岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

卍@仙台市五橋

2007-05-24 12:48:51 | ラーメンレポ

【地図】宮城県仙台市青葉区五橋2-5-11
2007年5月19日 午後8時頃訪問

仙台に来て2本目のラーメンレポです。
この仙台に二郎系があると聞きまして、タクシーを走らせて青葉区は五橋(いつつばし)までやってきました。
卍は大崎の凛で修行したご主人が始めたお店です。
実際には二郎で修行をしていないが、二郎のラーメンに対するオマージュ、リスペクト、インスパイヤされて、始めたラーメン屋さんを私は個人的に「我流二郎系」と呼んでおります。
凛は「我流二郎」の最右翼、こちらのお店はその「我流二郎系」の二代目ですね。

頼んだのは一番オーソドックスな太麺醤油。

「にんにく乗せますか」
という二郎系の決まり文句、もちろんOKであります。


太麺醤油 700円

程なくしてやってきた太麺醤油。
野菜が少ないですな・・・っていうか野菜増しが有料なのはちょっと二郎系としてどうよ?
というか、200gを超える麺の量、健康を省みない脂の量、丼から聳え立つ野菜のタワーを想像していたので、いきなり大人しめで期待はずれな外観。


スープの上には分厚い脂の膜があってちゃんと脂水ですが、スープに肉系の旨味があまり出ておらず、醤油と化学調味料の味だけが強いような気がします。


自家製の極太麺は加水率が低めで、ガシガシしたうどんの様な歯ごたえ。
この麺はなかなか評価できて美味しいのですが、なんとしても量が少ない!
正直な話、これでは普通のラーメンだなあ。

通常のラーメンでも700円だから大盛(100円)+野菜増し(100円)の900円でようやく二郎に追いつくのではちょっと厳しいですね。
ごちそうさまでした。


■仙台上等なランチ

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活鮮旬彩 銀たなべ別館@仙台国分町

2007-05-24 12:42:09 | 外食レポ

【地図】宮城県仙台市青葉区国分町2-9-36
2007年5月18日 午後8時頃訪問

(※ミスで一部の画像を消去してしまいました。写真が少なくて申し訳ありません)

昨日は夜11時ごろまで仕事をしており、夜は大人しくさっさと寝ましてた。
ちなみに仕事の方は順調です。

というわけで、今夜も国分町へ繰り出します。
F田氏、四様、Y嬢と4人、M氏はこっち地元の友人と約束しているようで、後から合流するかも?
さて、店選びですが、牛たん牛たんと来ているので、そろそろ魚食べたいな~ということで、やってきたのは店先のいけすでカワハギが元気良く泳いでいた銀たなべ。
正直「高そう・・・」と思ったのですが、せっかく仙台に来たんだし・・という意味のない「せっかく」を自分に言い訳して入店。

まずお通しは蛸の塩辛、チーズと生麩を白身魚で巻いたもの。
蛸の塩辛はごく一般的な感じですが、白身魚の巻物はバジルソースで洋風の仕上がり。
「チーズはダメだ」という四様がかわいそうに思えてきます。

お通しですから、人数分出てきてしまったわけで、食べられないと嘆く四様から接収。
2切れをY嬢と私で分け合います。

筍の木の芽焼きは、筍を豪快に焼いて木の芽醤油を振り掛けた一品。
仲居さんの口車に乗せられて細筍のやつまで頼んでしまいました。
これを仙台味噌で食べます。
こりっとした中にナッツのような風味が良いですね。

実はこちらの銀たなべ、ここは別館ですが、本店は天ぷらお店だそうです。
というわけで頼んだ天ぷらの盛り合わせは美味い!
たらの目じゃなくてうどの新芽を天ぷらにしたのは苦味が利いていて最高です。
モチモチとした白身の魚は「しろうお」と説明されたのですが、こんなに大きくなるんでかねえ~?
ちなみに「しらうお」と「しろうお」がごっちゃになっている人も居ると思うので、ここらでちょっと説明おば。

