老人ホームで働いていた90年代
私が受け持っていた一人の婦人が亡くなられ
婦人の遺体を清拭する事になった。
忙しいランチタイムと重なり
一人で清拭をする事になった為か
昨日のことのように記憶に残っている。
バイタルをとる為頻繁にナースが出入りしてはいたけれど
その婦人が息をひきとられた時、
家族は勿論介護士も誰もそこにいなかった。
その婦人だけでなく
私が働いていた老人ホームでは
臨終が近い老人たちの傍に
家族や友人が駆け付けるケースは少なかったように思う。
普段から意思疎通が出来ない障害を持った老人たちを訪問する人は
非常に少なかったし、、、。
今回ホスピスが始めた”最期を看取るプログラム”は
特にそう言う方たちの為にスタートしたんだと思う。
想像以上に誰にも看取られずに旅立つ老人は多い