社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

7月14日(火) 宣戦布告と愛と平和。

2020年07月15日 23時41分35秒 | 2020年

 6時45分起床。

 妻と娘を見送ってから朝食。妻と娘の残した納豆ご飯、鯖の味噌煮、トマト。見た目的にはちょっと…だが、量的にはこれくらいがちょうどいい。

 いつもより1本早い新幹線に乗り、9時に出勤する。今日も、昨日と同じくセレクトセール2日目(当歳)のライブ中継をチェックしながら仕事をする。昨日の1歳馬に比べると最高価格こそ低かった(3.8億円)が、主取り(上場者の持ち帰り)も少なく、全体的によく売れたなという印象だった。やはり、このセリで馬を買おうとするレベルのお金持ちにとっては、コロナ禍の影響はそれほどないらしい。一方で、高額の入札をすることで有名な一部の馬主さんの中には、例年に比べるとかなり抑えめで、本業を考えると確かに今は馬を買っている場合じゃないのかもという方もいた。

 昼食は、蕎麦屋「能登治」へ。ひやうめそば(冷やし梅蕎麦)を食べる。梅干しの身が入った冷やし蕎麦で、季節的にもさっぱりしていて食べやすいし、梅干し好きの私にとっては「これは良い組み合わせ!」と思わず唸るお蕎麦だった。

 午後、セレクトセールを見ていて気になる馬を見つける。上場番号524番の「ラブアンドピースの2020」である。千代田牧場の生産馬で、1,400万円(税抜)で㈱キャピタル・システムが落札した。この馬の注目すべきは、父と母の名前である。父はデクラレーションオブウォー(宣戦布告)、母はラブアンドピース(愛と平和)。名前からすると、どう考えても相容れない組み合わせなのだ。馬の良し悪しには全く関係ないポイントではあるのだが、こういう馬が走ったりすると面白い。この馬がデビューする2年後まで、しっかり覚えておこう。

 ほぼ定時で退社。妻の帰りが少し遅くなるというので、新幹線で帰る。

 新横浜の駅ビルに入っている「銀だこ」でたこ焼きを買って帰り、帰宅してすぐに頬張る。たまに無性にたこ焼きを食べたくなってこういう行動を取るのだが、銀だこのたこ焼きが好きなわけではないので、いざ食べ始めてから毎回後悔する。どこか、昔ながらの普通のたこ焼きを売ってくれるお店が出てこないだろうか。

 娘を保育園へ迎えに行く。普段は自転車を使うのだが、今日は時間に余裕もあるし、一緒に歩いて帰ってきた。娘は自転車よりも歩くほうが好きなので、かなりご機嫌。ずっと嬉しそうに走っていた。

 帰宅後、まもなくして妻も帰ってくる。娘をお風呂に入れ、洗濯をしながら寝かしつける。

 娘が眠ってから夕食。野菜と牛肉。写真には写っていないが、他に妻がどこかで買ってきてくれた麻婆豆腐もあって、それが思っていた以上に美味しかった。

 日付が変わる頃に就寝。


7月13日(月) コロナ不況関係なし。

2020年07月14日 23時20分10秒 | 2020年

 6時45分起床。

 普段の娘は朝食を食べ終えてから着替えをするのだが、今日は起きてすぐに着替えたいモードに入っていたので、先に済ませる。最近は食事の際に服を汚してしまうこともかなり少なくなってきたので、こういう順番で朝の支度を進めるのもいいかもしれない。基本的に食事と保育園への送りは妻、身支度や食後の洗い物を含む食事以外の家事は私が担当なので、私としては先に身支度を済ませられるようになるとありがたい。

 妻と娘を見送ってから朝食。娘の残したチキンライスと、昨晩のコロッケ、豚肉など。

 8時半前に家を出る。雨は降っていないが、傘を持って出掛ける。

 今日は、国内で最も注目を集める競走馬のセリ市「セレクトセール」の1日目(1歳馬)。会場は北海道のノーザンホースパークで、残念ながら今年はコロナの影響で観に行くことは出来なかったが、セリの様子はリアルタイムで動画中継されるので、仕事の合間にちょこちょこチェックする。コロナ禍の影響で売上がどうなるかという不安もあったようだが、終わってみれば5億円を超える馬が出るなど、「お金はあるところにはある」ということがよくわかる結果となった。関係者の方々も一安心だろう。さて、2日目(当歳)の明日はどうなるだろうか。