「しらうお」は漢字で「白魚」と書きます。
シラウオ科で河口等の汽水域で産卵します。
江戸前寿司では春を告げるネタでもありますね。

「しろうお」はハゼ科の魚で「素魚」と書きます。
なんといっても踊り食いが有名ですね。

というわけで「しろうお」というと後者を指すのですが、「素魚」の文献からは体調5cmとあるので、恐らく別種の地方名なのではないかと思います。
まあ美味しければそれでいいのですが・・・。

というわけで最後は表のいけすで元気に泳いでいたかわはぎ君の登場!!

軽く叩いた肝を醤油に溶かして・・いただきますと・・・
おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
河豚にも負けない上品な白身!!
しかし河豚と決定的に違うのは「肝も食べられる」ということ・・・私は今幸せであります!!


最後はこのかわはぎ君をお味噌汁にしてもらい締め!
骨の髄までしゃぶりつくされたかわはぎ君に感謝

いや~ごちそうさまでした。

お店を出たところで四様がM氏に電話。
近くで呑んでいるらしい・・・四様はそのままM氏と合流、四様に福を引っ張られ拉致されそうになるも、自分の体調管理のため辞去させていただき、その手を振りほどいてタクシーに乗りその場から逃走。

そして翌朝、うつろな目でゴーストのように振舞う2名がいましたとさ。
いかね~で正解だったよ。


■仙台ベストスポット(2007)

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姫らーめん 仙台国分町本店

2007-05-22 12:57:24 | ラーメンレポ

【地図】宮城県仙台市青葉区国分町2-10-13

2007年5月16日 午後11時頃訪問

さてホテルに帰る皆さんを見送って、わたしゃ夜の国分町に踵を返し

行きますよ!!


 夜の
  ・
  ・
  ・
国分町の
  ・
  ・
  ・
  ・
ラーメンレポ!!

ズッコケタ人ごめんなさい。
わたしゃ色気より食い気なのです。メタボリック一直線であります。

牛たん食べて幸せな気持ちになったiwaYohは仙台の新宿歌舞伎町である国分町をウロウロして・・・ウロウロして・・・ウロウロして・・・ウロウロし尽くした挙句。
腹が減ってラーメン屋さんに・・・。

夜の街、国分町に似つかわしい艶っぽい店名は「姫らーめん」
どのへんが「姫」なのかはこの際不問といたします。

頼んだのは姫味噌ら~めん。


やってきたのは味噌ラーメンというには少々大人しすぎると思われる、薄い味噌汁のようなスープ・・・。


しかし、その上のレンゲに乗っている辛子味噌が極悪。
にんにくのすりおろしに粉唐辛子が絡めてある・・・ハッキリ言ってこれは辛子味噌ではなく・・・にんにく唐辛子であります。


いや、しかし・・・これはこの大人しい味噌と絶妙な調和が取れている気が・・・。
にんにくの美味しさというかその風味にオンブにダッコの味ですが正直美味いですよ。
ごちそうさまでした。




■自称「日本一ラーメンを食べた男」の日記

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稲荷小路の○△□(まるさんかくしかく)@仙台国分町

2007-05-22 12:42:11 | 外食レポ

【地図】宮城県仙台市青葉区一番町4-3-7

さて、仙台も2日目の夜!!
F田氏、四様、Y嬢、iwaYohに加え、この仕事の営業担当M氏もやってきたので、本日は全開で!!
って思っていたのですが仕事の方がけっこう時間がかかってしまって、現在午後9時半。昨日とあんまり変わりませんねえ・・・。

と言いながら○△□(まるさんかくしかく)にやってきました。
実は昨日探してたんですけど、見つかりませんで、本日昼のうちにケータイでチェックしておきました。

先日F田氏が仕入れたギャグ「♪ま~るさんかくこか~ん~♪」を伝授され「ま~るさんかく・・・」を口ずさむと
ヽ( `Д´)ノ「やめてください!!」とY嬢にマジ切れで怒られました。
( ´・ω・`)・・・・むしゃくしゃしてやった今は反省している。

そんな話はさておき、本日は昼のうちにお店を探し出してやってきましたよ!!

