はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

300ドルの良心

2008-07-15 | Buck& Me中年夫婦の毎日
晴天の日曜、6パックをクーラーに入れ、

獏じいさんと二人で Road Cruise

安上がりの週末 の過ごし方だ。

冬の長いこの地方に住んでいると、

夏のこの季節には日を一杯浴びていたい衝動にかられる。

89年の中古のカローラを出し、

トウモロコシ畑の中の田舎道を あてもなく走った。

”カメラを忘れるな!!”

と 念を押した獏じいさんが、古いカセットテープを持ってガレージから出てきた。

”見てみろ! 俺が子守りをしている時にミックと一緒に作ったテープだ!”

             


27年も前のテープをかけると、AC/DC、エアロスミス、

ローリングストーンズ、ヅエッペリン、等の懐かしい曲が流れてきた。

そうだ!長女はこんな曲をいつも耳にしながら育ったんだ。

ロックとお酒の絶えない生活だった。

そんな想いで 一人ぼんやりしていると、彼が急ブレーキをかける。

”孔雀がいるぞ!写真を撮ってこい!”

           


古い農家の小屋を見ると 2匹の奇麗な孔雀がいた。

しばらく 走り続けると、、、又 急ブレーキ!

 ”野生の鹿だ!”

              

鹿が 農家のガーデンで野菜を食べている。

どうも獏じいさんは 私のブログのネタになるものはないかと

このドライブに出てくれたようだ。

彼に言われるまま 私は写真を撮り続けた。



                 


田舎道での乗馬を楽しむ女性たち。


                 


私の背より高くなった トウモロコシ達ち。(私の身長は四捨五入して163センチです。)


                


湖でつりを楽しむカップル。 

  


クリスマスツリーの農場は、自分で木を切って買うセルフサービス形式!

            



旗をペイントした 大きなコンクリートのある庭。


          

映画”マジソン郡の橋”と同じ形の橋。


                      


中はこんなふうになっている。

あてもなく走っていて 気づいた事が、この辺りの農家のりっぱな住居だ。

家探しをしているせいか どうも こういう所に 二人とも目がいってしまう。



           


大きいのは家だけでない。庭もだだっ広い。

”うわあー この家もすごいなあー”


             


”ちょっと 後ろにさがって! その方が角度がいいと思う。”

”分った!分った!”

と アクセルを強く踏み 獏じいさんがバッキングをするや、

何かに当たったような 大きな音がした。

車から出て見ると、 郵便受けが真っ二つに割れ、芝生の上に転がっている。



             


”謝りに行ってくる”

と言って その家に行った獏じいさんだが

留守だったので 名前と電話番号を書いて 置いてきたらしい。

その夜、持ち主から電話があり

そのメールボックスが$300する事を知った。

3万円というとたいした額ではないかもしれないが、$300は大金だ!

安上がりにすませる筈だった 週末が、こんな大きな出費となってしまった。

”誰も見ていなかったし、そのまま逃げれば良かった!”

と ぼそりと 彼が呟いた。

”300ドルで良心が買えた!と思えば安いものよ。” と 私が続けた。

        ”Sunday Road Cruise

          $300 Accident

          Clear Conscience

           
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