 昼食は中華料理屋「揚州商人」に入る。名物のひとつに酸辣湯麺があったので、マーボ屋(@蒲田)の味を期待して注文したのだが、やはりだいぶ違う味だった。美味しいことは美味しいのだが、マーボ屋のせいで酸辣湯に対するハードルが上がり過ぎているのだ。一方で、デザートの杏仁豆腐はかなり美味しかった。これが店頭で配布されていたチラシで無料になるというのはとてもありがたい。

 18時過ぎに退社。帰りも、セレクトセールの動画配信を観ながら帰ってくる。個人的には、大好きだったシルバーステートの産駒にそれなりの高値がついていたことが嬉しかった。また、1日を通してセリを見ていると、競り人のリズムの良い口上が自然と口をついて出てきてしまう。「いっせんまーん、いっせんまーん、いっせんまーん………ラストコール!」という感じだ。この独特のリズムはなぜか癖になる。明日も楽しみだ。

 19時過ぎに帰宅。ちょうど妻が娘を保育園から連れて帰ってきたところだった。

 入浴と洗濯を終え、娘を寝かしつける。

 夕食は、ベーコンと野菜の炒め物、コロッケ、お味噌汁。主食は妻は冷凍のパスタ、私はご飯。義父の栽培した万願寺唐辛子が美味しい。

 日付が変わる頃に就寝。


7月12日(日) 晴れ間は嬉し、暑さは憎し。

2020年07月13日 08時01分03秒 | 2020年

 7時半起床。娘に叩き起こされて起きる。

 朝食はウインナーと卵焼き。

 部屋の掃除とカーペットなどの洗濯をする。暑さで汗だくになる。

 家事を終え、家族3人で近所の公園へ散歩に出掛ける。久しぶりかつ束の間の晴れ間を満喫する。ボール遊び、虫探し、ブランコに滑り台、お店屋さんごっこなど、熱い中を元気に走り回る娘のパワーに圧倒される。

 昼食はオムライス。卵がふわふわで美味しい。娘ももりもり食べている。昨日清川村の道の駅で買ってきた金時草(水前寺菜)も、湯通しして醤油で食べてみる。ちょっとえぐみがあるものの、ぬるっとした食感が美味しい。

 競馬新聞を読み、気になった馬を少しずつ買う。買った馬券と結果は以下のとおり。合計では、投資額1,700円、回収額750円、収支マイナス950円だった。まあ、大体こんなもんである。


【函館競馬場】

1R 2歳未勝利 ダート1000m 12頭
⑨ノアジェネシス(エスケンデレヤ産駒) 複勝100円
⑪キンバ(マクフィ産駒) 複勝100円
⇒⑨11着(12番人気) ⑪3着(5番人気) 250円払戻
 ⑨スタートで二の足つかずそのまま後方を追走。
 ⑪好スタートから好位につけて外から追い上げる。

3R 3歳未勝利 ダート1000m 12頭
⑪ブレイヴガール(ケープブランコ産駒) 複勝100円
1着(3番人気) 払戻180円
 内から伸びて直線の追い比べを制す。

5R 2歳新馬 芝1800m 7頭
③サンネイプルズ(バゴ産駒) 単勝100円
⇒6着(5番人気)
 せっかくスタートが良かったのに後方に控え、そのまま終了。

6R 3歳未勝利 芝2000m 16頭
⑭スーパーフライヤー(バゴ産駒) 複勝100円
⇒12着(6番人気)
 外枠が響いて後方からになり、そのまま。内に入れたいのか外に出したいのか。

8R 3歳以上1勝クラス 芝1200m 11頭
⑨ラストプライドワン(フォーティナイナーズサン産駒) 複勝100円
⇒8着(6番人気)
 後半ペースが上がったところで付いていけず。


【阪神競馬場】

1R 2歳未勝利 芝1200m 10頭
③プレジールミノル(ケープブランコ産駒) 複勝100円
⇒8着(9番人気)
 終始あまり良いところなし。

3R 3歳未勝利 芝2000m 16頭
⑨サンブリテニア(ケープブランコ産駒) 複勝100円
⇒10着(9番人気)
 スタート良く前半は好位で進めたが、4コーナーで置いて行かれる。距離長い?