ただし店に入ってすぐラストオーダーという厳しい条件でしたが・・・。
繁華街といえどもやはり仙台ですな、夜が早いのです。


大急ぎで頼んだ前菜は蔵王チーズ。
M氏のたってのおススメ。
白さの眩しいカッテージチーズで、こってり感はあまり無く、むしろさわやかな印象。
「もっと食べたい」と思わせる絶妙な量の加減が憎い演出です。
「チーズはダメだ」という四様がかわいそうに思えてきます。


※手タレはY嬢


これはほうれん草とじゃこのサラダ。
「思っていたのと違う・・・」はY嬢の感想。
しかし、ほうれん草&じゃこ&海苔のコンビネーションはなかなか良いですね。
納得しつつ上に乗っている四角い物体を見て・・・
「チーズはダメだ」という四様がかわいそうに思えてきます。


牛たんステーキは厚切りした牛たんを焼き、その後スライスして出してくれるというこちらでもちょっと珍しい焼き方。
わたしゃこれが食べたくて仙台にやってきました・・・あっウソです。仕事をするためです・・・何言ってんですか?仕事が第一ですよ・・・はは・・・。


出し巻き玉子はしっかりとした巻きが売り!
大根おろしを添えて、醤油をちょろっと流し・・・うへ~~~!!


5人で頼んだ二人前のおでんを・・・おい!四様!!なんでお前一人でからしを独り占めする!!なぜ答えない・・・当たり前のように独り占めしてるだろう!!・・・しかも最後に「足りない・・・」って言いながら4人で共有していた分からも持っていくとはナニゴトか!!

・・・あ、さて・・・旬はもう少し先ですが、気仙沼のほやもヤッパリ食べたいですよね。


全然臭みの無いほやは、苦手な人ほど食べてもらいたい一品です。
おい四様!!おまえ取りすぎだ!!いっぺんに2個以上取るんじゃない!!
四様に文句を言いつつ食べる仙台の夜であります・・・。

■ほや塩辛【クール便】


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そばの神田 名掛丁店

2007-05-21 23:36:45 | うどん・そばレポ

【地図】宮城県仙台市青葉区中央1-8-38

2007年5月16日 午前7時頃訪問

昨日着いたばかりでさほどディープに仙台を探索したわけではないのですが、立喰い蕎麦のお店が多いのですね。
出張で来ることしかないから朝食はホテルについているやつか、無いか、どちらかだったのですが、今日は朝も余裕があったし、せっかくなので通勤で人が行きかう仙台駅前の「そばの神田」からレポートです。

頼んだのは「冷やし温玉そば(370円)」


わかめと海苔がたっぷり乗っているのがうれしい朝の仙台駅前。


オマケに揚げ玉乗せ放題であります。


遠慮せずにドバドバ~


立喰いにはあるまじき蕎麦の風味。美味い!!


仙台人は朝からこんなに美味しい蕎麦を食べられるのか!!

でもね~なんかね~思い出してきたんですよ~・・・。
これって~・・・
そばつゆが少ないんですね。

しかも濃い目なんですよ。

んでこの超半熟の玉子が絡むと・・・・

「かまたま」の蕎麦バージョン!!

