子守り歌で夢の中

哺乳瓶を使わなくなって 随分たつ。

それまでは 哺乳瓶を与え ベッドに入れれば たいがいは泣く事もなく

眠りについていたが、

哺乳瓶なしだと ベッドに入れるや 立ち上がり 泣き始める事も多い。

そこで今回 寝かしつけ をちょっと変えてみた。

いつも クマのぬいぐるみ（イーアン）や人形（ゆきちゃん）を

”イーアン ねんね ゆきちゃんも ねんね”と言って ベッドに入れる。

私の娘（次女）はこの方法で 泣く事もなく一緒にクマさんと寝ていたが

けいちゃんは これでは満足しない。

とっても不安な表情になる。心動が今にも聞こえてきそうだ。

しばらく 腕に抱き 少しだけ ギコギコ 揺すりながら、

子守り歌らしきものを歌ってみた。

   ”けいちゃん ねんね ねんねだよ。

     イーアンもねんね ねんねだね。

     けいちゃん ねんね いい子だね。

     ゆきちゃんも ねんね ねんねだよ。”

こんな言葉を 簡単なリズムにのせて

いい子 とねんね を何回も 何回も続けた。

一夜は 腕の中で 眠りについた。

ここでたまらない 感動と喜び でいっぱいになった。

次の日は その日珍しく３時間も昼寝をしたせいか、目がパッチリ。

でも可愛い事に 腕の中でじっとし 歌を聞いているようには見える。

眠りにつきそうでないので、そのままベッドに入れた。

仰向けになったまま ビクとも動かない。

お腹をポンポンとたたきながら 歌を続けた。

大きな目だけ ギョロギョロ 動かしながら

指ひとつ動かす事もなく 仰向けになったままだ。

催眠術 か これは、、、

手を離し 歌だけ 歌いながら ゆっくりと 傍を離れ 部屋を出た。

そのまま 朝まで 声を聞く事もなかった。 


暗闇で一人でいるのは 怖いだろうな。

”ねんね”が 怖い事でなく 気持ちのいい事なんだ。

と そう思ってくれるといいな。

写真はまだ乳児だった頃のけいちゃん。