4R 3歳未勝利 ダート1400m 16頭
⑪トロイカ(アニマルキングダム産駒) 単複100円
2着(6番人気) 320円払戻
 中段から進めて最後の直線で外から追い上げるも一歩届かず。

11R プロキオンステークス(G3) ダート1400m 16頭
⑫トップウイナー(バゴ産駒) 単複100円
⇒5着(6番人気)
 好スタートから2番手につける完璧な競馬。現状の力は出し切ったが、重賞の壁は厚かった。


【福島競馬場】

2R 3歳未勝利 ダート1700 15頭
⑭ダブルマーク(エスケンデレヤ産駒) 複勝100円
⇒13着(11番人気)
 序盤からムチで促されるも反応なし。最後は追っていなかったので何かあったのかも。

4R 3歳未勝利 芝1200m 15頭
⑤マサノゴールデン(エスケンデレヤ産駒) 複勝100円
⇒7着(7番人気)
 スタート抜群で好位の内を回れたが、直線で伸びず。

5R 2歳新馬 芝2000m 14頭
④アイリッシュムーン(マクフィ産駒) 複勝100円
⇒5着(7番人気)
 好スタートを切ったが内を回って包まれ競馬にならず。騎手のミス。末脚は見所あり。

7R 3歳未勝利(牝馬限定) ダート1150m 16頭
②サクラトップホーム(ケイムホーム産駒) 複勝100円
⇒14着(15番人気)
 スタートで置いて行かれ打つ手なし。

9R 織姫賞(3歳以上1勝クラス・牝馬限定) 芝1800m 16頭
⑥チビラーサン(ケープブランコ産駒) 複勝100円
⇒6着(9番人気)
 3コーナー手前からまくり始めるも直線半ばで力尽きる。


 娘のお昼寝に合わせて一緒に眠る。14時前くらいから寝て、起きたら17時を過ぎていた。娘も少しして起きてきた。お互いぐっすり眠りましたな。妻はもう少し早くに起きていたらしい。

 夕食は豚ロースの塩焼きとコロッケ、金時草など。豚肉は、昨日清川村の道の駅で買ってきた「清川恵水ポーク」。ほどよい柔らかさで脂身の甘さも強い。コロッケは、牛肉たっぷりの揚げたてサクサク。今日の夕飯は豪華で美味しいものだらけだった。

お肉の上のローズマリーも「道の駅 清川」で買ってきたものである。とてもいい香り。

1枚1枚が大きくて、食べ応え十分。

 娘と一緒にお風呂に入り、寝かしつける。お昼寝が長かったせいか夜遅くなっても元気いっぱいで、結局22時前まで起きていた。

 妻もそのまま眠ったので、居間で本を読む。最近は本を読む時間が本当にないので、こういう時間は嬉しい。

 日付が変わる頃に就寝。


7月11日(土) 県央湘南ドライブ。

2020年07月13日 07時40分26秒 | 2020年

 7時起床。

 朝食は卵焼きやウインナーを中心に。娘はヨーグルトやバナナばかりを欲しがっている。

 久しぶりに車でも借りてお出掛けしようか、ということになり、急遽レンタカーを予約する。娘は車に乗れると知って大喜びである。

 妻が家事を片付けている間に、娘を連れて駅前のレンタカー屋さんまで行く。直前まではノリノリだったのに、いざとなるとチャイルドシートに乗ることを全力で拒否し、「おとうさんのうえにのる!」と号泣する娘。なだめすかしつつも半ば強引にチャイルドシートに押し込んで出発すると、これまた急に「くるまのってるねぇ」とニコニコになっていた。続いて、「さっきないてたねぇ」と自己分析をしだした時にはさすがに笑ってしまった。

