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人生そのものがフィールドワーク。

7月10日(金) 県をまたがない移動。

2020年07月12日 13時53分39秒 | 2020年

 6時45分起床。

 妻と娘を見送ってから朝食。娘のために朝から妻がいなり寿司を作っていたのだが、ご飯に適量だけふりかけるはずだった胡麻を誤ってほぼ1袋全部ご飯の上にばら撒いてしまい、強烈な胡麻の風味のいなり寿司になった。

 今日は夏休みをとった。そうかといってどこか遠くへ出掛けられるような状況ではないので、以前の仕事でお世話になっていたお店を回ることにした。後輩から、コロナ禍で売上が減少していても、それに負けじと頑張っているという話を聞いたお店だ。

 東海道線で茅ケ崎へ出て、タクシーに乗る。本来は駅からバスに乗って行けるのだが、ちょうど出てしまったところだったので、駅前のタクシー乗り場から某個人タクシーに乗った。目的地は有名なお店だし、運転手さんもよくわかっている風で運転していたのだが、普通に道を間違えて通り過ぎた。「あれ?このへんでしたよね?」と言いながら通り過ぎた道を戻り、私の指示で何とか到着。メーターはお店に着くまで回っていた。「いやいや、通り過ぎたとわかった時点でメーター止めるでしょ普通。これ俺全額払わないとダメなの?」という言葉をグッと飲み込み、支払いをする。結局、道を間違えたことに対する謝罪は最後までなかった。別に態度が悪かったとかいうわけではないのだが、だからこそ余計に釈然としない気持ちになった。ちなみに、料金は1,700円。本当はもう少し安いはずである。

 何はともあれ、目的地のレストラン「なんどき牧場」に到着。各種のコンテストで金賞を取っている「茅ヶ崎メンチ」が名物の洋食屋さんである。ちなみに、メインは豚肉料理が中心だが、地元の湘南野菜を使った料理にも定評がある。

 注文は、茅ケ崎メンチと、もうひとつの看板メニューである豚の味噌漬けのセット。やはり、ここのメンチカツは抜群に美味しい。素材の豚肉へのこだわりはもちろん、形状の工夫や、つなぎに生パン粉とおからを使っている等々、色々とうんちくもあるのだが、単純に味がいい。粗めに挽かれた挽肉から溢れ出る肉汁と肉肉しい食感がたまらない。

 デザートは牛乳プリン。写真のパッケージにも書いてあるとおり、ハワイの塩が入っているので甘塩っぱい不思議な味がする。ハワイの塩を使っている理由を伺った記憶があるのだが、忘れてしまった。

 帰りもバスを待つことはせず、今度は歩いてみる。駅までの距離は3キロ強。国道1号沿いに40分ほどかけて歩く。気温はそれほど高くないが、雨が少し降ったり止んだりというじめじめした空模様だったこともあって、だいぶ汗をかいた。

 茅ケ崎駅に着き、駅ビルの食品コーナーを通り過ぎる時にエコバッグが売られているのを見つける。値段は1,600円。単純計算して、5円のビニール袋320枚分の値段である。しかも、コロナ禍で使うたびに洗うことを考えたら、実質的な使用コストはもっと高くなる。金額的なコストだけではない。娘の保育園登園用の大きなエコバッグを毎日洗っている私からすると、こういう形のものをきちんと洗おうと思うと結構気を遣うので、精神的なコストもそれなりに高いのだ。どう考えても、有料でもビニール袋を買ったほうがいい。

 横浜駅まで戻り、今度はバスに乗る。乗車時間は40分ほどだっただろうか。

 降りたのは金草沢停留所。横浜市保土ヶ谷区のごくごく一般的な住宅街である。

 目的地は「鶴乃家」という和菓子屋さん。以前の職場でお世話になっていた神奈川県の和菓子屋さんの組合の理事長さんのお店である。理事長の作る和菓子は本当に美味しくて、以前の職場では定期的に頂いたり買ったりしていたのだが、実際にお店を訪れたのは今日が初めて。思っていた以上に歴史と風格を感じさせる店構えである。

 冷やし団子、最中、蒸しドラ(焼き)、水饅頭を購入。

 帰りはバスで鴨居駅へ出る。私が乗った時はガラガラだったのだが、途中の白山高校前停留所から大量の高校生が乗り込んできて、びっくりするくらいの大混雑になる。絵に描いたような3密である。さすがの私も少し不安を覚える。

 鴨居からは、横浜線で新横浜へ帰ってくる。

 帰宅後、さっそく買ってきた冷やし団子と水饅頭を食べてみる。やはり美味しい。特に、ずっしりくる甘さの餡が絶品だ。前職で和菓子の組合さんとお付き合いをさせて頂いたおかげで、同じ種類のお菓子でも職人さんによって味が大きく変わるということを知った。何も言われなくても、食べれば「あれ?これ理事長のお店のじゃないね」とわかったくらいだ。だから、今日久しぶりに理事長の和菓子(特に餡)を食べて、とても懐かしい気持ちになった。コロナ禍で人の移動が減ってご進物の需要が減っているとのことだったが、この美味しさならファンは離れないはずだ。

 郵便受けに、母校である早稲田大学から郵便が届いていた。しかも、総長室からである。何かと思って開いたら、5月9日にした寄付へのお礼状や領収書だった。ご丁寧に、ありがとうございます。

 保育園に娘を迎えに行き、帰ってから一緒に最中を食べる。娘もかなり気に入ったようだ。

 入浴を終える頃に妻も帰宅。妻も冷やし団子を食べて、お団子そのものが美味しいと言っていた。言われてみれば確かに、普通のお団子よりぷるぷる感がある。冷やし団子用にお団子の作り方も少し変えているのだろうか。

 今日は妻もお疲れの様子だし、私もかなり歩いて消耗していたので、お互い早々に夕飯を諦めて計画的に寝落ちする。22時より前には眠ったのではないだろうか。