いやいや、美味しいからぜんぜんいいんですけど・・・・。
ごちそうさまでした。


■仙台人による仙台人のための「そば処山形」ガイド


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牛たんダイニング べこ政宗 名掛丁店

2007-05-21 23:22:07 | 外食レポ
【地図】宮城県仙台市青葉区中央1-8-32

え~本日より仙台へ出張であります。
今日は移動のみ・・・・余裕を持って早めに仙台に着きたかったのですが、当日の仕事が手間取り、時間が遅くなってしまいました。
仙台着は午後9時半。
足早にホテルにチェックイン!そして、仙台といえば牛たんです。

「仙台名物牛たんなんて観光客目当ての品で仙台の人は牛たんなんて・・・」
うるせ~~!!(; ̄◇ ̄)つ))゜o゜)゛ボコッ!!
珍しく顔文字で殴り倒すiwaYohであります。

というわけでモロそういう客目当てなお店・・・べこ政宗へ(ネーミングセンスが最悪であります)

まずは、牛たん寿司!、生の牛たんのにぎり寿司なのですが、品が良すぎてちょっとパンチにかけます。


続いてはたん焼き!味噌味と塩味の二種類。
ヤッパリ牛たんは焼いた方が美味い!
F田氏曰く「牛とディープキス」・・・言い得て妙。


続いて牛たんの刺身!
さらりと口の中で解ける・・・というわけでなく、むしろこの牛たんのモキュモキュとして歯ごたえが重要です。


生春巻き仕立てのサラダは。
以前私もサラダを生春巻きにした事があるのですが、食べやすくて正解。
上に乗っているのはイタリアンパセリですね。
「パクチーじゃない・・・」というのはサラダ系をリクエストしていたY嬢の独り言であります。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
とF田氏が叫んだ焼き牛たん寿司。
オイラも負けずに一口食べて
「大おお大オオおおおおおお大オオ大おおおお!!!!!!!!!!!!!!」

叫び声とともに更けていく仙台ナイトでありました。

■べこ政宗の牛たんセット

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イチゴジャム

2007-05-15 12:45:30 | レシピ
先日スーパーに行ったときにたまたま安かったのと、ウチの息子がイチゴ好きなのでイチゴジャムなんか作ってみました。
せっかくのイチゴなので、あまり煮詰めないで、粒の形が残るようにしました。
パンにも合いますが、写真のようにヨーグルトに乗せたりするのもおしゃれ。
材料も少なく時間にして3~4時間くらいで出来るのでお手ごろですよ。

★★材料★★
 イチゴ・・・・・・今回は600g
 グラニュー糖・・・イチゴの量の30%
 レモン果汁・・・・1/2個分

★★作り方★★
 1.イチゴを流水でよく洗う
 

 2.水を切り、へたの部分を切り取る
 

 3.鍋に移してグラニュー糖をまんべなくまぶし、30分~2時間ほど置いてイチゴの水分を出させる
 

 4.鍋を火にかける。始めは中火で


 5.沸騰する前に弱火にして、ごく軽く沸騰するくらいまで弱火にする


 6.灰汁が出てくるので小まめに掬う。イチゴの粒を壊さないよう注意する


 7.上がってきたシロップ(イチゴの果汁)にややとろみがついたら火を止めてレモン果汁を加えて軽く混ぜ、常温まで冷ます


 8.煮沸消毒した瓶に詰めて、蓋を緩めたまま10分ほど煮沸する
 

 9.煮沸が終わったら熱いうちに蓋を閉めて完成。荒熱が取れたら冷蔵庫で保存する

 
★★ポイント★★
思ったよりもぜんぜん簡単だったと思うのですが、ちょっとポイントが数点。
まず鍋はステンレスのものか、ホーロー、ガラスのものを使って下さい。
イチゴからでたシロップ(イチゴ果汁)は酸味が強いので鉄やアルミの鍋は腐食する恐れがあります。

下の方からだんだんシロップが上がってくるので、上と下で火の回りに差がでます。
当然かき混ぜた方がいいわけですが、そのときに箸やお玉でかき混ぜるとイチゴの粒がつぶれてしまうので、鍋を持ち上げ、鍋全体を揺するようにして混ぜ合わせましょう。

今回はイチゴの粒をしっかりと残すようにあまり煮詰めないレシピにしましたが、粒のないペースト状の仕上がりを希望する場合はこのままもう一時間ほど煮詰めてください。
そのときもレモンを加えるタイミングは火を止める寸前です。