 自宅で妻を乗せ、改めて出発する。目的地は、伊勢原にある石田牧場に併設されているジェラート屋「めぐり」。石田牧場は神奈川県内ではかなり有名な乳牛牧場で、早くから農場HACCP認証を取得するなど、若い社長さんを中心に先進的な牧場経営をされている。その取り組みのひとつがこのジェラート屋さんで、自分たちで生産したミルクと、近隣の農家で生産された果物や野菜を使ってジェラートを作っている。そのジェラートがとにかく美味しいのだ。

 開店の20分ほど前に着いてしまったので、牧場を少し散策。厩舎の外からも牛の様子が伺えるので、娘に見せる。「うしさんのぎゅうにゅう」と呼んで毎日飲んでる牛乳好きの娘がさぞかし喜ぶかと思いきや、あまりリアクションがなかった。初めて本物を見て怖かったのかもしれない。確かに、牛乳のパッケージに描かれている牛はもっとポップな見た目をしている。

 私たちが一番のお客さんになった。結果的には直後からどんどんお客さんが入ってきたし、大雨も降ってきたので、開店と同時に注文できたのは良かった。数ある味のレパートリーの中から、私は「三浦のすいか」と「神奈川のメロンラテ」のダブル。妻は「ソルトフラワー」と「神奈川のメロンラテ」を選んだ(メロンが被った)。また、搾りたてのミルクと珈琲も注文。娘はさっそく牛乳が飲めて嬉しそうにしている。

生産者たちの紹介。トレーサビリティという言葉では表現しきれない安心感、親近感をおぼえる。

 ジェラートは期待通りの美味しさだった。特にスイカが美味しい。東南アジアで飲んでハマった「ウォーターメロンスムージー」をミルクで上品に洗練した感じである。娘はメロンがお気に入りのようで、スプーンでメロンばかりをすくっていた。

メロンとスイカ。

メロン(左)とソルトフラワー。

 どうしても食べたい味がもうひとつあったので、おかわり。それは、「青木君のトマト」である。その名の通り、青木さんという若い生産者さんが栽培しているトマトが使われている。注文は、「石田ミルク」とその「青木君のトマト」。この味には本当に驚かされる。トマトの酸味と甘みがそのまま凝縮されている。初めて来店した際に店員さんにおすすめされた時には正直なところ「え?トマト?」と思ったが、あの時食べてみて本当に良かった。当時の店員さんがたまたま生産者の青木さんの妹さんで、それを知らずに「めちゃくちゃ美味しかったです」と伝えたら、とても喜んでくれたことをよく覚えている。今日も、お兄さんのトマトはめちゃくちゃ美味しかったです。

 伊勢原から海側に向かって南下し、茅ケ崎へ。2日連続でレストラン「なんどき牧場」にやってきた。

 注文は、私は茅ケ崎メンチの食べ比べセット(プレーン、チーズ入り、トマト入り)、妻は茅ケ崎メンチ、海老フライ、豚の味噌漬けにお刺身などもついた御膳、娘はお子様御膳。単品で湘南野菜のピクルスも。茅ケ崎メンチはどの味も美味しいが、やはり結局は普通のプレーンが一番しっくり来る。また、娘のお子様御膳についていたハンバーグが本格的で美味しかった。

湘南野菜のピクルス。

 再び内陸方面へ進路を取り、神奈川県立いせはら塔の山緑地公園へ。大山の山麓に位置する自然いっぱいの公園で、娘のお散歩。山のにおいが感じられて気持ち良い。雨上がりでヤマビルが大量発生しているということで山の中へ入っていく遊歩道までは行かなかったが、綺麗なヤマユリや蝶々を見られて、娘だけでなく大人も楽しむことができた。また、公園の管理人さんからカブトムシやクワガタを見せて頂いた。希望者は持ち帰ることもできるそうだ。天気がいまいちだったためか訪問者は私たちしかいなかったが、この公園はかなりの穴場かもしれない。是非また来たい。

