7時起床。
朝食は卵焼きやウインナーを中心に。娘はヨーグルトやバナナばかりを欲しがっている。
久しぶりに車でも借りてお出掛けしようか、ということになり、急遽レンタカーを予約する。娘は車に乗れると知って大喜びである。
妻が家事を片付けている間に、娘を連れて駅前のレンタカー屋さんまで行く。直前まではノリノリだったのに、いざとなるとチャイルドシートに乗ることを全力で拒否し、「おとうさんのうえにのる!」と号泣する娘。なだめすかしつつも半ば強引にチャイルドシートに押し込んで出発すると、これまた急に「くるまのってるねぇ」とニコニコになっていた。続いて、「さっきないてたねぇ」と自己分析をしだした時にはさすがに笑ってしまった。
自宅で妻を乗せ、改めて出発する。目的地は、伊勢原にある石田牧場に併設されているジェラート屋「めぐり」。石田牧場は神奈川県内ではかなり有名な乳牛牧場で、早くから農場HACCP認証を取得するなど、若い社長さんを中心に先進的な牧場経営をされている。その取り組みのひとつがこのジェラート屋さんで、自分たちで生産したミルクと、近隣の農家で生産された果物や野菜を使ってジェラートを作っている。そのジェラートがとにかく美味しいのだ。
開店の20分ほど前に着いてしまったので、牧場を少し散策。厩舎の外からも牛の様子が伺えるので、娘に見せる。「うしさんのぎゅうにゅう」と呼んで毎日飲んでる牛乳好きの娘がさぞかし喜ぶかと思いきや、あまりリアクションがなかった。初めて本物を見て怖かったのかもしれない。確かに、牛乳のパッケージに描かれている牛はもっとポップな見た目をしている。
私たちが一番のお客さんになった。結果的には直後からどんどんお客さんが入ってきたし、大雨も降ってきたので、開店と同時に注文できたのは良かった。数ある味のレパートリーの中から、私は「三浦のすいか」と「神奈川のメロンラテ」のダブル。妻は「ソルトフラワー」と「神奈川のメロンラテ」を選んだ(メロンが被った)。また、搾りたてのミルクと珈琲も注文。娘はさっそく牛乳が飲めて嬉しそうにしている。
生産者たちの紹介。トレーサビリティという言葉では表現しきれない安心感、親近感をおぼえる。
ジェラートは期待通りの美味しさだった。特にスイカが美味しい。東南アジアで飲んでハマった「ウォーターメロンスムージー」をミルクで上品に洗練した感じである。娘はメロンがお気に入りのようで、スプーンでメロンばかりをすくっていた。
メロンとスイカ。
メロン(左)とソルトフラワー。
どうしても食べたい味がもうひとつあったので、おかわり。それは、「青木君のトマト」である。その名の通り、青木さんという若い生産者さんが栽培しているトマトが使われている。注文は、「石田ミルク」とその「青木君のトマト」。この味には本当に驚かされる。トマトの酸味と甘みがそのまま凝縮されている。初めて来店した際に店員さんにおすすめされた時には正直なところ「え?トマト?」と思ったが、あの時食べてみて本当に良かった。当時の店員さんがたまたま生産者の青木さんの妹さんで、それを知らずに「めちゃくちゃ美味しかったです」と伝えたら、とても喜んでくれたことをよく覚えている。今日も、お兄さんのトマトはめちゃくちゃ美味しかったです。
伊勢原から海側に向かって南下し、茅ケ崎へ。2日連続でレストラン「なんどき牧場」にやってきた。
注文は、私は茅ケ崎メンチの食べ比べセット(プレーン、チーズ入り、トマト入り)、妻は茅ケ崎メンチ、海老フライ、豚の味噌漬けにお刺身などもついた御膳、娘はお子様御膳。単品で湘南野菜のピクルスも。茅ケ崎メンチはどの味も美味しいが、やはり結局は普通のプレーンが一番しっくり来る。また、娘のお子様御膳についていたハンバーグが本格的で美味しかった。
湘南野菜のピクルス。
再び内陸方面へ進路を取り、神奈川県立いせはら塔の山緑地公園へ。大山の山麓に位置する自然いっぱいの公園で、娘のお散歩。山のにおいが感じられて気持ち良い。雨上がりでヤマビルが大量発生しているということで山の中へ入っていく遊歩道までは行かなかったが、綺麗なヤマユリや蝶々を見られて、娘だけでなく大人も楽しむことができた。また、公園の管理人さんからカブトムシやクワガタを見せて頂いた。希望者は持ち帰ることもできるそうだ。天気がいまいちだったためか訪問者は私たちしかいなかったが、この公園はかなりの穴場かもしれない。是非また来たい。
ヤマユリが見事に咲いている。こんなに綺麗なのは初めて見た。
驚くほど綺麗な蝶々を見つける。娘よりも親のほうがはしゃいで眺めた。
ヒルって、なめくじ的な対処法でいいのか。
熊が出る可能性もあるそうで、山の中へは鈴を持って入ることになっている。
今日はここでストップ。
立派なクワガタだ。建物の外でも普通に小さいクワガタが歩いていた。
何か地の野菜を買って帰ろうということになり、清川村役場前にある「道の駅 清川」まで足を延ばす。清川村は神奈川県内で唯一の村で、「東京から一番近い村」というキャッチコピーがついている。私は仕事で何度か村域内へ足を踏み入れたことがあるが、中心集落まで来たのは始めてだ。役場も道の駅も予想以上に立派で、買い物客もそれなりに多かった。私たちは地場野菜と豚肉、クラフトビール(近くにある黄金井酒造で作られている)、ジュースなどを買った。
買い物を終えて車へ戻る途中で見知らぬおじさんに話しかけられる。全国各地のマンホールカードなるもの(ダムカード的なものだ)を集めているそうで、清川村役場でももらえるのだが1人1枚と決まっているので、一緒にもらいに行かないかと誘われる。悪い人ではなさそうだし、面白そうなのでついて行ってみることにする。役所の休日窓口で家族3人分の3枚をもらい、うち2枚をおじさんに差し上げる。思っていた以上に喜ばれた。全国にいる収集家同士で遠くの場所のカードを交換したりするそうだ。なるほど。でも、自分で行って集めるからこそ価値があるのでは…とも思ったが、何はともあれお役に立てたのであればよかった。
帰りは途中から妻が運転する。来週末に娘と2人で車を借りて川越の実家に帰省する予定なのだが、車の運転がかなり久しぶりなので、慣れておきたいとのこと。私はその間寝ようと思っていたのだが、車線変更はおぼつかないし、右折時の侵入先は間違えそうになるし、カーナビの案内を聞き逃して違う方向に行こうとするしで、怖くて全く寝られなかった。これで本当に来週娘を乗せて運転するのだろうか。
17時過ぎに帰宅。
入浴を済ませてから夕食。お昼ご飯がたくさんでそれほど空腹ではなかったので、冷蔵のピザを食べる。
娘を寝かしつける。「運転したらすごく疲れた」という妻も寝落ち。1時間ちょっとの運転でこれだと、本当に大丈夫なのだろうか。
道の駅で買ってきた湘南ゴールドサイダーを開け、昨日「鶴乃家」で買ってきた蒸しドラ焼きを食べる。この2日間は神奈川三昧だった。
1時半過ぎに就寝。