 
前述のヨーグルトに乗せたところ。
息子にも嫁にも上々の評判のようです。


■おなぎさんのジャム用いちご

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かわと@外神田

2007-05-13 11:50:04 | うどん・そばレポ

【地図東京都千代田区外神田6-10-8 】

2007年5月11日 午後2時半訪問

上海やGWの記事に手間取って、通常の記事が遅れておりましたが、久しぶりに普通の外食レポです。
本日はF田氏と外神田の某王手電機メーカーのビルでお仕事。

結構手間取って午後2時過ぎにようやくお昼となりました。
近くにラーメンの隠れた名店があるということで行ってみたのですが、悲しいことにちょうど中休みに入ったところでのれんを仕舞ってました。

悔しい思いで振り向くと、なかなか風情のある「うどん・そば」ののれんと旗。
気品のある店構えにちょっと躊躇しましたが、近くに食べられそうなお店も見つからないので暖簾をくぐります。
案の定、先客もなくお店のご主人も女将さんも「一休み」といったところでしたが、快く迎えてもらいました。

うどん、そばどちらもやっているようですが、ちょっとばっかりうどんの方にウエイトが重い様です。
ということでうどんを選択、しかも本日はなかなか熱かったので、冷やしたうどんを頼みます。
それと二色そぼろご飯。


ごまだれうどん 700円

ごまだれうどんは黒ゴマのつけだれに冷やしたうどんをつけて食べます。


うどんは細めの水沢うどんのような感じ。
ちぢれ、よれが目立つのはやはり手打ちだからですかね。


つけだれは酸味と柚子の香りが効いていますが、少々私にはショッパイ印象。
この細くちぢれたうどん、ごま、酸味と柚子。
なんかラーメン屋さんのつけめんっぽい気がします。
美味しいのですが、もう少し量があるとうれしいかな~。


これが二色そぼろご飯、美味しいのですが、玉子のそぼろが少々甘すぎる気がします。

食後にコーヒーを出してくれるのはうれしいサービス。
淹れたてで、良い香りです。

いいお店だと思うのですが、ちょっと印象が薄いというか、甘味ものもあるようでしたし、女性向けですかね。
ごちそうさまでした。


■生細うどん 250g(2人前)

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神田まつや@神田須田町

2007-05-13 10:34:00 | うどん・そばレポ

【地図】東京都千代田区神田須田町1-13
※上記のリンク先の地図で同所に「牛めしの松屋」が登録されているのはワザとですか?

2007年5月7日 午後2時頃訪問

5月のゴールデンウイーク前半は上海、中盤は友人の結婚式と二日酔い、そして後半は家族サービスでお出かけしてきました。
前半に仕事をしていた関係で、GW明けの7日までお休みを貰っていたので、本日は羽を伸ばして昼間っから呑んじゃいますよ!!

ここは神田の須田町。
神田と言えばご存知広沢虎造の浪曲「清水次郎長外伝 石松船三道中」のなかで、江戸っ子が神田の生まれを自慢するところが印象的ですね。

えっ!良く知らない・・・ええ・・ちょっと来て下さい。

(次郎長は森の石松の親分で、東海道一のばくち打ちであり・・・小一時間経過)

神田の須田町、淡路町界隈はその昔「連雀町」と呼ばれていたそうですな。
かの文豪池波正太郎の随筆「散歩のとき何か食べたくなって」の中には、この「連雀町」の話が出てきます。

その本の中で紹介されているのが、今回紹介するまつや。
同氏は本の中で「まつやで出すものは何でもうまい。それでいて、蕎麦屋の本道を踏み外していない。」と高い評価をしています。
実はその話を読んでから、このまつやに行きたくてしょうがなかったのですが、なかなか実現できずにいました。
本日は、その夢がついにな買う日がやってきました。

良く一緒に仕事をするN氏が「今度まつやで呑みましょう」という魅力的な一言!
蕎麦だけ手繰りに行ったって期待抜群なまつやでしかも酒メインで行くとなれば二つ返事ですよ!
「行きます!是非行かせてください!!」
ということでまつやにやってきました。

