘くてまろやかで、本当に口の中でとろけるのだ。通常であれば脂身というのはあまり好まれるものではないが、高座豚においては脂身も食べないともったいない。

  淵野辺駅へ戻り、横浜線で町田へ。町田駅18:20発の特急ロマンスカーさがみ90号に乗り、新宿へ。土曜日の夕方の上りということで、車内は非常に空いていた。


1本前の特急メトロはこね号(北千住行き)


ここにも、「がんばろう日本」の文字が。

  19時半過ぎに帰宅。今日は、たくさん食べて、たくさん歩いた(ついでに言えば、お金もたくさん使った)。たまにはこういう1日があってもいいだろう。