ヤマユリが見事に咲いている。こんなに綺麗なのは初めて見た。

驚くほど綺麗な蝶々を見つける。娘よりも親のほうがはしゃいで眺めた。

ヒルって、なめくじ的な対処法でいいのか。

熊が出る可能性もあるそうで、山の中へは鈴を持って入ることになっている。

今日はここでストップ。

立派なクワガタだ。建物の外でも普通に小さいクワガタが歩いていた。

 何か地の野菜を買って帰ろうということになり、清川村役場前にある「道の駅 清川」まで足を延ばす。清川村は神奈川県内で唯一の村で、「東京から一番近い村」というキャッチコピーがついている。私は仕事で何度か村域内へ足を踏み入れたことがあるが、中心集落まで来たのは始めてだ。役場も道の駅も予想以上に立派で、買い物客もそれなりに多かった。私たちは地場野菜と豚肉、クラフトビール(近くにある黄金井酒造で作られている)、ジュースなどを買った。

 買い物を終えて車へ戻る途中で見知らぬおじさんに話しかけられる。全国各地のマンホールカードなるもの(ダムカード的なものだ)を集めているそうで、清川村役場でももらえるのだが1人1枚と決まっているので、一緒にもらいに行かないかと誘われる。悪い人ではなさそうだし、面白そうなのでついて行ってみることにする。役所の休日窓口で家族3人分の3枚をもらい、うち2枚をおじさんに差し上げる。思っていた以上に喜ばれた。全国にいる収集家同士で遠くの場所のカードを交換したりするそうだ。なるほど。でも、自分で行って集めるからこそ価値があるのでは…とも思ったが、何はともあれお役に立てたのであればよかった。

 帰りは途中から妻が運転する。来週末に娘と2人で車を借りて川越の実家に帰省する予定なのだが、車の運転がかなり久しぶりなので、慣れておきたいとのこと。私はその間寝ようと思っていたのだが、車線変更はおぼつかないし、右折時の侵入先は間違えそうになるし、カーナビの案内を聞き逃して違う方向に行こうとするしで、怖くて全く寝られなかった。これで本当に来週娘を乗せて運転するのだろうか。

 17時過ぎに帰宅。

 入浴を済ませてから夕食。お昼ご飯がたくさんでそれほど空腹ではなかったので、冷蔵のピザを食べる。

 娘を寝かしつける。「運転したらすごく疲れた」という妻も寝落ち。1時間ちょっとの運転でこれだと、本当に大丈夫なのだろうか。

 道の駅で買ってきた湘南ゴールドサイダーを開け、昨日「鶴乃家」で買ってきた蒸しドラ焼きを食べる。この2日間は神奈川三昧だった。

 1時半過ぎに就寝。


7月10日(金) 県をまたがない移動。

2020年07月12日 13時53分39秒 | 2020年

 6時45分起床。

 妻と娘を見送ってから朝食。娘のために朝から妻がいなり寿司を作っていたのだが、ご飯に適量だけふりかけるはずだった胡麻を誤ってほぼ1袋全部ご飯の上にばら撒いてしまい、強烈な胡麻の風味のいなり寿司になった。

 今日は夏休みをとった。そうかといってどこか遠くへ出掛けられるような状況ではないので、以前の仕事でお世話になっていたお店を回ることにした。後輩から、コロナ禍で売上が減少していても、それに負けじと頑張っているという話を聞いたお店だ。

 東海道線で茅ケ崎へ出て、タクシーに乗る。本来は駅からバスに乗って行けるのだが、ちょうど出てしまったところだったので、駅前のタクシー乗り場から某個人タクシーに乗った。目的地は有名なお店だし、運転手さんもよくわかっている風で運転していたのだが、普通に道を間違えて通り過ぎた。「あれ?このへんでしたよね?」と言いながら通り過ぎた道を戻り、私の指示で何とか到着。メーターはお店に着くまで回っていた。「いやいや、通り過ぎたとわかった時点でメーター止めるでしょ普通。これ俺全額払わないとダメなの?」という言葉をグッと飲み込み、支払いをする。結局、道を間違えたことに対する謝罪は最後までなかった。別に態度が悪かったとかいうわけではないのだが、だからこそ余計に釈然としない気持ちになった。ちなみに、料金は1,700円。本当はもう少し安いはずである。

 何はともあれ、目的地のレストラン「なんどき牧場」に到着。各種のコンテストで金賞を取っている「茅ヶ崎メンチ」が名物の洋食屋さんである。ちなみに、メインは豚肉料理が中心だが、地元の湘南野菜を使った料理にも定評がある。