本日はGW明けの平日、昼も下がった午後2時。
さしものまつやも客もまばらで・・・なんて思ったのですが、空席が少々あるものの結構な客入り。危うく並んで待たされるところでした。

席に着いたらまずはビール・・・ではなくここは江戸は神田の連雀町。
お酒といっておきましょうか。


酒は吟醸だなんだとかうるさいこと言わず、お店任せの一合徳利。
「常温」なんて風情のない言葉でなく「ひやで」と行きたいものですが、最近は「ひや」というと冷酒を指す言葉になってしまったのは寂しい限りです。
突き出しに出てくる蕎麦味噌。
これを舐めながらお酒を舐めるようにクイッとやります。

この蕎麦味噌と焼き海苔なんかで二~三合徳利を空けたところを蕎麦で締めるのが江戸っ子の粋かもしれませんが、そこは凡夫の悲しい性、肴を頼みまくりであります。


まず頼んだ親子煮はつまるところ親子丼のご飯抜きですな。
蕎麦屋の定番で鴨煮や鶏煮なんてのがありますが、この親子煮は一口大に切った鶏肉をたっぷりの玉子でしっかり閉じた江戸の味ですな。


そしてそばがき!
ほそーくなって蕎麦になって出てくると「締め」ですが、そばがきは酒のあてにしたいですね。
たっぷりの蕎麦湯に浸って出てくるそばがきは木の葉のような形に整えられて出てきます。
これを暖かいそばつゆで葱、わさび、大根おろしの薬味でいただきます。
おっ!このわさび、さすがちゃんと本わさびを下ろしたヤツですね。
風味が違います。
このわさびだけ舐めてても酒を呑めそうです。

写真に残ってませんが、この後板わさも頼んでかまぼこよりもわさびの方を楽しんでおりました。


そして締めはもりそば。


玉子をつなぎにして打つ蕎麦というのは珍しい気がしますが、「潔い食感」というのは変な表現でしょうか?
でも実際そんな感じの中華麺の様なプッツリした食感の蕎麦です。


江戸っ子向けの濃い目のつけ汁ですが、決して塩辛くなく、甘すぎるわけでもなく、鰹の出汁が効いた絶妙の仕上がりです。


最後は蕎麦湯で締め、最近はそば粉をわざわざ溶かして濃い蕎麦湯を出してくれるところもありますが、まつやは伝統的な蕎麦を茹でたお湯を出してきます。
酒のあと蕎麦で締めて、あがりに蕎麦湯をいただくのはささやかではありますが最高の贅沢ですな。
ごちそうさまでした。

私信:N氏誘ってくれてありがとうございました。
また呑みに行きましょう!


■散歩のとき何か食べたくなって改版 ■食卓の情景改版

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上海出張記~3日目後編~

2007-05-13 09:35:41 | 旅レポ
さて朝ごはんも食べて(食べ過ぎて)ホテルのロビーにU氏NTと3人で集合。
U氏やNTが昨日開拓したスーパーや市場を見学したいというので、ご案内。
その後、中国茶の専門店でお買い物。
昨日ボッタクリに遭いつつも、チャイナ服や禁断のバックや財布を購入し、お土産の鬼と化したU氏は更に中国茶を所望!
お湯に入れると花開くあのお茶を見つけに来ました。
店番は中国にしては珍しく愛想のいいオネーサン。
なんか口がもごもご動いてると思ったらなんかひまわりの種食っとりますな。
人が食べてるものはなんとなく美味しそうに見えるのか、U氏が交渉して一個もらい食べてみる。
そんな和やかなムードから買い物開始。
最初に「花のお茶が欲しいんだけど」と中国語のガイドブックを見ながら説明するU氏。
出てきたのは普通のジャスミン茶。
「・・・いやいや違うのよ・・ごにょごにょ」というしばらくの交渉の後出てきましたよ。

