はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

ウルウルきたのは、、

2018-05-26 | 嬉しかった事



高齢カップルが店に来ると

自分たち夫婦の将来を思い細かく観察してしまう癖がある。



今日はこんなカップルが印象に残った。







 ”Strong ” と言う文字がプリントされた

今風でおしゃれなシャツを着た婦人は

口をぽかんと開け無表情、、、。


目は宙を見つめている。



彼女とやって来た長身でスリムな老紳士が

 私を見るや

 店のクーポンが使えるかどうか

 確かめるようにそれを差し出す。



”お好きな物をオーダーなさってください。

それと同じ価格かそれ以下の物が一つ無料となります。”



そう説明すると安心したかのように彼が注文を始めた。


婦人は無言で口を開けたまま老紳士の傍に立っている。


脳卒中にでも罹られたのだろうか、、、と

 そんな様子の婦人に義母の姿も重なった。



着ておられたシャツにプリントされたストロング と言う文字から

彼女を想う家族の気持ちが感じられ

深く愛された婦人を思うと

私までそんな温かい愛に包まれるようだった。


  





オーダーされた一つの料理が出来あがるまで数分かかるので


”出来上がり次第テーブルにお持ちします。”  と言って

レストランに入っていただいた。




出来上がった料理を運び


”熱いですから 舌を焼かないようお気をつけ下さい。”  と

  婦人に言った私に


 喉の奥から声をあげようとでもするかのようにし


  彼女が何度も頷いた。







暫くして その婦人がピンクの花柄のケースに入ったスマホを手にし

 レストランのレジの列に並んでいるのが見える。


会計は食事をする前に済ませるので

一体なぜ列に並んでいるんだろう、、、と気になり見ていると


婦人は自分の番になるや

スマホをキャッシャーに差し出し

そのスクリーンを見せていた。


(お孫さんの写真でも見せているんかな、、)  とそんな事を思っていると


今度は私が立つバッフェのコーナーに来て

 カウンター越しにそのスマホを私に向け差し出した。



見ると スマホのスクリーンには震えた線で







  Thank you   と書かれていた。





”ありがとうございます。

 又いらっしゃってくださいね。” 
 



胸が一杯になってそう言った私に

 小さく頷き返し

  婦人は老紳士の後に続いて店を出た。




今思い出してもウルウルする出来事だった。

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    ラブに包まれたワン