 注文は、茅ケ崎メンチと、もうひとつの看板メニューである豚の味噌漬けのセット。やはり、ここのメンチカツは抜群に美味しい。素材の豚肉へのこだわりはもちろん、形状の工夫や、つなぎに生パン粉とおからを使っている等々、色々とうんちくもあるのだが、単純に味がいい。粗めに挽かれた挽肉から溢れ出る肉汁と肉肉しい食感がたまらない。

 デザートは牛乳プリン。写真のパッケージにも書いてあるとおり、ハワイの塩が入っているので甘塩っぱい不思議な味がする。ハワイの塩を使っている理由を伺った記憶があるのだが、忘れてしまった。

 帰りもバスを待つことはせず、今度は歩いてみる。駅までの距離は3キロ強。国道1号沿いに40分ほどかけて歩く。気温はそれほど高くないが、雨が少し降ったり止んだりというじめじめした空模様だったこともあって、だいぶ汗をかいた。

 茅ケ崎駅に着き、駅ビルの食品コーナーを通り過ぎる時にエコバッグが売られているのを見つける。値段は1,600円。単純計算して、5円のビニール袋320枚分の値段である。しかも、コロナ禍で使うたびに洗うことを考えたら、実質的な使用コストはもっと高くなる。金額的なコストだけではない。娘の保育園登園用の大きなエコバッグを毎日洗っている私からすると、こういう形のものをきちんと洗おうと思うと結構気を遣うので、精神的なコストもそれなりに高いのだ。どう考えても、有料でもビニール袋を買ったほうがいい。

 横浜駅まで戻り、今度はバスに乗る。乗車時間は40分ほどだっただろうか。

 降りたのは金草沢停留所。横浜市保土ヶ谷区のごくごく一般的な住宅街である。

 目的地は「鶴乃家」という和菓子屋さん。以前の職場でお世話になっていた神奈川県の和菓子屋さんの組合の理事長さんのお店である。理事長の作る和菓子は本当に美味しくて、以前の職場では定期的に頂いたり買ったりしていたのだが、実際にお店を訪れたのは今日が初めて。思っていた以上に歴史と風格を感じさせる店構えである。

 冷やし団子、最中、蒸しドラ(焼き)、水饅頭を購入。

 帰りはバスで鴨居駅へ出る。私が乗った時はガラガラだったのだが、途中の白山高校前停留所から大量の高校生が乗り込んできて、びっくりするくらいの大混雑になる。絵に描いたような3密である。さすがの私も少し不安を覚える。

 鴨居からは、横浜線で新横浜へ帰ってくる。

 帰宅後、さっそく買ってきた冷やし団子と水饅頭を食べてみる。やはり美味しい。特に、ずっしりくる甘さの餡が絶品だ。前職で和菓子の組合さんとお付き合いをさせて頂いたおかげで、同じ種類のお菓子でも職人さんによって味が大きく変わるということを知った。何も言われなくても、食べれば「あれ?これ理事長のお店のじゃないね」とわかったくらいだ。だから、今日久しぶりに理事長の和菓子(特に餡)を食べて、とても懐かしい気持ちになった。コロナ禍で人の移動が減ってご進物の需要が減っているとのことだったが、この美味しさならファンは離れないはずだ。

 郵便受けに、母校である早稲田大学から郵便が届いていた。しかも、総長室からである。何かと思って開いたら、5月9日にした寄付へのお礼状や領収書だった。ご丁寧に、ありがとうございます。

 保育園に娘を迎えに行き、帰ってから一緒に最中を食べる。娘もかなり気に入ったようだ。

 入浴を終える頃に妻も帰宅。妻も冷やし団子を食べて、お団子そのものが美味しいと言っていた。言われてみれば確かに、普通のお団子よりぷるぷる感がある。冷やし団子用にお団子の作り方も少し変えているのだろうか。

 今日は妻もお疲れの様子だし、私もかなり歩いて消耗していたので、お互い早々に夕飯を諦めて計画的に寝落ちする。22時より前には眠ったのではないだろうか。