まーるいお茶の塊!なんと50グラムで54人民元。
通常のお茶は5~10人民元くらいなのでかなりお高い!
こういったのはアレでしょうな。昔は宮使い、今は金持ちの観光客相手に作ってるので安くならないんでしょうな。
値引き交渉の後・・・っていうか値引きされず・・・。

しかし話しながら、というか横でご主人らしき男性と補足のため筆談をしていたのですが、私も吊られて、この店の最高級の烏龍茶を買ってしまいました。
この烏龍茶50グラムで26人民元!これを100グラムも買ってしまいました。通常50グラムで8~9人民元くらいが相場らしいので3倍近い価格。
それはもう味には期待しますよ。
ちなみに帰国後、この烏龍茶を飲んでみましたが、あの独特の褐色ではなく、緑がかったお茶の色。渋みや苦味がなくすっきりとした飲み口。
いつも飲んでる○ントリーとかの烏龍茶とは別物ですな。
いやいや、いい買い物をしました。

買い物も済んで、んじゃ~次の店に行きますか?
と近くの交差点まで歩いていくと、なんか男性が追いかけてきます。
こちらの男性中国語しか話せないらしく、携帯電話を指差して、あっちだと歩いてきた方を指差します。
なんか、携帯電話が安いとか、そういう勧誘か?
訝しげに思いながら・・・「携帯ならもってるぞ」・・・と見せてやろうか・・・あれ?・・ない!!
お茶屋に忘れてきたんだ!!こちらの彼それを教えてくれたのね。
ありがとう!!謝謝!!
なんとなく伝わったと思った男性は反対方向へ走って消えていきました。
お茶屋に戻るとさっきのオネーサンが、携帯電話を預かっていてくれました。
本当にありがとうです!!謝謝!!
オネーサンは冗談交じりに、ひまわりの種を指差し、「御礼にこれを買ってくれ」というアクション。
お安い御用だ!とばかりにどこで売っているのか聞くと、今度はご主人の方が「いいから、いいから」という雰囲気。
いやいや本当に有難うございました。
上海というか中国というと生き馬の目を抜くような話ばかりを聞きますが、こんなに親切な人たちもいるのですね。
おかげで、中国人に対する考え方がずいぶん変わりました。

さて携帯電話も見つかって落ち着いたところでお昼ご飯にしましょう。
空港行きの送迎バスが午後2時にホテルから出るので、それがタイムリミット。
それまで中国で最後の食事を楽しみましょう。

お店はホテルの真ん前にあるレストラン。
ずっと「チィンタァオ」だったのでちょっと違うビールも頼んでみるか?


ということで「力波超爽」という名前のビール・・・これがどうにもコクのない日本で言うところの「その他雑酒」を飲んでいるようなあっさりさっぱり感。正直美味くない。
ということですぐ辞めて追加に「チィンタァオリャン!!」


仕切りなおしてやってきたのはチンジャオロースー・・・。
また食べてんのかと言われるかもしれませんが、また食べてます。
だって外れないし美味しいんだもん。


お店のおススメをはどれですか?
という「中国語ガイドブック」の会話を駆使して、出てきたのがこれ。
なんか難しい名前がついていましたが、端的に言うと牛肉のカレー風味炒め。
カップヌードルカレーの味がする気がするのですが・・・私だけでしょうか?

こちらの炒飯が美味しいと聞いていたので、炒飯も頼みます。
NTが「チャーハンチャーハン」と言うのですが、お店の人は首を傾げるばかりで通じません。
どうも発音が悪い模様。
試しに私が先日聞いた中国人の発音を真似して「ティヤオフヮン」というとなんとか通じた様子。
中国語の発音は難しいですな。
というわけでやって来た「ティヤオフヮン!」


中華ハムと大根葉のチャーハンです。
塩味であっさりしていて美味!


さて、ここで青島以外のビールをもう一つ。
世好というビール。
これは青島よりも高い価格設定なので味に期待・・・したのですが、何のことはない、量が多い(700mlもある)だけでした。
味はまあまあ、さっきの力波に比べればコクもあります。
ただ・・みんなまた青島に帰っていきましたが・・・。


これはナンでしょう・・・・・。
正解は蛙です。
こちらのレストラン、数個の水槽がありまして、そこに活魚等が泳いでおります。
その一つに・・・蛙が・・・。
ものがものだけに同行したU氏そしてNTの許可を得て頼んでみていたのです。
やっぱり中国にきたら珍しいもの食べないとね!!

というわけで

「パク」
あのですね。
鶏のササミのようにあっさりなのですが、旨味はこっちの方があると思います。
こんな大雑把な炒め料理じゃなくても、蒸し物やスープも美味しいんじゃないですかね。
などと、落ち着いて食味レポートしてますが、お向かいでU氏がNTに


「お前食べてみろ!!」
すっかりゲテモノ料理番組のノリで盛り上がっていたのでした。

さて、食事も終わって、ホテルのロビーに再集合。
送迎のバスに乗って空港へ。
チェックインして荷物を預け、手荷物検査をして、出国手続きです。
途中ちょっとお土産を買足し、出発のゲートで搭乗手続きを待ちますが中々手続きが始まりません。
どうも日本から来る飛行機が軒並み遅れている模様。ちょっとヤな予感です・・・。

結局15分ほど遅れて搭乗手続きが開始。さっさと乗り込みます。

程なく離陸・・・したのですが・・・あの~・・・揺れすごくありません?
なになに水平飛行に入れば・・・ガタガタ・・・れれ・・・。
しばらくするとアナウンスが
「当機は気流の悪いところを飛んでおりますシートベルトをお締めになって・・」
ってすごい揺れですよ・・・エアポケット落ちてんじゃないですか?
いやね、私ね、もともと飛行機苦手なんですよ。
こうなるともう
(((((;´Д`)))))ブルブルガクガクガタガタビクビク・・・・・
頭の中には、横風でバランスを崩して墜落した飛行機の話とか・・・乱気流の中で空中分解して全員・・・な事故とか・・強風のため着陸失敗とか・・・。
私の脳ではそんなネガティブイメージが全開!
気を紛らすために本を読んだりしましたが効果なし!!

ブルガクガタガタの中で運ばれてきた機内食。


写真が手振れしているのは飛行機の揺れだけじゃありません。
ほとんど食べられなかったのは、美味しくなかったからだけじゃありません・・・


いや・・・まじ・・・手に汗握ってびっしょり!
あれ・・・目からも汗が出てきてるよ。
ごめんなさい!ごめんなさい!なんだか良くわからないけどごめんなさい!
なぜか誤る飛行機嫌い1名・・・ここは東シナ海上空・・・。

後から判ったことですが、この日の天候って

こんな感じ。

あの~~上海って思いっきり低気圧の真ん中に・・・

そして

この雨雲の中を進んできたのか!!
どおりで・・・。

最近やっと慣れてきた飛行機が、再び苦手なものに引き戻されそうなフライトでありました。

ちなみに天気図から解るように、日本上空に入ってからはそれほど揺れることもなく、最後着陸は滑るようにスムーズ。
っていうかこの機のパイロットさん上手いじゃない!
先にこの着陸の腕を見せてもらえれば安心して乗ってられたんだよ。

って、さっきまで涙目で懇願していた男が、足が地に着いた瞬間にこの口の訊きよう。
喉もと過ぎれば・・・まったくバカな男です。

3日と短い上海の出張でしたが、久しぶりの海外だったので、気張ってしまい、こうやって文章にしてみるとなかなか長いものになりました。
GW中に書き上げるつもりだったのにずいぶん時間がかかってしまいましたね。
今日以降は通常営業というかいつものだらだらな岩風呂に戻りますので、皆様ごゆるりと生暖かい目で今後もお楽しみください。
ではでは


■烏龍茶の王様【安渓鉄観音】100g

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